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2021年04月29日

色あせた問いへの答え


『Lobotomy Corporation』 プレイ日記 vol.119
 収容アブノーマリティについて不思議なことが起こりました。
 3体目で何故かツール型アブノーマリティであるはずのが出現。
 不思議に思いながらも収容したのですが、一度ゲームを終了し、次に機動したところ、に変わっていました。
 これはさすがに仕様ではなくてバグだと思うんですけど……。




DAY47 【アブノーマリティ選択】
 O-07-013 : 陽
 「しかし、どうして世界が明るさと暖かさだけで成り立つことができようか」
 F-02-70 : ???
 「黒鳥が、白鳥になった夢から覚めた時、何が起こるのでしょうか?」
 上記の状態で収容したのですが、再開したときには陰になっていたんですよね。



DAY47 【ストーリーパート】
 心から抽出されているという研究室が不気味に溶け始めています。
 初老の男性は、自分がAを映す鏡……正確には、いくつもの破片に割れてしまった鏡であり、名を 「アベル」 だと言いました。
 アベルは自分を、「己への怒りと強情さに埋もれ、惨めに忘れられる日々を待つ老人」 と評します。
 かつて人々が忘れ去った “井戸” の存在をカルメンだけは確信し、そこから水を汲み上げる方法を発見しました。
 カルメンから研究を受け継いだAたちは成功を収めますが、それによって多くを失います。
 Aの気むずかしい性格を受け入れ、いつも傍に居たベンジャミンは、最後までAを救おうとしていました。
 Bとして届けようとしていた最後のメッセージは、
「これからAは記憶をなくしたまま無限を繰り返すことになる。取り返しが付かなくなる前に、一緒にここから逃げよう」
 しかし、そのメッセージがAに届く前に、ベンジャミンはアンジェラに見つかり、セフィラとして造り替えられました。
 無理矢理蘇らせられた他の者たちと同じように。
 ただ、アベルは管理人の見ていない未来も知っています。
 それでも世界は何も変わらなかったのです。
 ベンジャミンも、愛する仲間たちも、職員も……彼らの犠牲は何ら意味がありませんでした。

 なるほど、A=アベルというわけではなく、多くの繰り返しの中で、Aが辿った末路の1つということですね。
 そして、ベンジャミンはロボトミー社から遠くに逃げたのではなく、ここに隠れていたようです。
 そのままTT2プロトコルが稼働したことによって、Aと共に永劫の時間の中に閉じ込められた、と。
 だから、ホクマーだけはアベルと同年代くらいの姿をしているのでしょうか。
 Bからのメッセージまでは、ベンジャミンとして生存していたと思われますが、プレイヤーが受け取ったメッセージはリアルタイムではなく、
 「Bが最期のメッセージを送るが、そのメッセージは途切れた」 というイベントが何度も起こっているような気もします。
 録音記録を聞くに、アンジェラがベンジャミンを殺害したようですが、彼女の行動原理はAから下された絶対的な命令、
 「台本に逆らい、舞台を乱す行為だけは決して容認できない」 というものだそうな。
 その命令があるから、たびたび彼女は状況を舞台や役者に例えていたのですね。

 「私たち」 は善良で才気ある若者を機械に閉じ込めて見捨てた一方、世界は 「私たち」 を忘れた、と言うアベル。
 アベルはXに、自分たちが忘れたものは何か知っているか尋ねました。
 ……Xはマルクトの言葉を思い出します。
 マルクトは完璧ではない自分に心だけが先走り、どんどん現実の自分とかけ離れていきました。
 できないという考えを否定して、前に進まなければならないプレッシャーは、マルクトを酷くむしばんでいきました。
 けれども、大切なのは自分がどこから来て、どこへ向かうのかを理解し、自分の足で真っ直ぐ立つことだったのです。
 そうすれば、自分の中にある意志が、自ずと付いてくるのですから。
 彼女の言葉を思い出したXは、「真っ直ぐ立てる意志」 であると答えました。

 うわぁぁ……・゚・(ノД`;)・゚・
 光の種ってそういうことだったのか……。
 多くのAが答えられなかった “色あせた問い” の答えは、セフィラたちが持っていたんですね。
 彼らと歩み寄って、きちんと話をすることができたAだけが、問いに答えることができるのかぁ。

