2008年08月16日
『嫁威肉附面』 (福井県)
鏑木 大五郎さんは福井県に伝わる昔話をしてくれました。
昔、与三次と清という信心深い夫婦がおりました。
2人は農作業が終わると、村から二里離れた寺の蓮如上人の説法を聞きに行っていました。
ところが、無信心な与三次の母はこれを快く思っていませんでした。
ある日、与三次は崖から転落死し、それが原因で母はより無信心に、妻はより信心深くなります。
母はそれを憎らしく思い、奉られていた鬼女の面を盗んでかぶり、清を驚かすことにしました。
しかし、暗がりで鬼女に出会っても、清は驚くどころか念仏を唱え始めます。
母はそんな清を崖から突き落とし、家へ逃げ帰りました。
すると、どうしたことか鬼女の面が顔から離れません。
奇跡的に助かった清が家に帰ると、そこにはあの鬼女の姿が…。
念仏を唱える清に、鬼女は助けてくれと泣きつきます。
鬼女の正体を知った清は、連如上人のところへ母を連れて行きました。
母が改心すると、面は嘘のように外れて落ちたと言います。
それから母と清は2人仲良く、寺へ通うようになり、面は寺に納められ、今も伝えられているのです。
【住民情報】
鏑木 大五郎(かぶらぎ だいごろう) 23歳 男性 福井県/福井県 生存
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【WEB拍手御礼】
危ない危ない…(;´Д`A
ミミズを主餌にしていると、ついつい餌やりの間隔が開きがちで…。
多謝!!
Posted by 黴 at 23:55│Comments(0)
│四八(仮)