『夕闇通り探検隊』プレイ日記　vol.35
【公園の友達の噂】
　高架下の公園に、クルミの友達が引っ越してきたらしい。
　友達は、クルミに会いたがっていると言う。

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【公園の友達の噂】　噂入手方法
7月15日(水)　あと30日　クルミ
　1) 廊下の 『女子生徒』 に話し掛ける
　2) 廊下の 『男子生徒』 に話し掛ける
　3) 女子トイレにいる 『おトイレ軍団』 の会話を立ち聞きする
　4) 『おトイレ軍団』 に話し掛ける


【公園の友達の噂】　噂検証方法
1日目(7月15日)　クルミ
　1) 探検前に相談
　2) 《ゆうやみ坂》 へ移動
　3) 公園に入る▲
　4) 画面左手へ進むとメロスが吠えるので、公園の外に出てメロスを繋ぐ
　5) 公園へ入り、紫陽花を調べて▲、「行ってみる」 を選択
2日目(7月16日)　サンゴ
　1) 探検前に相談
　2) 《ゆうやみ坂》 へ移動
　3) メロスを繋いで、公園へ入る▲
　4) 紫陽花の植え込みを調べて▲、「行ってみる」 を選択
　5) 『宇宙人？』 と会話
　6) 相談
3日目(7月17日)　クルミ
　1) 《ゆうやみ坂》 へ移動
　2) メロスを繋いで、公園へ入る▲
　3) 紫陽花を調べて▲、「行ってみる」 を選択
　4) 『宇宙人？』 と会話
　5) メロスを繋いで、《高台通り》 へ移動
　6) 画面左へ進み、『宇宙人？』 と会話　※帰って行くまで会話を続ける
　※【工事現場の噂】 2日目の行程へ
4日目(7月20日)　ナオ　※【工事現場の噂】 3日目の行程を終えてから
　1) 探検前に相談
　2) 《ゆうやみ坂》 へ移動
　3) メロスを繋いで、公園に入る▲
　4) 紫陽花を調べて▲、「行ってみる」 を選択
　5) 相談をして噂解決　

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【公園の友達の噂】　ストーリー
　噂によると、どうやら夕闇坂にある公園に、おかしな男性が住み着いたようです。
　宇宙人がどうとか、ブツブツと呟いているらしいのですが…。
　一方トイレでは、今日も今日とて、集まってお喋りに興じているおトイレ軍団の姿。
　いつ話し掛けても冷たくあしらわれますが、クルミはまったく堪えず、話に混ぜてもらおうとします。
　ところが今日は、珍しく彼女たちが “会話” をしてくれるではありませんか。
　何でも、クルミの友達が、高架下の公園に引っ越してきたと言うのです。
　宇宙から来たので、クルミに会いたがっている、と。
　無邪気に喜ぶクルミを見て、おトイレ軍団は笑い転げました。





　おトイレ軍団の悪意ある親切を聞いて腹を立てるサンゴ。
　危険だからと止めますが、クルミは友達に会いたいと言って聞きません。
　早速、高架下にある公園へと向かいます。
　すると、紫陽花が咲いている辺りで、メロスが大きく吠え始めました。
　様子がおかしいメロスを繋ぎ、紫陽花付近を調べてると、植え込みをかき分けて、向こう側へ行けそうです。
　すると、奥の一角には、異様な匂いが立ちこめていました。
　段ボールで造られた小屋のようなものがあり、その上には傘や中華鍋で出来たパラボラアンテナが…。
　ラジオのような音は聞こえますが、“住人” は不在のようです。



　翌日、もう1度公園を訪れると、今度は噂の男が、何やら奇妙な “交信” をしていました。
　男はサンゴを 『キンコダール』 の子供かと疑っていたようですが、直に地球人だと判断したもよう。
　不審に思いながらも、話を聞こうとするサンゴ。
　しかし、男は交信中で忙しいとのことで、まったく相手にしてくれませんでした。
　そこで今度は、クルミが彼と話をしてみることにします。


　すると男は、クルミを見るなり、自分と同じカプラス星人だと言い出しました。
　判っていないクルミが噛み合わない返答をしても、自分の良いように受け取り、会話を成立させていきます。
　そして再会を祝うための食べ物を要求する男に、クルミがチョコレートを渡すと、
　そこから “高貴” な雰囲気を感じ取った男は、クルミの正体を
　「カプラス星クラム王朝 第三王女 ボン姫様」 に違いないと断定しました。
　姫と共に母星へ帰ろうとする男ですが、当の姫はまだ帰宅するのは厭だ、と的外れなことを言います。
　男は、地球はキンコダール侵略の危機に瀕しているため、早く帰らなければならないと説得しましたが、
　散歩をやめて家に帰れ、と受け取っているクルミは、そっぽを向いてしまいました。

　クルミを完全に王女だと思い込んでいる態度に、危機感を覚えたナオとサンゴは、
　何とかあの男に、クルミはカプラス星人でも、ボン王女でもないことを解って貰おうとします。
　高台通りで、何やら交信中の男に話し掛けると、早くも母星へ帰る準備を始めたもよう。
　今、迎えの宇宙船と交信しているので、少し待っていろと言われました。
　言われたとおりに待っていると、どうやら船に様々なトラブルが発生し、なかなか着陸できないようです。
　そして最終的に救助艇は、男を迎えに来ることなく、帰還してしまいました。
　男はこれを、王女と共にこの星で希望を見いだせという試練と捉えます。
　そして、投げ出さない限り戦いは負けではない、と決意を新たにしました。
　王女がここに留まりたがるのは、地球人もいつか気づいてくれるという希望の表れなのだ、と。





　その後、カプラス星人を名乗る男がどうなったのか、気になった3人は再度、公園へ行ってみましたが、
　男も、その住まいも、跡形もなく撤去されていました。
　おかしなことばかり言う人物でしたが、嘘を吐いているわけではなく、本人は至って真剣。
　何と言って良いのか解りませんが、悪い人ではないことだけは、確かなようです。

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【公園の友達の噂】　総評
　誰しも自分の世界を持っているものですが、その世界があまりに強固で、
　回りからはおかしな目で見られてしまう、そんなカプカプのおっさんのお話。
　おっさんを3人がいい人と評するのは、きっと自分の思想を強制しないからではないでしょうか。
　確かにクルミを王女と思い込んでいる節はありますが、だからといって、
　クルミを無理矢理連れ去ろうとするわけでもなく、自分の申し出を拒否されても怒らず諭すだけ。
　これで相手に暴力を振るおうとしたり、声を荒げたりすれば、間違いなく危険人物です。
　けれども、おっさんは自分の世界で平和的に暮らしているだけ。
　宇宙人云々の話をナオやサンゴが信じようと信じまいと、まったくお構いなし。
　1つの思想にどっぷり浸かるなら、かくあるべきですよね。
　趣味でも宗教でも主義主張でも、他人に強要した時点でそれは既に暴力だと思うのですよ。





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