 真っ直ぐ立てたとしても、周りを見渡せば悲惨な光景が広がっています。
 感情的な考えは憂鬱をもたらすだけで、もっと冷静さが必要だった、と言うアベル。
 しかし、偽りで固めた理性は、すべてを崩壊させることになります。
 ……Xはイェソドの言葉を思い出します。
 あまりに多く歩みすぎたことで、管理人もイェソドも、感情に頼っても仕方が無いと思うようになっていました。
 けれども、悲しみを受け入れる過程も大切なのです。
 偽りの理性で固めれば、その中身は腐って膿んでいくでしょう。
 最初は辛くて壊れてしまいそうでも、受け入れることができれば、少しずつ良くなっていきます。
 彼の言葉を思い出したXは、「分別できる理性」 が必要だと答えました。

 アベルの言う理性は、感情を押し込めて取り繕うためのもの。
 イェソドの言う理性は、感情を受け入れたその先にあるものなんですね。

 アベルの心は、整理するにはもはや空しさに飲まれてしまい、進む目的も見失っていました。
 目を瞑れば、救えなかった人たち、見捨ててしまった人たちが、「本当にこれで良いと思っているのか」 と囁きかけてきます。
 アベルはそれに答えることができませんが、それは管理人も同じではないか、と問いかけます。
 ……Xはホドの言葉を思い出します。
 そういうときは昔を振り向かないようにすると良い、とアドバイスをするホド。
 ミシェルの罪は許されないと知っているから、ホドは余計に焦ってしまっていました。
 管理人も、焦らずに、もっと良い存在になれるかもしれないと信じて、希望を持って生きてみないか、と。
 彼女の言葉を思い出したXは、「もっといい存在に成れるという希望」 を持つことだと答えます。

 ホドの言うことはもっともで、過去にしたことが決して許されないなら、そのことを振り返っても如何ともし難いわけです。
 だったら、それが帳消しになるかどうかじゃなく、今の存在が良くなるように頑張るんだ、と彼女は言っているんですね。
 償いとはまったく別のベクトルに向かうホドに、当初のおどおどした雰囲気はありません。

 Xの言葉を 「だからどうした」 と一蹴するアベル。
 いくら感情を律しても、いくら心を宥めても、カルメンがいなくなったときから、Aの生きる意味は失われ、何も残っていません。
 アベルは日々、死を待ちながら、何の意味も無く生きています。
 意味を失った人生に、何故それほど執着するのは何故か、とアベルは尋ねました。
 ……Xはネツァクの言葉を思い出します。
 ネツァクにとって、「苦痛しかなくとも生き続けなければならない理由」 を答えることはまだできません。
 確かにネツァクを今の姿で目覚めさせたのは管理人ですが、意味を見つけるのは自分でしなければならない、と言うネツァク。
 ただ、生き続けるというのは勇気が要ることなので、自分はもう少し勇気を出してみる、と。
 自分にもできたのだから、管理人にできないわけはないし、まずは生きてみろと励まします。
 彼の言葉を思い出したXは、「生き続ける勇気」 を持っているからと答えました。

 意味が無いから死んでしまいたいのが以前のネツァクで、意味が見つからないから取りあえず生きるのが今のネツァク。
 しかも、惰性で生きられるのではなく、勇気を持ち続けていなければ生きていけないのに、その決断をしたわけです。
 それがわかるから管理人も、意味はまだ見つからなくてもこれが答えだ、と確信して答えられるんでしょうね。

 ……たくさんのAが答えと信じる道を進みましたが、まともな道は一つもありませんでした。
 名も無い管理人X。
 名がないということは大いなる祝福であり、烙印のように刻まれた名は、謝った道を進んだことを、絶えず思い出させるもの。
 ここまでの問いに淀みなく答え続けたXを阻む扉の名は 「試験」 であり 「試練」 であり 「苦悩」 です。
 それを勝ち抜く力……自分とは違う選択、他の未来、他の答えを見つける力を証明して欲しい、とアベルは言いました。

 これ、セフィラコアを抑制していないとアベルの問いに答えられずに終わってしまうのでしょうね。
 ということは、この周はホクマーを抑制していないから、そこで足止めか……。
 ギリギリのところでダメなら、いっそもっと手前でアウトだった方が周回が楽しかったかもな。
 
 「もう私の声は聞こえないのですか?答えてください…」
 最後に、真っ暗な画面の中、画面下に上記のメッセージが表示されて終了です。
 これはきっとアンジェラですよね。
 どのAに語りかけている言葉なんでしょうか。



