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2016年02月28日

第17話 『物理学者と猫』


相棒 14th season 第17話 『物理学者と猫』 (16/2/24放送)
 2ヶ月前、実験中の事故でなくなった物理学者・成田 知子教授の遺留品を返却に来た特命係。
 成田教授は量子コンピュータの核となる実験に成功した人物ですが、彼女のノートには、その中心的実験の
 ページに大きく 「RT」 という赤書きがしてありました。




1つめの世界
RTが気になる右京さんは、成田教授と親しかった堀井 亮准教授を尋ねます。
しかし、彼は居留守を使っており、特命係は成田教授の夫である総務職員・成田 裕二さんの元へ。
当時の話を聞いてみると、成田教授は液体窒素を誤って倒すも、それに気づかず、密閉された部屋に窒素が充満。
酸欠状態となって窒息死に至ったのだと言います。
右京さんは液体窒素が、成田教授以外の筆跡で、1本追加されていることが気にかかっていました。
そこで、成田教授の実験を引き継いだ山嵜 麻美准教授にも話を聞きに行きます。
疑いを強める特命係は、最後にもう1度堀井准教授の部屋へ向かいました。
再び、居留守を使おうとする堀井准教授ですが、黒猫が物音を立ててしまったために気づかれてしまいます。

 ここで黒猫を見た右京さんが、『シュレディンガーの猫』 と発言し、冠城くんに堀井准教授から講釈が入ります。
 シュレディンガーの猫とは、「猫を50%の確率で死亡する仕掛けをした箱に入れると、箱を開けて確かめるまでは
 猫が生きている状態と、死んでいる状態が重なり合っていると解釈しなければならない」ってやつですね。
 んで、その後、堀井准教授が言った 「生きている猫の世界と死んでいる猫の世界があると思う」 ってのは、
 エヴェレット解釈というそうです。
 箱を開けた時点で今度は、生きている猫を確認した人と、死んでいる猫を観測した人が重なり合うのだとか。


特命係が成田教授の死について調べていると聞き、心ここにあらずといった状態の堀井准教授。
無反応な彼を呼び戻すために、右京さんが指を鳴らしたそのとき、警報機が鳴り響きました。
慌てて飛び出すと、どうやら山嵜准教授が実験中に、警報機が空気の異常を感知したようです。
同時に働くはずの換気装置は作動しておらず、堀井准教授は毒物の危険もあることから換気を優先させました。
結果として山嵜准教授は、成田教授と同じ、液体窒素による窒息死でした。
換気装置にはネズミが挟まっていたために作動しなかったようでしたが、米沢さんに調べて貰ったところ、
ネズミの死因は毒物死。
堀井准教授が、山嵜准教授の実験には液体窒素しか使われていないと知っていたことを突き止めた特命係は、
彼が成田教授の復讐のために、山嵜准教授を手にかけたと追求します。
堀井准教授は、師であり、同志でもあった彼女が、実験を奪うために殺されたことが許せませんでした。
本当に復讐の道しかなかったのか、と問われた堀井准教授が抱え上げた猫が一声鳴いたそのとき、
指を鳴らす音にハッと気が付くと、何故か世界は警報機が鳴る直前まで戻っています……。

 今までのことは堀井准教授の想像だったのかともとれますが、今回のテーマからして、
 本当に 「山嵜准教授が死ななかった世界」 のお話になるのでしょうか。
 もう真犯人が判っちゃって、ここからどうするんだろうと思っていたので、凄くわくわくします(*´∇`*)




2つめの世界
警報機が鳴り響き、部屋を飛び出そうとしたそのとき、黒猫が机の書類を床に落としてしまいます。
右京さんが拾い上げると、そこには山嵜准教授の実験で用いられる薬品が書かれていました。
充満しているのが毒物ではないと確信した右京さんは、冠城くんと共に実験室へ強行突入。
山嵜准教授は一命を取り留めました。
眠る山嵜准教授の首を絞めようとする堀井准教授ですが、彼女が黒猫の鳴き声で目を覚まします。

 黒猫がきっかけをつくって、世界が別の方向に動いていくのが、とってもミステリアス!
 トンデモ設定の話なのに、凄く面白いです!!
 多分、好き嫌いは分かれる話だと思いますが、黴はめちゃくちゃ好みですね。


