2007年11月16日
真田泰明 4話目 『最高の悲鳴』
『晦~つきこもり』 プレイ日記 vol.19
真田泰明 4話目 『最高の悲鳴』
怖い話には目で見て怖いと思うものが多いけれど、恐怖ものには声や効果音が欠かせないと言う泰明さん。
映画やドラマでいうところの 「アフレコ」 で使われたある音に関する恐怖が今回の題材です。
真田泰明 4話目 『最高の悲鳴』
怖い話には目で見て怖いと思うものが多いけれど、恐怖ものには声や効果音が欠かせないと言う泰明さん。
映画やドラマでいうところの 「アフレコ」 で使われたある音に関する恐怖が今回の題材です。
音響には膨大な種類の “音” が保管されており、その場で出せない音を当てるのには、それを用います。
音響部門の北田裕くんは、ある日の夜、帰りしなに仕事を頼まれてしまいました。
それは、演技の下手な女優の悲鳴を、音付けでカバーしてくれないかというもの。
しかし、保管されているどの悲鳴にも、監督の気に入るものはありません。
1. 藪の中の真相
もうテープはないと言った北田くんに怒った監督は自ら倉庫の中へ入っていきました。
そして、古びたテープを見つけてきたのです。
見たことのないテープを不審に思った北田くんですが、再生してみるとその凄まじさに凍り付きました。
監督はOKを出しましたが、どこか様子がおかしいのが気になります。
北田くんが帰り支度を整え、廊下を歩いていると、かすかに言い争うような声が聞こえました。
声の漏れてくる部屋には、監督と音響部門の大村課長が。
2人の話から推察するに、昔、2人の知る優子という女性が亡くなり、
その断末魔の悲鳴を録音したのが例のテープのようです。
監督は、大村課長の悪意を疑い、課長はそれを否定しています。
そして激しい物音と共に、大村課長の悲鳴が…。
北田くんはその場を逃げ出しましたが、その夜以来、大村課長の行方は知れないのだとか。
2. 悲鳴が聞こえる
監督に怒鳴られ、もう一度倉庫に入った北田くんは 「悲鳴」 と殴り書きされた古いテープを見つけます。
北田くんの投げやりな気持ちとは裏腹に、テープの悲鳴は凄まじく、さすがの監督もOKを出しました。
疲れ切って帰ろうとした北田くんの耳にかすかな悲鳴が届きます。
廊下に出た北田くんですが、例のテープの悲鳴が聞こえた瞬間、何故か体が傷を負っていくではありませんか。
まるで、悲鳴が襲ってくるかのように、それが響くたび、体から血が流れていくのです。
何とかビルを脱出した北田くんですが、あのビルに残っていた人々は、彼を除いて全員死亡していました。
当然、犯人は見つからず、北田くんは 「悲鳴が聞こえる」 と繰り返すばかりで今も入院しているそうです。
3. 悲鳴の復讐
悲鳴から逃れて、4階の第4スタジオに逃げ込んだ北田くんは、そこで音響の大村課長に遭遇します。
事情を聞いた課長は、かつてここで起こった殺人事件について話してくれました。
当時、食堂で働いていた若い女性が殺され、警察やスタッフが必死で調べたにも拘わらず犯人は不明。
しかし数年後、現場となったスタジオから、彼女の断末魔が記録されたテープが発見されたというのです。
大村さんは、監督もこのことを知っているはずなのに…と考え込むとおもむろにスタジオを出て行きました。
監督の悲鳴に2人が駆けつけたとき、彼は血を流して倒れ、傍にはぼんやりと女性の姿が浮かび上がります。
大村課長は、「まさかお前が殺したのか」 と監督に詰め寄りますが、再び悲鳴が響き…。
後日、泰明さんが聞いたところによると殺された女性・鈴木優子さんは大村課長の恋人で
当時、監督とかなり激しい奪い合いを繰り広げたのだとか。
彼女を殺したのは監督で、彼女は復讐のために現れたのでしょうか。
北田くんと大村課長は、今でも最高の悲鳴が欲しいときには、例のテープを使っているのだそうです。
4. 悲鳴を求めて
やけになった北田くんが自分で悲鳴を上げると、周りは笑いましたが、監督は怒って帰ってしまいます。
翌日、青い顔で現れた監督は1本のテープを差し出しました。
収録されていたのは、その場が凍り付くほどの恐ろしい悲鳴…。
現場は異様な雰囲気に包まれましたが、それでも仕事が終わったことに変わりはありません。
後処理を終えた北田くんが家路につこうと廊下へ出た途端、男性の悲鳴が立て続けに聞こえました。
そして、あのテープの悲鳴が聞こえると同時に、北田くんの体が切り裂かれたのです。
悲鳴から逃げるようにして、第3スタジオへ逃げ込んだ北田くんは、異様な臭いに気づきました。
スタジオの中は無人で、奥には盛り上がったシートのようなものが置いてあります。
北田くんが恐る恐るシートをめくると、そこには女性の死体の山が…。
そこへ入ってきたのは、悲鳴に傷を負わされた監督でした。
監督は北田くんと死体を見ると、血の付いたナイフを手に襲いかかってきました。
けれども、追いつめられた北田くんは監督の背後に、殺された女性達の死体が迫っているのを見たのです。
気を失った北田くんが同僚に助け起こされたとき、監督の姿はどこにもなかったそうです。
5. 大根役者
第4スタジオへ逃げ込んだ北田くんは、そこで大量の血痕を発見します。
そして、例の演技の下手な女優・鈴木優子の死体も…。
そこへ現れた血まみれの監督は、役者が下手だと苦労する、と呟きました。
テープから流れ始めたのは、鈴木優子と監督の言い争う声、そして最高の悲鳴…。
自分が求めていた悲鳴はこれだ、と満足そうに言う監督はそのまま息絶えました。
そのまま気を失った北田くんは、警察から監督殺しを疑われましたが、証拠不充分で釈放。
結局、監督は鈴木優子を殺して自殺したということで処理されたそうです。
北田くんの逃走は、コマンド選択方式です。
「西側の通路を進む」 「階段を下りる」 などの選択肢と、体力ゲージが用意されています。
途中で悲鳴を耳にするたびにダメージが蓄積されていき、その度合いは通った道筋によって異なります。
体力が尽きれば北田くん死亡エンドになってしまうので、その前に目的地へ到達することが必要。
ちなみに、結末と関係のない部屋に入ると体力ゲージが完全に回復しますので、
あちこち寄りながら進むと、簡単に脱出できるでしょう。

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Posted by 黴 at 10:03│Comments(0)
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