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2008年02月07日

藤村正美 隠しシナリオ『魔女ふたたび』


『晦~つきこもり』 プレイ日記 vol.45
藤村正美 隠しシナリオ『魔女ふたたび』

 良夫に多大な恐怖を与えた魔女が再登場しますが、
 このシナリオでの位置づけは、前回とは随分違うようです。




【隠しシナリオへの道】
1) 4話目に良夫を選択
2) 学校は「好き」
3) 園部さんがどう変なのか「聞きたい」
4) 小さな羽毛は「胸」の毛
5) 良夫の主張に「いいたいことは、わかるけど…」と言う
6) 園部さんのプレゼントを「もらって誰かにやる」
7) 園部さんが逃げたのは「階段」だと思う
8) 園部さんの上履きは「白」だった
9) 助けてとは「絶対に頼まない」
10) 5話目に正美さんを選択



1. 夢盗人
 良夫の話してくれた転校生の名前を問われ、「緑」 と答えた葉子ちゃん。
 すると正美さんは、名前が違うから勘違いだった、と別の話を始めます。
 以前、正美さんの勤める病院に入院していた渡辺さんは、不眠に悩んでいました。
 彼は 「自分の夢を誰かが盗んでいる」 と訴えていたそうです。
 一睡も出来ず、憔悴していく渡辺さんは夢を盗んだ犯人を捜し始めます。
 そして、それを止めに入った医師をナイフで刺し、特別病棟行きになりました。
 後日、彼がレム睡眠期を持たないという普通では考えられない状態に陥っていたことが判明。
 夢を見るレム睡眠が少ないと極度のストレスを感じるという報告もあり、
 彼もそれ故に、夢を盗まれたという妄想に取り憑かれたのではないか、と正美さんは言います。

2. 拾いもの
 園部 茜が入院した理由を間違えて覚えていた葉子ちゃん。
 首を捻りながらも正美さんが話してくれたのは、入院患者・村岡さんの話でした。
 村岡さんは過労で入院してきた仕事人間。
 部下への伝達事項を思い出した村岡さんは、公衆電話を使おうと消灯後の待合室へと向かいました。
 すると、長椅子の方からカサカサという音が聞こえてきます。
 そちらを見た村岡さんの目に飛び込んできたのは、整然と並んで受付を見ている生首…。
 生首が一斉にこちらを向いた瞬間、村岡さんは耐えきれず病室へ逃げ帰りました。
 翌日、奥さんと子どもがお見舞いに来ましたが、何故か息子さんが病室へ入るのを嫌がります。
「パパ…おんぶしてるの、だれ?」
 その言葉と同時に肩に食い込む指先。
 振り向いた村岡さんは、鏡の中で、自分の背に抱きつく血まみれの女を見てしまいました。

3. 正美さんのチョイス
「高所から落ちて怪我をした園部さん」なら、自分の知っている患者さんかも知れない、と
 正美さんは、彼女に関して良夫が抱いている誤解を解く話を始めました。
 園部さんには彼女の体の中にいる “姉妹” が存在するのだそうです。
 自分とは正反対で、気が強く我が侭な『ミドリ』とうまく共存していた茜ですが、
 転校先で出会った良夫を好きになってしまったことから自体は急変しました。
 ミドリはそれを嫌がり、良夫に嫌われるように異様な行動を繰り返すようになったのです。
 茜のフォローも空しく、ついにはあの屋上での事件が…。
 涙を流す茜をなぐさめていた正美さんですが、突然茜の態度が豹変しました。
 ミドリと覚しき人格は、自分が園部茜だと言い、ミドリは大人しい良い子のふりをして、
 この体を自分のものにする機会を狙っているのだと主張します。
 そして彼女の体から抜け出た白く光る幽体…。
 園部さんは多重人格などではなく、別の霊魂を内包していたのでした。
 しかし、問題はどちらが茜でどちらがミドリなのか、ということです。
 哀しげにしている大人しい子を茜と判断した正美さんはおもむろに肉体の首を絞めました。
 少女がぐったりと倒れ、その幽体が外に出た隙に、もう1人は中に入り込みます。
 ミドリの方は処分したから今度会うときには、優しい茜に戻っているはず…と
 正美さんは良夫に微笑みかけました。

4. ゴーストバスター
 一方が嫌がっても、もう一方の意志が強くて良夫への嫌がらせをしたのなら、
 勝っていたのは本来の肉体だと考えた正美さんは、大人しくて優しい方が
 幽体のミドリだと判断します。
 1つの体に2つの幽体という異常な状態では、どちらも衰弱してしまいます。
 では、ミドリの方を消してしまうべきなのでしょうか?
 どうせ消えるなら性格の悪い方が良いと、正美さんは茜の首を絞めました。
 茜の幽体を肉体から追い出し、代わりにミドリを入れてしまったのです。
 茜は消滅し、ミドリは園部茜として生きていくことになりました。
 と、正美さんが話し終えた途端、葉子ちゃんは冷たい空気を感じて振り返ります。
 その先には細く開いたふすまと、隙間から覗くギラギラと憎しみに満ちた瞳…。
 怯える葉子ちゃんを尻目に、ふすまを開けた正美さんは手刀で白い靄を
 散らし、「しつこくて嫌ですわ」 と笑ってみせました。

4. 魂の器
 2つの幽体が1つの肉体を使うのは無理がありますが、肝心の肉体が使えなくなっては
 元も子もない、と考えた正美さんはあるアイディアを思いつきます。
 とそのとき、突然ふすまの向こうで物音が聞こえました。
 正美さんが開けた先には1体のフランス人形が…。
 人形を抱き上げ、ついてきてしまったそれを部屋へ戻してくると言う正美さん。
 去り際に 「魂は器さえあれば長持ちするものだ」 と言うのを聞いた瞬間、
 葉子ちゃんは、人形の目がこちらを見たような気がしました。

結末が多い割に、バッドエンドの少ないシナリオでした。
園部茜とは関係のない話も用意されており、なかなかのボリュームだったと思います。
犬に襲われた良夫が助かった理由など、良夫のシナリオだけでは消化不良だった部分を
幾つか解決しているところも良点かと。





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Posted by 黴 at 11:41│Comments(0)晦-つきこもり-
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