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2020年01月24日

小猿の手から辿る過去


『Return of the Obra Dinn』プレイ日記 vol.28
 ついに全員の安否情報を確定させました。
 ……と言っても、三等航海士や船長付き司厨手など、隠された章で明らかになると思われる人物の安否は特定できていません。
 それは、ヘンリー・エバンスに手記を送ってからのお楽しみ……。




 オブラ・ディン号上での調査は完了した、という字幕が表示されたので、船から下りると、待っていた船頭に帰還を促されます。
 そのまま、船頭に視線を合わせていると、徐々に画面が狭まっていきました。
 そして、「1週間後」 という字幕の後、主人公が作成した 『オブラ・ディン号海難事故における損害査定書』 が表示されます。
 中には、船体や貨物の損害額と共に、乗員・乗客の安否とそれによる東インド会社の支出・収入が記載されていました。
 端的に言うと、殺人や逃亡・反乱など、犯罪行為をしたことが明らかであるものは相続人からの罰金徴収。
 特に罪を犯していないものは未払いの賃金を相続人等に支払い。
 怪物との戦闘など、勇敢な行為が認められる者に対しては、報奨金を支出するようです。
 それらを総合した東インド会社への請求総額を記載し、最後に主任調査官の署名欄を選択すると、サインが書かれて完成。



 会社に提出するのは、この損害査定書であるため、手記はそのままモロッコのヘンリー・エバンズへ送られます。
 1年後、調査官の自宅に小包が届きました。
 やけに遅い時間に届けられ、家政婦と思われる人物が、「ひどいにおい」 とこぼしており不穏な空気を感じます。
 調査官が開けてみると、そこには手紙と手記、そして小さな包みが入っていました。
 手紙の主はジェーン・バード。
 ヘンリー・エバンズは完成した手記を受け取って間もなく、病で息を引き取ったと言います。
 医師は成果に大変喜び、記録を完成させる方法を調査官に伝えるよう、ジェーン・バード嬢に申しつけていたとのこと。
 彼女の手紙は、オブラ・ディン号の記憶が忘れてしまいたい忌まわしいものであり、この手紙への返信も不要として締めくくられていました。

 手記については、主任調査官が送ったときと内容的には変わっていません。
 冒頭に、ヘンリー・エバンスから手記を完成させてほしい旨のメモが貼ってあることと、隠された章のメモが剥がされていることくらいでしょうか。
 そして、小さな包みの中には、何かの手が入っていました。
 人の手よりも爪が鋭く、サイズは小さいですね。
 そして、この “死体” に対しても、未だ調査官が所持している懐中時計を使用することができます。


 
【VIII 取引 その5】死体の場所:船尾倉庫内/現場に居合わせた者:2名
「ここにいましたか。荷物をまとめて……」
「カギは?」
「そのドアのなら、もうありません」
「そうか…」
「時間がない。行きましょう」
「ああ」
(鳴き声)
「さあ、お入り…」
(金属の音)
「何をする気で?」
「ろくでもないことだ」
(銃声)

 死亡者と死因は、自動的に入力されました。
 「人懐こく、しかし性悪な面もあったペットのサルは、人の探求欲の犠牲となった」と記載されます。
 そして、シーンでは船尾倉庫内に紐をつけられたまま入ったサルを、扉の向こうからヘンリー・エバンズが撃ち殺しています。
 彼に声をかけているのは、一等航海士付き司厨手のポール・モス。
 つまり、このシーンは彼らが船から密かに脱出しようとする直前なのですね。
 船尾倉庫の中には、怪物のトゲを腹部に受けて死亡している三等航海士のマーティン・ペロットと、
 奇妙にしおれた手で、例の匣の横に倒れているフィリップ・ダールの姿がありました。
 どうしてマーティン・ペロットがここにいるのかは解りませんが、フィリップ・ダールは殺人の罪で閉じ込められたままなのでしょう。
 ヘンリー・エバンスが飼っていたサルを殺した理由ですが、「探求欲の犠牲」 とありますね。
 恐らく、この懐中時計の持ち主はヘンリー・エバンスで、その使い方も熟知していたのでしょう。
 この部屋の中で何があったかを彼自身が知っていたかは不明ですが、後々、死の瞬間を見るための
  “起点” として、サルを殺したというのがしっくりくるでしょうか。



【VIII 取引 その4】死体の場所:船尾倉庫内(別の死体を経由してのみ確認可)/現場に居合わせた者:2名
「3つめの貝殻…!」
「船長が全部捨てたかと…!」
「触るな。オリを開けるぞ」
(きしむ音)
(激しい水音と何かが突き刺さる音、そして悲鳴)
「クソッ!おとなしくしろッ!お前を逃がしにきたんだッ!」
(水音)
「こいつに貝殻をやれ」
「は?」
「早く!」
(ごぼごぼという音)
「上へ運べ。主甲板へ。海に帰してやれ。出たらドアを施錠しろ」
「お前は尾を持て」
(水音)
「これで…この船は…オブラ・ディン号は…母港へ、帰れる…」

 死因も状況も明らかですね。
 「マーティン・ペロット(三等航海士)は、恐ろしい怪物のトゲで殺された」です。
 一連の事件の原因は貝殻にあると気づいたマーティン・ペロットは、捕獲されている怪物を解放しにきたのでしょう。
 そして、オリを開けたときに暴れた怪物が射出したトゲによって、腹部を刺されてしまった……と。
 このとき、怪物を抱えているのはポール・モスと四等航海士付き司厨手であるデービー・ジェームズ。
 どちらもヘンリー・エバンスと共に脱出しようとした人たちです。
 この後のシーンで、ポール・モスが発した台詞から察するに、マーティン・ペロットは自分も怪物になることを危惧して倉庫を施錠させ、
 ポール・モスはカギごと破棄して、誰も入れないようにしたのかな。
 この行動によって、怪物も貝殻も船内からはなくなったわけですが、続く章では、その2つを狙って反乱が企てられます。
 そのまま、一等航海士らによる船長襲撃にまで繋がるのだから、やりきれませんね。




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Posted by 黴 at 22:14│Comments(0)Return of the Obra Dinn
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