2007年12月30日
前田良夫 7話目 『人形の家』
『晦~つきこもり』 プレイ日記 vol.34
前田良夫 7話目 『人形の家』
皆の青ざめた表情に、身じろぎ一つ出来ず固まっている葉子ちゃん。
突然、柱時計が大きく鳴り響き、驚いた葉子ちゃんは悲鳴をあげて良夫にしがみつきました。
その途端、皆が一斉に笑い出します。
どうやら葉子ちゃんはからかわれていたようです。
ところが……
前田良夫 7話目 『人形の家』
皆の青ざめた表情に、身じろぎ一つ出来ず固まっている葉子ちゃん。
突然、柱時計が大きく鳴り響き、驚いた葉子ちゃんは悲鳴をあげて良夫にしがみつきました。
その途端、皆が一斉に笑い出します。
どうやら葉子ちゃんはからかわれていたようです。
ところが……
頭上から聞こえるミシミシという音と共に、壁が崩れて毛むくじゃらの巨大な怪物が現れました。
葉子ちゃんは、昔お祖母さんから聞いた伝説を思い出します。
この辺りには、赤く光る目を持つ巨大な妖怪が住んでおり、その妖怪が現れると、
雲突くような大きい守り神様が現れて、妖怪を追い払ってくれるのだ、と…。
葉子ちゃんは、守り神様に助けを求めて祈りますが、無情にも皆は次々と妖怪に引き裂かれていきます。
子どもたちだけでも逃がそうとする泰明さんに、一緒に逃げようとしがみつく葉子ちゃん。
けれども、泰明さんの体は既に力を失っていました。
泣き叫ぶ葉子ちゃんを支えて、良夫は必死に走ります。
恐ろしい妖怪から、葉子ちゃんを守るために……
それから数時間後、少女は部屋の惨状を見て悲鳴をあげました。
飼い猫が、大事なドールハウスを滅茶苦茶にしたばかりか、母親手製の人形たちまで壊していたのです。
名前をつけて可愛がっていた人形たちを1つ1つ確かめていく少女。
すると彼女は、『良夫』 と 『葉子』 の人形が無くなっていることに気が付きました。
再度飼い猫を叱りつける少女には、人形たちが何処へ行き、何処で暮らしているのか、知る由もありません。
泰明さんの7話目同様、テキストのみの短いシナリオですが、黴の大好物の展開です。
自分たちを人間だと信じ込んで生活している彼らが、実は箱庭に押し込められた人形に過ぎなかった、
という、世にも奇妙な物語にでも出てきそうなテイストが何とも言えずお気に入りなんですよね。
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Posted by 黴 at 18:43│Comments(0)
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