山嵜准教授を殺害したことを総務の成田さんに仄めかす堀井准教授。
成田教授の復讐を持ちかけたのは、夫の成田さんでした。
一方、堀井准教授の殺意に気づいた特命係は彼を捜して山嵜准教授の元へ。
山嵜准教授は、堀井准教授に殺されかかったなど夢にも思わず、成田さんを疑っていました。
彼は妻の特許を知的財産として相続し、様々な企業から利益を得ようと画策していたようです。
ところが、成田教授の死後、結果が再現できておらず、再現できてもそれは山嵜准教授の成果になることを
知った成田さんは激高。
しかも、妻からは離婚を迫られていたらしいのです。
それを聞いた特命係は、堀井准教授が成田さんに標的を変えたと確信し、彼を追いかけました。
しかし、既に堀井准教授は成田教授の眠る墓前で、成田さんを刺し殺していたのです。

 成田教授の墓石に付いてしまった血を拭おうとする堀井准教授が物悲しいです。
 自分では止められなかったと呟く堀井准教授の前で、再び一鳴きする黒猫。
 手を合わせ、目を閉じた瞬間、またしても右京さんの指の音で、元の時間へと戻ってきました。
 いや、戻ってきたというか別の世界なんですよね。
 でも、堀井准教授は何となくですけど、知覚しているような雰囲気があります。
 世界が変わるたびに推理しなおしている特命係は当然、知覚していないでしょうし、
 堀井准教授も基本的には同じ行動を繰り返そうとしているので、別世界のパターンではあるのでしょうけど、
 黒猫のせいか、うっすらとやり直していることを自覚しているような……。




3つめの世界
堀井准教授が山嵜准教授を殺害しようとしていたことに気づいた特命係は研究室へ向かいますが彼は不在。
別の世界では、ここで医務室へ向かい、山嵜准教授から成田さんのことを聞きました。
今回は、黒猫が電話の受話器を鼻で押したために、受話器が外れてしまいます。
受話器を戻した右京さんは、成田さんに内線をかけていることに気づき、標的が変わったことを察知しました。
成田さんの携帯電話にかけて警告することに成功し、彼は理由をつけて車を離れます。
しかし、不審に思った堀井准教授が追いかけてきて、公園でもみ合いになりました。
成田教授殺害を問いつめられた成田さんは、殺意は肯定するも、あの日、追加の液体窒素を
実験室に運び入れようとしたところ、既に成田教授が死んでいたのだと告白。
事故だと確信しながらも山嵜准教授を疑わせたのは、相続に邪魔な彼女を排除するためだったのです。
ショックを受けた堀井准教授は突き飛ばされ、特命係が追いついたときには、逆に腹部を刺されていました。
救急車を呼ぼうとする右京さんに、誰を殺しても、復讐せずに苦しんでも、成田教授が居ない世界なら、
どれも同じだと嘆く堀井准教授。

 この世界では、自分が死んでしまった堀井准教授。
 息を引き取ったところで、再び右京さんが指を鳴らす音が聞こえ……。
 時間的に、これが最後の世界になりそうですが、果たしてどんな結末になるのでしょう。
 ところで、黒猫が外した受話器を、恐らく冠城くんに戻せと言いたかった右京さんですが、
 目線で合図しても彼が戻さないので、自分で戻すことになります。
 何となく、薫ちゃんなら言われなくても戻すし、神戸くんなら嫌々戻し、カイトくんだと右京さんが
 戻してあげそうな気がしますが、冠城くんは戻せという目線を受けてもやらないんですね。
 こういうところ、それぞれの相棒の性格づけができていて好きなのですが、それが “推理物” には
 活かしきれていないというか、どの相棒でも推理のスタンスは薫ちゃんのときと同じというか……。




