2008年06月27日
『三上山の大百足』 (滋賀県)
昔、三上山には大百足という恐ろしい化け物が棲んでいました。
三上山を七巻きしてもまだ余るという巨大なその百足は、人や馬を襲って喰っていたそうです。
あるとき、瀬田の唐橋にやって来た侍・俵 藤太は、その橋に横たわる60mの大蛇を
平気で踏み越えていくような豪傑でした。
するとその夜、大蛇が美しい姫となって夢に現れ、俵藤太の強さを見込んで百足退治を依頼してきました。
俵藤太は三上山に向かい、襲いかかってきた大百足に矢を放ちますが硬い体に歯が立ちません。
そこで俵藤太は、姫が教えてくれた大百足の弱点である唾を矢に掛けました。
矢は見事、大百足を貫き、三上山には平和が戻ったのです。
俵藤太に百足退治を頼んだ姫は、琵琶湖の竜神族の娘でありました。
彼女は俵藤太を竜宮に招待し、数々の宝物を与えたと言います。
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Posted by 黴 at 22:08│Comments(0)
│四八(仮)