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2010年11月23日

第3話 『最後のアトリエ』  第4話 『過渡期』


相棒 9th season 第3話 『最後のアトリエ』 (10/11/10放送)
 若くして亡くなった天才画家・有吉 比登治の回顧展を担当していたイベント会社の
 社長である三木 昌弘氏が遺体となって発見されました。
 床に落ちていた新刊案内の広告は、有吉比登治の生涯を描いた 『筆折れ、命果つるまで』に
 挟まれていたのと同じものであったことから、この回顧展が何らかの鍵を握っているようです。

学生時代、既にその才能を認められながらも、肺結核を患ってしまった天才画家・有吉比登治。
その後も軽井沢で療養を続けつつ、絵を描き続けましたが、失意と絶望の中、最期の作品を
自らの手で引き裂いて、その生涯を終えた、と言われています。
その引き裂かれた遺作・『晩鐘』 と、小説の元になった親友への手紙は、
今度の回顧展の目玉として、展示されることになっているもよう。

右京さんと神戸くんは、三木社長の会社で、手紙の持ち主である榊 隆平さんに出会います。
この榊さんが、三木社長を殺害した疑いが濃厚になっていきますが、解らないのは動機。
そんな中、遺作の 『晩鐘』 が実在しない可能性が浮上しました。
三木さんが、話題づくりのために贋作を作り、榊さんが口裏を合わせた、と推理する神戸くん。
ところが、贋作師の家から見つかった、無傷の 『晩鐘』 は、有吉比登治本人の作品に間違いありません。

実は、有吉比登治は、自身の死期を悟り、親友の榊さんに一目会いたいと望んだのです。
いつも皮肉ばかり言っていた彼は、率直にそれを伝えるのではなく、「遺作を引き裂いた」 などという
捻くれた言葉を綴った手紙で、親友を呼び出そうとしました。
そして、榊さんが彼のアトリエを訪ねたときには、既に彼の命は…。

榊さんにとって、何より大事な思い出である 『晩鐘』。
三木社長は、話題づくりのために、『晩鐘』 が有吉比登治本人の手で引き裂かれたことにしました。
そして、贋作師の手で、実際に 『晩鐘』 を傷つけようとしたのです。
それを知った榊さんは、必死に抗議しましたが、三木社長の意志を変えることはできず、
親友とその最期の作品を守るため、ついには彼を手に掛けた…というのが、事の真相でした。

 うーん…雰囲気や、登場人物の心の揺れ動きに関しては良いのですが、
 捜査の部分や、推理の部分に関しては、二の次、三の次にされているような気がします。
 『晩鐘』 の秘密が、「存在しない」 ではなく 「引き裂かれていない」 だったという
 意外性は良かったですけど、“特命係が事件を推理する” という見せ場は無きに等しいかな。
 推理と人間ドラマ、2つの要素が、どちらも面白いのが 『相棒』 の魅力だと思っているので、
 今回の作品は、あまり好きじゃないですね。





相棒 9th season 第4話 『過渡期』 (10/11/17放送)
立松 雄吾さんという男性が、ホテルの非常階段から転落死。
入谷署は、彼の死を事故として片付けましたが、立松さんは祖母を15年前に殺されており、
数日後に時効が迫っていたとなれば、ただの事故死と考えるのは時期尚早です。
時効は撤廃されましたが、恐らく海外を放浪していた彼は、それを知らなかったのでしょう。
特命係は、この15年前の殺人事件について調べてみることにしました。

入谷署に居る当時の捜査員は、現在、警務課に所属している猪瀬 洋三さんのみ。
当時の捜査で体を壊し、刑事を辞めたという猪瀬さんは、現在も独自に捜査を続けていました。
どうにも煮え切らない態度の猪瀬さんでしたが、事件前夜に立松さんが自分を訪ねてきたと言い、
さらに、鑑識係長から、特命係の捜査については、適当にあしらうよう言われたと明かします。

特命係が捜査を続けるうち、立松さんが帰国した理由が見えてきます。
彼は、事件が時効になったと思い、証拠品として押収された祖母の金を返して貰おうとしていました。
しかし、その500万円は15年の間に、不正に使い込まれていたのです。
これまでに、何度か証拠品紛失で処分を受けていた鑑識係長は、使い込みに気づくも、
それが発覚すれば、自分も辞表を出さなければならない、と揉み消しを図ったのでした。
長年に渡り、横領を繰り返していたのは、猪瀬さん。
立松さんに、還付請求について問われた猪瀬さんは、その際、立松さんの発した言葉で、
彼が15年前の事件の犯人であると気づいてしまいます。
自分から、仕事も家族も奪った犯人が目の前に居る…。
彼が許せなかった猪瀬さんは、立松さんを殺害してしまいました。
捜査のためと理由を付けて証拠品を横領したばかりか、私怨で容疑者を殺害した猪瀬さん。
彼はもはや、“捜査員” としての心を失っていたのでしょう。

 鑑識係長の態度から、入谷署全体が関わっているのかと思いきや、
 意地で捜査を続けている元刑事が、犯人だったわけですが、ちょっと焦点がぼやけたかなぁ。
 横領していたのも猪瀬さん、犯人を殺してしまったのも猪瀬さんにするよりは、
 横領犯は別に居て、猪瀬さんは意地が怨みに転じてしまったところを強調した方が良かったかも?
 「人生をめちゃくちゃにされた怨みだけではなく、横領を隠したい気持ちもあったのでは?」 という
 糾弾に持ち込んでいるならともかく、殺した理由は 「犯人が許せなかった」 という一点ですから、
 証拠品を横領していたというポイントが、薄まってしまっているんですよね。
 それならば、横領犯を別に設定して、横領犯=立松さん殺害犯?いやいや、実は…という展開に
 持って行った方が、インパクトがあったのではないかと思います。




 

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Posted by 黴 at 15:44│Comments(0)相棒
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