『夕闇通り探検隊』プレイ日記　vol.21
【しょうゆ婆さんの噂】
　駅の西側ガード下には、しょうゆ婆さんが住み着いている。
　婆さんが食べているものは、人の味がする “何か” らしい。

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【しょうゆ婆さんの噂】　噂入手方法
6月17日(水)　ナオ
　1) 2年3組の教室にいる 『ニシ タカユキ』 と 『女の子たち』 の会話を立ち聞き
　2) 『ニシ タカユキ』 に話し掛ける


【しょうゆ婆さんの噂】　噂検証方法
1日目(6月17日)　ナオ
※1日目はクルミでも可 (どちらも見ておくと理解しやすい)
　1) 探検前に相談
　2) メロスを繋ぐ
　3) 《ガード下トンネル・駅西側》 へ移動
　4) トンネル内へ進み、パノラマ画面で 『しょうゆ婆』 を調べる
　5) 画面が白くなり、再度表示されたら 『しょうゆ婆』 を調べる
　6) もう1度画面が白くなったら、×ボタンを押し、「逃げ出す」 を選択
　7) 自動的に 《陽見駅南口》 へ移動するので、相談
2日目(6月18日)　クルミ
　1) 探検前に相談
　2) 《古街通り》 へ移動
　3) パノラマ画面で 『カスカ』 と会話し、「ゆびきりする」 を選択
　4) 自動的に 《陽見駅南口》 へ移動するので、メロスを繋いで 《ガード下トンネル・駅西側》 へ移動
　5) トンネル内へ進み、パノラマ画面で 『しょうゆ婆』 と 『幽霊』 を調べる
　6) 自動的に 《陽見駅南口》 へ移動するので、相談
3日目(6月19日)　ナオ　※【焼けあとの噂】 1日目の行程を終えた後
　1) 探検前に相談
　2) 《陽見駅南口》 へ移動
　3) 交番に入り、『警官』 と会話
　4) メロスを繋ぐ
　5) 《ガード下トンネル・駅西側》 へ移動
　6) トンネル内へ進み、『しょうゆ婆』 が居ないことを確認する
　7) 相談をして噂解決

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【しょうゆ婆さんの噂】　ストーリー
　成績トップでスポーツ万能、顔が良く、大人びているニシ タカユキは、いつも女子に囲まれています。
　今日は彼女たちが、ガード下に不審人物が居て怖いので、一緒に帰って欲しいとねだっているもよう。
　それは、見窄らしい格好をした老婆で、いつも醤油の匂いを漂わせ、正体不明の何かを食べています。
　老婆に、何の味がするのか尋ねると、「人の味」 と答え、歯のない口で笑ったと言います。
　一緒に帰ろう、と甘える女の子たちですが、ニシは誤魔化すばかり。
　彼女たちの真意も読めず、ナオが反対側のガード下を通れば良い、と提案すると、
　ニシもそれに乗り、女の子たちは怒って立ち去ってしまいました。
　残ったニシは、そんな不審人物が学区内に居ることに腹を立てているようです。
　本当にそんな人物だったら追い出してやる、と過激な発言をされ、不安になるナオですが…。





　ナオが、しょうゆ婆の噂と、ニシがそれを追い出すと言っていたことを話すと、
　サンゴは、ニシが行動を起こす前に、ガード下に行ってみよう、と提案します。
　3人がガード下へ入ろうとすると、中からユアサ軍団が走って逃げてきました。
　こちらに目もくれず逃げていくユアサたちの後ろから歩いてきたのはニシ タカユキ。
　ニシはナオに、これ以上しょうゆ婆には拘わるのは止める、と言い残し、去っていきます。
　彼らが去った後のガード下は、醤油の匂いと奇怪な歌で満ちていました。
　トンネルの中程には、件のしょうゆ婆と思われる人物が座っています。
　ぼさぼさの白髪、汚らしい衣服、皺だらけの顔、歯のない口…。
　まな板の上には包丁と、得体の知れない材料が乗っていました。
　それをくちゃくちゃと食べる老婆。
　老婆と目が合ったナオは、圧倒され、身動きが出来なくなってしまいます。

　正気を取り戻し、何とかその場を逃げ出しましたが、気づくとクルミの姿がありません。
　慌てて引き返し、無事クルミと合流することができたナオとサンゴ。
　しかし、クルミは口数が少なく、明らかに様子がおかしくなっていました。
　2人が心配するも、クルミは何があったのかを語ろうとしません。



