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2011年10月29日

第2話 『逃げ水』


相棒 10th season 第2話 『逃げ水』 (11/10/26放送)
 殺人を犯すも、明確な殺意はなかったとされ、傷害致死罪で服役していた青年・川北 誠也が、
 5年の刑期を終えて出所後、何者かに殺害されました。




5年前の被害者は新開 拓海さん。
川北に、こちらを睨んだと言いがかりをつけられ、逃げる背中に煉瓦を投げつけられて死亡しています。
拓海さんの両親は判決を不服として、損害賠償を求める民事訴訟を起こし勝訴。
このときの弁護士は、元法務大臣の瀬田 宗明氏でした。
瀬田氏を訪ねてみると、訴訟で勝ち取った損害賠償は1億円ですが、川北は出所後行方をくらましており、
賠償金の支払いは1度もなされていないそうです。
しかし、新開さんが民事訴訟を起こした理由は、「加害者に一生掛けて償って欲しい」 から。
そんな思いを持つ彼らが、川北を殺すはずがない、と瀬田氏は主張します。

 川北 誠也の家族は、母親が民事訴訟の判決が出た数日後に病死しており、
 川北に付き添って出頭してきた父親は、事件後に失踪。
 唯一連絡が取れるのがお姉さんで、彼女は川北が事件を起こす数日前に結婚していたそうです。
 この辺のことがちょっと気になりますよねぇ。
 父親か姉が犯人のような気がするんですが、どうでしょうか。


拓海さんの両親は、川北が殺人罪にならなかったこと、最高裁で更に減刑されたこと、民事訴訟に勝っても
行方をくらまされ、罪を償わせることができないことなどから、司法に絶望していました。
息子の無念を晴らせるのは自分たちだけとも言っていますが、彼らに川北を殺すことはできたのでしょうか。
次に、特命係は川北の姉・南 智子さんを訪ねました。
彼女の話によると、川北は刑に服すも反省の色はなく、賠償金も絶対に支払わないと激高していたそうです。
出所後は1度も会ったことはなく、父親も失踪した後、顔を見せてはいないとのこと。
しかし、特命係はつい今し方、智子さんの家の前で、川北の父らしき人物を目撃したばかり。
それを捜査一課に報告していたところ、先月、川北の父を目撃した、として新開さんがやってきました。

 新開さんからは怒りを感じますが、奥さんからは恨みを感じます…(;´Д`A
 この感じは、やるせなさとか絶望感ではなく、恨みですなぁ。
 当時、失踪した川北とその父親を捜して欲しいと何度も警察に訴えていたようで、
 参考人として川北の父を捜そうとする捜一に、「あのときは捜してくれなかったのに…」 と恨み節。
 それに、彼らは頻繁に智子さんの自宅を訪ね、家族の罪を背負わせようとしていたようです。
 どこにも怒りをぶつけられず、加害者の家族に厭がらせをする自分を嫌悪する奥さんですが、
 智子さんにしてみれば堪らないですよね。
 こうなってくると、逃げた父親より残されて辛い思いをした姉の方が動機はありそう…。






川北 浩二を捜す捜査一課ですが、彼らの他にも川北のことを訪ね歩いている女性が居ました。
新開夫妻に雇われた探偵・水脇 亜美さんです。
水脇さんは川北の出所後、インターネット上で彼の目撃情報を発見し、新開夫妻に伝えていました。
捜査一課がそれを理由に任意同行を求めると、瀬田氏は任意を理由に様々な条件を提示します。
ところが、捜査一課が引き下がった翌日、新開夫妻はマスコミを集めて、自分たちが殺したと発表。
そのニュースを見た右京さんは、急ぎ智子さんの自宅へ向かいました。
ソファから川北の吸っていた銘柄と同じ煙草の匂いがしたことを理由に、彼女を疑っていたのです。
遺体の背中に付いていた足跡は、遺体を運ぶ際、玄関で付いたもの。
踏みつけたのではなく、裏返った靴の上に、遺体を落としてしまったのでしょう。

 えぇ……? この展開はイマイチだなぁ…。
 初めに智子さん宅を訪問した際、確かに右京さんが車の灰皿を確認する様子は見受けられましたが、
 煙草の匂いに反応している描写はなかったと思います。
 それに、「蹴りつけるほど恨んでいた」 という仮説のインパクトに対して、
 都合良くひっくり返った靴に遺体を落としただけって、どうでも良い要素に成り下がってしまいましたね。
 何気ない痕跡が実は重要なものだった!というわくわくするパターンとは逆に、
 意味ありげな痕跡が実は大したことのないものだったわけですから残念極まりない。


出所後、智子さんを訪ねてきた川北は、賠償金を幾ばくか払い、支払いの意志があることを示して、
後は失踪してしまえば良いと言ったそうです。
そして、そのための金を智子さんに無心してきました。
弟が失踪したら、またマスコミや新開さんに責められると考えた智子さんは、耐えきれなくなり、
思いあまって殴り殺してしまったのです。
では、何故新開夫妻は自分たちが犯人だと言い出したのでしょう。
それは、晴らすことのできない無念と、被害者遺族の感情を訴えたかったからだと言う瀬田氏。
瀬田氏はそれが間違いだと感じながら、自分の正義よりも新開夫妻の感情を重んじ、協力してきたのです。
夫妻は、目的を果たすため、“公務執行妨害” で自首をするため、瀬田氏と共に警察へ向かいました。



【総評】
 何となく…どこかピースの当てはまらない部分があるようなモヤッとする話でした。
 重要視されると思っていた足跡の謎がしょうもなかったことと、
 視聴者には推理できないような謎解きをされてしまったこともそうですし、
 被害者遺族の感情を訴えるために自首をするというのも、しっくりきません。
 正直な話、ラストの瀬田氏の解説がほとんど理解できませんでした。
 心情的に共感できないというのではなく、論理的に理解できなかったんですよね。
 途中まで…加害者家族に嫌がらせをしてしまったり、それに激しい自己嫌悪を抱いたり、
 そういった描写は心にくると思えただけに、ちょっと残念です。

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Posted by 黴 at 22:28│Comments(0)相棒
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