DAY47 【配属パート】
■新規雇用■
 冷血な先輩ペスカ
 色あせた問いへの答え
■配属部門■
 コントロールチーム : A・マルクト/ミカエラ/ディーバ/デボーナ/パウリヌス
 情報チーム : A・イェソド/マキシミン/ティム/マキシム/ジュリエット
 教育チーム : A・ホド/キンスリー/ダフネ/リアリズム/ハナ
 安全チーム:A・ネツァク/フランク/ダコタ/ヤムヤム/ジョエル
 中央本部第1チーム : A・アンジェラ/ユミ/ワルワルソン/ルイス/カリュウ
 中央本部第2チーム : ジョンソン/リン/グレゴリー/ボンボン/ロバート
 福祉チーム : A・ケセド/オリーブ/シャオ/ウェザービー/ナディア
 懲戒チーム : A・ゲブラー/アセラ/クリストファ/アナスタシア/マキ
 抽出チーム : A・ビナー/ゼイゼイ/キョキョ/ジョージア/エンジェル
 記録チーム : A・ホクマー/ナトナトモン/パウシー/アシュリー/ラマルコス
 設計チーム : Mrブラック/イェティ/ユメカ/ペスカ
■収容状況■
 コントロールチーム : たった一つの罪と何百もの善/蓋の空いたウェルチアース/今日は恥ずかしがり屋/行動矯正
 情報チーム : 妖精の祭典/1.76MHz/幸せなテディ/3月27日のシェルター
 教育チーム : 血の風呂 / 罰鳥 / 暖かい心の木こり / テレジア
 安全チーム : 美女と野獣/火の鳥/ラ・ルナ/巨木の樹液
 中央本部第1チーム : 空虚な夢/魔弾の射手/キュートちゃん/調整の鏡
 中央本部第2チーム : 雪の女王/大きくて悪いオオカミ/オールドレディ/調整の鏡
 福祉チーム : 母なるクモ/お前、ハゲだよ…/規制済み/皮膚の予言
 懲戒チーム : ボーキュバス/壊れゆく甲冑/地中の天国/古い信念と約束
 抽出チーム : 肉の灯籠/小さな王子/知恵を欲する案山子/輝く腕輪
 記録チーム : 「何もない」/オールアラウンドヘルパー/死んだ蝶の葬儀/逆行時計
 設計チーム : 壁に背を向ける女/シャーデンフロイデ/陰/F-02-70



DAY47 【運営パート】
 47日目もコア抑制は続きます……が、そちらについて綴っていると非常に長くなるので、今回は新規アブノーマリティについてのみ。
 今回のアブノーマリティは、これまでにないタイプですね。
 金髪に青い目、黄緑色の首飾りと黒い服を身につけた外見は完全に人間です。
 まったく同じ見た目が5体もいなければ(;´Д`A
 ………いや、待てよ。
 これ、収容室を最大までズームしてみると、中央の1人の後ろにもう1人いますね。
 靴とか手がチラっと見えてます。
 何なんだ、こいつら……(´Д`;)
 洞察をしてみたところ、特に反応は悪くなかったので、そのまま洞察を続けて情報を開放していきます。
 すると、途中で不意に中央の1体の下半身がドロドロに溶けました。
 それによって、背後にいたもう1体の姿も見えるようになっています。
 口が裂けそうなほど笑顔を浮かべていますが、基本は他の5体と同じ容貌。
 管理方法を見ると、どうやら条件を満たすと1体ずつ変形していくみたいです。
 ただ、その条件は個体ごとに異なるため、同じ条件を2回満たしても、2体が変形するわけではないもよう。
 その条件が次のとおり。
F-02-70-1 : 施設内職員が5人以上死亡(処刑弾による処分を除く)
F-02-70-2 : 施設内職員が5人以上パニック
F-02-70-3 : 3つ以上のアブノーマリティが脱走
F-02-70-4 : 作業結果が悪い
F-02-70-5 : 作業結果が普通
 変形と同時にクリフォトカウンターが減るようなので、要は5つの条件をすべて満たしたらクリフォトカウンターがゼロになると。
 そう考えると、比較的管理は楽そうなアブノーマリティですね。
 愛着以外は、どれも好感度普通で作業ができるので、職員育成にも便利そうです。
 怖いのは、「非脱走アブノーマリティ」 になっていることでしょうか。
 WAWなので、脱走しなくてもクリフォトカウンターがゼロになれば何かしら悪影響がありそうですが、それの記載がありません。





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Posted by 黴 at 19:29│Comments(0)Lobotomy Corporation
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