　行きたくないけれど、行かないのも駄目だ、と言うクルミは、古街通りのカスカの元へ向かいます。
　カスカは、“マレビト” が黒いものをたくさん連れてきた、と言いました。
　曰く、しょうゆ婆は厭なことや悪いことを、風船のように人に入れるのだそうです。
　けれどもクルミには入れられず、代わりに “取っていって” しまったのだ、と。
　奪われたものを返して貰う決意をするクルミに、カスカは今度は自分の言うことを聞くよう、約束させます。
　そして、約束の証として、銀の鈴をメロスに付けてくれました。

　再度、ガード下へ乗り込んだクルミは、しょうゆ婆に返してくれるよう詰め寄ります。
　しょうゆ婆の周囲には、霊と覚しきものが幾つも浮遊していました。
　そしてしょうゆ婆は、あのときと同じようにクルミに……
　そのとき、メロスが激しく吠えながら、トンネルに飛び込んできました。
　悲鳴をあげて倒れ伏すしょうゆ婆。
　メロスと銀の鈴のおかげで難を逃れたクルミが駅の南口へ戻ると、
　ナオとサンゴは、メロスが勝手に紐を外してガード下へ飛び込んでいったことに驚いていました。
　心配するナオに、返してもらったから大丈夫、と言うクルミ。
　どうやら無事に目的を達成したらしいということもあって、その日は取り敢えず解散することにします。



　クルミから、メロスがしょうゆ婆を追い払ったという話を聞いたナオとサンゴ。
　事実、あれ以来、ガード下でしょうゆ婆を見た人はいないと言います。
　しかし、だとするとメロスが人に怪我をさせてしまった、ということになるのではないでしょうか。
　不安になったナオは、駅前交番で事情を聞いてみることにします。
　すると警官は、あの老婆は倒れているところを発見されて救急車で運ばれるも、
　昨夜、病院から逃げ出して、行方が知れないのだ、と言いました。
　しょうゆ婆に怪我などはなく、病気か高齢のためだろう、と聞いて安心するナオ。
　3人は、そのまま交番を後にします。
　けれども交番を出た瞬間、ナオたちはガード下に入っていくしょうゆ婆を目撃しました。
　慌てて後を追い、ガード下へ入りますが、その姿は何処にもありませんでした。





　結局、先ほどのしょうゆ婆は見間違いだったのでしょうか。
　ナオはサンゴの、隣の立河市のガード下で、しょうゆ婆を見たことがあるという言葉が気になっていました。
　しょうゆ婆は何故、立河から陽見にやってきて、そして何処へ行ったのか…。
　もう陽見には居ない、それだけで少しは安心できると言うナオ。
　これもクルミとメロス、そしてカスカのおかげなのかもしれません。

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【しょうゆ婆さんの噂】　総評
　噂入手画面では 『しょうゆ婆の噂』 ですが、探検ノートの画面では 『しょうゆ婆さんの噂』 となっています。
　今までの噂にも幾つかあった齟齬ですので、今までどおり、探検ノートに準じた表記としました。

　最恐スポット・西側ガード下再び、です。
　子どもの頃、近所で噂の変わった人が居たという経験は、割と多いのではないでしょうか。
　それは言いがかりや偏見の場合もあれば、本当の危険人物の場合もあるでしょう。
　今回のしょうゆ婆は、どうやら霊的な意味での危険人物だったようです。
　カスカの言う “マレビト” が、どういう意味で使われているのか、明確には解りませんが、
　恐らく 「別の場所からやってきた人ならざる力を持つ存在」 くらいの意味かと。
　悪いものを人に入れることができるだけの人間なのか、あるいは人ですらないのか。
　カスカもクルミも、しょうゆ婆の正体については何も言っていないので、まったく不明のまま終わります。
　ただこの噂、別の噂と少しだけリンクしており、後述の “カスカの忠告” を聞いていると、
　その繋がりが理解できると思います。

　黴の記憶では、1日目をナオでやるかクルミでやるかによって、展開が変わったはず。
　クルミでやると、トンネルに入る前にカスカの忠告が聞こえ、パノラマ画面では2日目同様、
　老婆の周りに漂う霊が見えたような気がします。
「壁のしみ、黒い靄、イヤな場所。ここはダメ、入っちゃダメだよ」
　というのがカスカの忠告ですが、これは後々の噂に、少しばかり拘わってきます。
　クルミを選択した方が、カスカに会いに行くくだりや、クルミが何をされたのかが解りやすいのですが、
　ナオを選択すると、「婆を追い出す」 と息巻いていたニシの行動が垣間見えます。
　どっちも見ておくとストーリーの理解が深まるかもしれませんね。





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