『夕闇通り探検隊』プレイ日記　vol.34
【黒い犬の噂】
　狩印小学校のあたりに、黒くて大きな野犬が出没するらしい。
　そのクロイヌは狂犬病で、噛まれると狂って死んでしまうという。

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【黒い犬の噂】　噂入手方法
7月13日(月)　あと32日　ナオ
　1) 2年3組の教室にいる 『ニシ タカユキ』 と 『女生徒たち』 の会話を立ち聞きする
　2) 『ニシ タカユキ』 に話し掛ける


【黒い犬の噂】　噂検証方法
1日目(7月13日)　クルミ
　1) 探検前に相談
　2) 《輪坂横町》 へ移動
　3) ゴミボックスを漁っているクロイヌに近づく
　4) 「追いかける」 を3回選択する
　5) 自動的に 《保健所前通り》 に移動するので、画面右から通りに出て、相談
　※【ミズコの噂】 3日目の行程へ
2日目(7月14日)　ナオ
　1) 《輪坂横町》 へ移動
　2) ゴミボックス付近へ行くとメロスが怯えるので、「周囲を見る」 を選択
　3) 白いバンから降りてきた 『作業服の男性』 と会話
　4) 相談
　5) 《保健所前通り》 へ移動
　6) 横断歩道を調べて▲、「行ってみる」 を選択
　7) 門を調べて▲、「門をのぞく」 を選択
　※【ミズコの噂】 4日目の行程へ
　8) 相談をして噂解決

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【黒い犬の噂】　ストーリー
　ニシ タカユキに甘えた声で、おねだりをする取り巻きの女の子たち。
　何でも、かるがね小学校付近に、黒く大きな野犬が出るのだそうです。
　女の子たちが言うには、その黒犬は狂犬病で、噛まれると死んでしまうのだとか。





　自分の持ってきた噂に、乗り気ではないサンゴを見て、珍しく怖がっていると調子に乗るナオ。
　しかし、サンゴお得意の恐ろしい脚色を披露されてしまいます。
　そのうえ、当のサンゴは作り話をしているうちに野犬を見たくなったらしく、
　帰るなら、メロスを置いて、ナオ1人で帰れと言い出す始末。
　結局、1人で放り出されるくらいなら自分も行く、とナオも参加を表明するのでした。

　かるがね小学校に程近い輪坂神社へやってきたクルミたち。
　クルミは、神社横のゴミ捨て場で、巨大なクロイヌを発見しました。
　クルミよりも大きな体に、胴と同じくらいある太くて長いしっぽ。
　足は6本あり、赤い舌がぺろりと出ています。
　クロイヌはゴミ箱を漁って何かを食べていたようですが、吸い込まれるように消えていきました。
　クロイヌの後を追いかけて、あちこち走り回るクルミ。
　最後にクロイヌを見失ってしまったのは、保健所の前でした。
　やはり、あのクロイヌが見えていたのはクルミだけだったようで、
　サンゴはクロイヌの実在を確かめるため、今度はクルミ以外が調べることにしよう、と言います。



　翌日、クルミがクロイヌを見た輪坂横町へやってきたナオですが、
　ゴミ捨て場の前まで来た途端、メロスがしっぽを巻いて動かなくなってしまいます。
　何か居るのかと周囲を見回したとき、白いライトバンから作業服の男性が降りてきました。
　男性はナオたちに、黒い大きな犬を見なかったかと尋ねます。
　それは噂のクロイヌのことなのでしょうか？
　ナオがそう聞いてみると、男性は困ったような顔で言いました。
　居ないとは言い切れないが、生ゴミなどがすべてゴミボックスに入れられている陽見市は、
　野良犬が生きていけるような環境ではなく、そういう可能性は極めて低い、と。
　保健所の職員と覚しき男性は、野良犬の運命というのは、思ったよりも過酷なのだと呟きます。
　けれど最近、通報が相次いでおり、こうしてその野犬を捜して回っているのだとか。
　大丈夫だとは思うが気をつけるように、と言い残し、男性は車で去っていきました。

　保健所前までやってくると、クルミがクロイヌの家はここだ、と言い出しました。
　門から中を覗いたナオは、そこに静かに佇む慰霊碑を見つけます。
　ナオはそれを見たとき、ここで野良犬たちがどうなるのかを思い出しました。
　思わずメロスを抱きしめるナオ。
　メロスは何にも解らなくて良い、絶対にメロスを離さないから、と誓います。
　ナオの腕の中で、メロスは小さく鼻を鳴らすのでした。





　クロイヌを見たという話は、それ以降、聞かれなくなりました。
　クロイヌは単なる噂に過ぎなかったのでしょうか。
　それとも捕まって保健所で……。
　仕方がないと言うサンゴですが、それでも犬を捨てる人間を勝手だと憤る気持ちもあります。
　実はメロスも捨て犬で、それを放っておけずに拾ってきたのはサンゴだったのです。
　あのときサンゴがメロスを見つけなかったら…。
　ナオの家で飼うことを許して貰えなかったら…。
　しんみりしてしまう2人ですが、ナオは大事なメロスとずっと一緒だ、と宣言するのでした。

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【黒い犬の噂】　総評
　クルミはクロイヌを目撃しましたが、それについてナオやサンゴに伝えていないことと、
　ナオが慰霊碑を見つけた時点で自己完結してしまったため、あまり検証めいたことはしていません。
　想像としては、あのケルベロスのような、化けキツネのようなクロイヌは、
　ゴミを漁って生きてきて、そして保健所で処分されてしまった野良犬たちなのでしょうか。
　見る限り、街を気ままに回っては、ゴミボックスで御食事をする無害な生きものに見えます。
　狩印小学校付近で目撃が相次いだのは、保健所が近かったからもあるでしょうが、
　幼い子供にはクルミのように、クロイヌの姿が見える者が多かったからではないかな、と。
　【公園の三つ子の噂】 でも、子供たちはクルミと同じものを感じていたようですし。
　保健所と犬や猫の殺処分について語ってしまうと、どんどん脱線していきそうなので、ここでは控えます。
　ナオはメロスが大好きで、メロスはとっても幸せですね、ってことで。　





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