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2011年02月17日

最後のレムナント


『The Last Remnant』プレイ日記 vol.73
エンディング ~ラスト・レムナント~

 これにて、『The Last Remnant』 の本編はおしまいです。
 ギルドアドベンチャーなどはまだまだあるのですが、2周目以降にじっくりやりたいと思います。
 戦闘そのものが楽しいゲームだったので、周回プレイも苦にならないでしょうから。




 ついに覇王を倒したラッシュたちですが、レムナント解放の準備は整ってしまったようです。
 その装置を、マーシャルの力で止めようとするイリーナ。
 ところが、瀕死の状態でありながらも、覇王がそれを妨げました。
 倒れた妹を見たラッシュは、青白い光を纏い、覇王に殴りかかります。
 ラッシュは、自らの力ですべてのレムナントを消滅させるつもりでした。
 例え、覇王と同じくレムナントである自分が消えて無くなってしまったとしても。
 覇王の力にラッシュの力が勝り、すべてが消滅しようとしている刹那、ラッシュはダヴィッドに言いました。
 この世界からレムナントは無くなってしまうが、人はこんなことで駄目になったりはしないだろう?と。
 止めどなく涙を流すダヴィッドは、それでもラッシュに、きっと自分たちが何とかする、と約束します。
 安心したように笑うラッシュは、覇王諸共、まるで砕け散るように消え去りました。
 響き渡るのはダヴィッドの叫び声とイリーナの悲鳴ばかり…。

 もう1人のレムナント管理者がラッシュだった、ということですよね。
 しかし、まさかラッシュがいなくなってしまうエンディングだとは、思いもしませんでした。
 ラッシュの両親も何事もなく助かっていましたし、丸く収まる術があるだろう、と踏んでいたのですが…。
 そして、これについては後々語ろうと思いますが、この展開に持って行くには、
 少しストーリーが短すぎたのではないでしょうか。
 語るべき部分が、ちょっとばかり足りなかったような印象を受けます。



 レムナントである聖域も、例外ではなく、キラキラと砕け散るようにして消滅していきました。
 生還したダヴィッドたちは、ざわめく群衆の中を、押し黙ったまま進んでいきます。
 うつむくばかりのダヴィッドが、振り返って聖域を見上げたのを、辛そうに見るエミー。
 その頃、世界中でレムナントの消滅が起こっていました。
 巨大レムナントの契約者たちは、すべてを悟ったように、消えゆくレムナントを見上げます。
 そして、ダヴィッドのゲイ・ボルグも……。
 一行は、今度こそ聖域に背を向け、前に向かって歩き出しました。

 この後、後日談的に、ユラム島で両親と暮らすイリーナのカットが入ってエンディング終了。
 ダヴィッド様に気があるそぶりを見せていた設定は、きれいに失われたようです(;´Д`A
 まぁ、ずっと両親と離れていたわけですし、落ち着ける故郷で暮らすのが1番幸せかな。
 エンディングが終わるとスタッフロール。
 それも終わった最後の最後、真っ暗な画面に字幕と声だけが流れてきました。
 何処に居るのかは解りませんが、覇王とラッシュの会話です。

「これからどうする気だ」
「さあ?でも帰るさ…。あいつが待ってるからな」

 この会話があって、本当にゲーム終了、と相成りました。
 これは続編的なフリなのか、それとも悲しいエンディングに希望を持たせる演出なのか。
 どちらにしろ、この世界からレムナントが消滅しても、存在自体が消えたわけではなさそうですね。
 じゃあ、別の世界でヴァレリアハートとか、ゲイ・ボルグとか、サイクロップスとかと一緒に居るのかな?
 そこにはナムル・ニラムやロブ・オーメンみたいなのがたくさん暮らしているんだろうか。
 ……可愛い(。-_-。)




 さて、この 『The Last Remnant』 をプレイし終えての感想ですが、戦闘は最高に楽しかったです!
 「油断すると弱い敵にも負ける」 というおもしろさよりは、「強い敵にも戦術次第で勝てる」 おもしろさです。
 強敵に相対するときには、常に最悪の展開を考え、それをカバーするべく動く…。
 ターンごとに頭を悩ませるこの楽しさは、ターン制ならではです。
 そして、各ユニットに細かな行動を指示できないがゆえの楽しさもありました。
 ユニットのリシンクが最高ですよね!
 思った通りの行動を取って貰えないこともあるのですが、自分では指示できないからこそ、
 素晴らしいフォローをしてくれたときの興奮が凄まじいんです!
 バトルコマンドの出現や、敵の範囲攻撃に対する位置取りを、運次第と嫌う人もいるでしょう。
 けれども、黴は逆にその不確定要素が、面白くて仕方がありませんでした(*´∇`*)