4つめの世界
今回は、9:20よりも前の状態から世界が分岐しました。
特命係が最初に堀井准教授の部屋を訪れた時点です。
居留守を使った堀井准教授ですが、猫が鳴いたことにより、別の世界よりも早く特命係に出会うことに。
それによって、消される前のホワイトボードを見た右京さんは、ノートと同じ、「RT」の文字を発見します。
意味を尋ねてみたところ、「Re-Think=再考」 の略で、「再考の必要がある」 というときに、
成田教授がよく使っていた略号なのだとか。
説明を聞いた右京さんは、成田教授の死が “自殺” であると推理しました。
彼女のノートで大きく 「RT」 が書かれていたのは、特許が取れたあの画期的な実験の元になった計算式。
そして、あれ以来、同じ実験は成功していません。
つまり、元になった計算式に誤りがあるも、何らかの偶然により、たまたま最初の1回と検証時の1回で
続けて成功と言える結果が出てしまったのではないか。
その後の実験により、根本となる計算式の誤りに気づいた成田教授は、追いつめられて死を選んだのです。

 山嵜准教授の事件等があって、まったく後回しにされてしまっていた 「RT」 の謎。
 それが判明するだけで、こんなに簡単に成田教授の死の真相が推理できてしまうとは……。
 1回居留守の表現があって、その後、再訪したということにもこんな意味があったんですね。
 そして、本当に良いアクセントになっている黒猫ちゃん。
 真っ黒な猫ってところが、また魔力的なイメージを感じさせて、この普通じゃない展開とぴったり合っています。
 キャリーケースに入れられた黒猫ちゃんが、出してくれ、と鳴くと、それも右京さんにやらせる冠城くん。
 ホントにお客様だな、この人は(;´Д`A


挙動不審になって出て行く堀井准教授は、人気のない講義室で山嵜准教授に電話をかけました。
強い口調で実験中止を求めた後、服毒自殺をしようとしますが、黒猫に導かれた特命係によって阻止されます。
成田教授の復讐をしようとしていたのに、自分の計算式が誤っていたせいで自殺したのだと知った堀井准教授。
自分こそが成田教授を殺したのだ、と死を選ぼうとしたのです。
そんな彼に、成田教授がアメリカの大学に当てて書いた手紙を見せる特命係。
そこには、年を取った自分よりも、若く才能のある人物がいる、と堀井准教授を推薦していました。
堀井准教授の才能を信じる成田教授は、その経歴に傷を付けずに更なる飛躍をさせるため、
計算式が間違っていたことを明らかにせず、事故に見せかけて自らの命を絶ったのでしょう。
「成田教授の意志を受け継ぎ、研究を完成させるという別の世界があるのではないか」
そう右京さんに言われた堀井准教授の脳裏を、様々な可能性の世界が過ぎります。
特命係が立ち去った後、夢中で黒板に計算式を書く堀井准教授が振り返ると、そこに黒猫は居ませんでした。





【総評】
 すっっごく面白かった!!(*´∇`*)
 タイムループみたいなことが書かれていて、どんな話になるのかと思いましたけど、
 いくつもの世界を見ていくことで、成田教授の死に絡む、様々な事実がわかっていくストーリー展開は
 最高でしたし、最後の世界では堀井准教授が誰も殺さず、希望を抱くことができたのもすごく良かったです。
 まぁ、タイムループではなく多世界だということを信じるなら、悲劇を起こしてしまった堀井准教授も
 別の世界に存在するんだなぁ、というのが哀しいところですけども。
 黒猫が成田教授の生まれ変わりじゃないかと考えているオカルト好きの右京さん。
 黒猫ちゃんが堀井准教授のために、何度も何度も特命係にヒントを与えているのを見ると、
 ホントにそうだったのかもと思えてきますね。




【来週の相棒】 
 神隠しの山で遭難した右京さんが、怪しい夫婦の住む家から脱出しようとして大変なことになっています。
 こんだけ右京さんオンリーがピンチになること珍しいですよね。
 誘拐・監禁されるのは相棒役が定番なのに。
 正直、各相棒のときに1回ぐらいは、こういう話があっても良いと思うんですけどね。
 右京さんが身動きできないとか危険に陥っている状態でどう動くかを描写できれば、個性がより際つと言うか。
 そういう意味では、『ピエロ』 は誘拐されたのは神戸くんでしたが、すごく良いストーリーでしたよね。
 薫ちゃんとは違うキャラクターであることを、これでもかと見せつけた話になっていました。
 冠城くんは、どう差別化して見せてくれるんでしょう。

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