選択肢の制限時間が残りライフとイコール関係になっているデッドリーチョイス。
前情報によれば、即断即決が基本で、回答を誤れば、ほとんどの場合死に直結するそうな。

シルシに抗うとは言ったものの、どうして良いのか解らない八敷。
メリイもまた、主人の九条サヤが調べていた解決法の詳細は知りません。
そのとき、突然、玄関をノックする音が聞こえました。
どうやら、またシルシを持つ 『印人』 が現れたようです。
八敷が扉を開けると、そこにはセーラー服の女子高生と、おかっぱ頭の幼い男の子がいました。
渡辺萌と名乗った女子高生は、九条サヤがオカルト誌に掲載したシルシの記事を読んだと言います。
どうやら九条サヤは、印人を集めるために、「痣と記憶障害に心当たりのある方は相談を」 という
記事を掲載していたもよう。
一方、つかさと呼ばれた少年はオカルトを信じないと言いつつも、自分の痣に怯え、
同様に九条館を訪れたようです。
2人をメリイに引き合わせると、当然のように驚愕しますが、何とか現実を受け入れることはできました。
そして、自分に死が迫っているということも。

渡辺萌の記憶障害は、友達の名前がなかなか出てこないという程度。
自分と比較して軽度であるため、多くの情報を持っているのではないかと考えた八敷は、
彼女に痣がついたきっかけを覚えていないかと尋ねます。
すると渡辺萌は、「花彦くんの呪い」 かもしれない、と言いました。
メリイによれば、「花彦くんの呪い」 は、子どもたちの間でまことしやかに囁かれる噂話。
生前の九条サヤは、この噂話に感心を持っていたそうです。
何かの手がかりになるかもしれない、と考えた八敷に、メリイは花彦くんの噂を話し出しました。

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