 更には、通常戦闘ではそれほど重要な意味を持たず、お飾りのような要素であるモラルが、
 強敵になればなるほど死活問題となり、本当に生死を分けるポイントであるのも、良くできていると感心しきり。
 また、コンボを発生させるためのクリティカル・トリガーも、プレイ開始時に考えていたよりずっと重要でした。
 ただ、コンボの最後にクリティカル攻撃が発生するというだけならば、さほど気にも止めなかったでしょうが、
 「次の行動者の行動順を引き上げる」 というのが、かなり形勢に影響を及ぼします。
 行動順を引き上げることで、先にユニット全員の攻撃を叩き込めば、ノーダメージで撃破できたり、
 あるいはあと1撃喰らったら死ぬ、という局面でも、回復役の行動順が引き上げられれば助かったり。
 こんなに戦闘システムそのものが楽しいRPGは久々でした。
 希望としては、せっかくユニオンを組んでいるんですから、サガフロみたいに連携技が欲しかったなぁ。
 禁忌術法がそれに当たるのかもしれませんが、もっと普通のファイティングアーツでも、
 ガンガン連携しちゃったら嬉しかったのに(´・ω・`)



 一方、ストーリーに関しては、終盤に色々と詰め込みすぎてしまった印象がありました。
 その最たるものが、ワグラムの扱い。
 初めから、かなりの存在感を放っており、クエストを進めていくと、その正体が
 遙か昔に死んだはずの、神祖皇帝であることも伺えます。
 現在では失われた魔術をも操る神祖皇帝が、偶像を倒されただけで死亡…or2

 ラッシュの正体については、伏線自体はしっかりと張られていると思います。
1. オープニングでラッシュの強大且つ不可解な力を見せつける
2. 不思議な力を持つのは、タリスマンであると誤解させる
3. 聖域でラッシュの幼い頃の光景を見せる
4. マリーナ博士の発言から、ラッシュの力もマーシャルの血のせいだと思わせる
5. その一方、ラッシュの母への言葉から、本当の家族ではない可能性をにおわせる
6. 覇王がラッシュに意味深な発言を繰り返す
7. 人間のようなレムナントもあるかもしれない、というイリーナの発言
8. ウンデルバルトで見た、覇王の眠っていた場所が、聖域とそっくり
 …と、ここまでで、かなりプレイヤーにも情報が与えられており、真相に近づくのは容易でしょう。
 にも関わらず、ラストシーンでのラッシュの告白が唐突すぎるように見えるのは、
 主人公であるはずのラッシュが、その事実に気づいたという描写がまったくなかったせいかと。
 ラッシュがいつから自分の正体を知っていたのかが、プレイヤーに伝わらないため、
 ラストシーンで乖離が生まれるのだと思います。
 もしストーリーの途中で、ラッシュの正体が判明し、ラッシュ自身や仲間たちに戸惑いが生まれたり
 彼らがそれを乗り越えたりする描写があったなら、プレイヤーもそれを一緒に実感できるでしょう。
 けれども、事実を知っているのはラッシュやイリーナだけであり、プレイヤーはあくまで “察している” 状態。
 ですから、何となくエンディングに “突き放された” ような感覚が生まれるのかな、と。
 もちろん、演出的にはラストシーンで衝撃の告白を…という意図があったのかもしれませんが、
 衝撃の告白を最後にとっておいたために、弊害も生まれています。
 それは、マリーナ博士がどういった経緯でラッシュを目覚めさせたのか、など根底に関わる問題が、
 まったく描写できずに終わってしまったということ。
 ラッシュがレムナント管理者である事実を最後まで伏せるのですから、それに関わる背景を
 ストーリー中でまったく描写できないのは当然ですよね。
 そのため、かなり重要な事実のほとんどが謎のまま終わってしまい、消化不良気味になってしまいました。
 この辺りに関しては、はっきりと語らないまでも、クエストか何かでヒントを貰えれば…と残念な思いです。

 まぁ、黴のゲームにおける比重は、システム>>>ストーリー>グラフィック等々ですから、
 多少、ストーリーに難があっても、戦闘システムが楽しかったこのゲームは、ほぼ最高評価です(*´∇`*)
 神と呼ばれしものや、デミゴッド戦の興奮は今も忘れられません。
 それに、クエストやレア・モンスター、ギルドアドベンチャーなど、やってもやっても追いつかないほど
 やり込み要素があるのも、嬉しい誤算でした。
 話によると、先行発売されていたXbox360版が、主に動作の関係で非常に低い評価を得たとのこと。
 別にストーリー的な続編ではなくても、このサガチックなシステムを継承したゲームが
 このまま終わってしまうのは、非常にもったいない!
 是非是非、新たなゲームで、この楽しさを、もう1度感じたいものです。

 そんでもって、プレイ終了後に攻略サイトを覗いたことで、2周目への意欲がもりもり湧いてきました。
 どうやら黴は、このゲームの真のおもしろさを実感しないまま、クリアしてしまったようです。
 今ひとつ理解しきれなかったクラスチェンジや、ブラックアウトしか習得できなかった禁忌術法、
 存在すら知らなかったウェポンアーツや、制覇しきれていないギルドアドベンチャー。
 これらを堪能しきってこその 『The Last Remnant』 なんですね(´・ω・`)
 終盤、育て方間違えたな~というキャラはたくさん居たんですよ、確かに。
 アーリンさんとかルチャウとか、半端な育て方したせいで、まったく使えない子になってしまいましたし、
 イリーナも妙にファイティングアーツを好む娘に育ってしまいました。
 屈指の破壊力を持つバイオレット奥様も、見た目で術系だと判断していたので、術育成に…。
 この辺の反省も踏まえて、2周目は必ずや、優秀な人材を育成していきたいと思います。





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Posted by 黴 at 07:16│Comments(0)The Last Remnant
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