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2008年06月16日

『件(くだん)』 (兵庫県)


『四八(仮)』 プレイ日記 vol.57
『件(くだん)』 (兵庫県)
 契力70消費

 『紙芝居のおじさん』 でおじさんが話してくれる紙芝居の内容です。
 派生させた場合は、話し終えたあと、自動的にあちらのシナリオへ戻るようですね。
 『ノツゴ』 と同じパターンか。




 おじさんが持ってきた紙芝居は 『仙吉地蔵』 というお話。
 昔々、商人・吉兵衛と、使用人・仙吉が、旅の帰りに茶屋で一服していました。
 そこへ大きな黒い牛が、人足に引かれ、激しく抵抗しながら引きずられていきます。
 体を打たれる牛を不憫に思った吉兵衛は、男から牛を買い取りました。
 牛と共に家へ帰った吉兵衛と仙吉。
 空いている牛小屋に入れてよくよく見れば、どうやら牛はお腹に仔牛が居る様子。
 喜ぶ吉兵衛は、妻のお三津に事の次第を話しました。
 金目当てに後妻に入ってきたお三津ですから、それを聞いて怒り狂います。
 それに押されるようにして吉兵衛は、隣村の庄屋に貸し付けた金を受け取りに出かけました。

 お三津は、旦那が居なくなるや、継子のお絹に辛く当たり、あまつさえ男を引っ張り込む始末。
 何とお三津と男は、吉兵衛を殺し、財産を自分たちのものにする計画を立てていました。
 それを聞いていた使用人・お初は、慌てて仙吉に報告します。
 仙吉は、雪の中へ飛び出していき、峠で無事な姿の吉兵衛を見つけて一安心。
 そのとき、男が2人に襲いかかってきました。
 男と斬り合う仙吉は、主人を逃がそうとしますが、暗闇で足を踏み外した吉兵衛は崖下へ。
 仙吉も吉兵衛に気を取られた隙をつかれ、命を落としてしまいました。

 お三津と男は、首尾良く吉兵衛を片付けて満足げ。
 継子のお絹と、使用人のお初を縛り上げ、後々始末するために牛小屋に転がしておきました。
 そのとき、身重の牛が、事態を察知してか、大きな声で鳴き始めます。
 苛立った男は、牛を一刀両断、切り捨ててしまいました。
 しかし、死んだ雌牛の腹から現れたのは、顔が人、体は牛の化け物。
 おまけにその顔は、殺した仙吉にそっくりです。
 仙吉牛は、男の喉笛に喰らいつき、お三津に襲いかかりました。
 そこへ戻ってきたのは、奇跡的に無事だった吉兵衛。
 牛が仙吉だとは知るよしもない吉兵衛は、妻の危機に仔牛を刺し殺してしまいました。
 命を狙った自分を守ってくれた吉兵衛と、涙を流して仙吉牛に詫びるお絹の姿に
 心打たれたお三津は、すっかり改心したそうです。
 吉兵衛は、大きな地蔵をつくり、仙吉地蔵と名付け、仙吉の魂を手厚く弔いました。
 めでたしめでたし。





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Posted by 黴 at 22:46│Comments(0)四八(仮)
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