【第6夜:ルスルージュ地域】 ウーナ・セイントクレア
翌日、仕事に向かおうとするとサビーから助けを求める連絡が入りました。
Capraから盗んだデータのファイルを開けるような人に渡せないかと言うサビーに、リナは量子の魔女・ウーナのことを思い出します。
協力者がファイルを開いてくれることになったら、ようやく自分の居場所を教えられると言うサビー。
肝心のデータファイルですが、リナに贈ったFeelgridに入っているそうです。
プレゼントだと思っていたブレスレットが盗んだデータの隠し場所だったと知ったリナはショックを受けました。
Capraのチャーリーのハードディスクをコピーした先が、新品で追跡の畏れのないFeelgrid。
それをデータごとリナに預けることで、Capraや警察から隠そうとしていたわけか。
リナに連絡をとって一緒に住まないかと持ちかけたのも計画のうちだったのでしょうか。
サビーの頼みを聞くことにしたリナは、ウーナに連絡を取ります。
善悪よりも面白いかどうかを重視するウーナは、協力してくれると言いました。
彼女はパスフレーズを推測し試してみるというタイムラインを、膨大な回数試行することで正解を導き出します。
運良く、5千兆回試すだけで解くことができた、と量子の魔女は笑いました。
パスフレーズは、「巡礼 蒸し暑い サハラを 渡る」。
けれども、ウーナにはもう1つ、パスフレーズではないのに、妙にタイムラインに当てはまる言葉が見えていたそうです。
「信託基金ウジ虫」 に心当たりがあるか尋ねるウーラ。
詳しく言うことはできませんが、このフレーズと 「貴方の感情は貴方自身のものじゃない」 ことは覚えておくと良い、と言われました。
リナがサビーを確かめるために使ったエピソードが何かの鍵になっているのでしょうか。
【第6夜:コンバイン地域】 フィオナ・パク
サビーの位置情報へ向かう道すがらだったので、フィオナをピックアップすることにしました。
初デートの後も、フィオナとドレはうまく行っているようです。
ドレのことを話すときは幸せそうなフィオナですが、何だか表情が疲れていました。
理由を尋ねると、「とても疲れているけれど、ドレがクラブに行きたがっているから、サプライズで出かける」 と言います。
どうやらフィオナは、相手の望むものや行動が解析できるアプリを用いて、ドレの希望を叶えようとしているもよう。
フィオナの当初の計画では、サプライズでワインを持ってドレの元を訪ね、2人で静かな夜を過ごしたかったみたいです。
ところが、そのアプリによれば、ドレの好みとして 「サプライズは90%ポジティブ」 で 「静かな場所は10%ポジティブ」。
一方、「ダンスをしに行くのは84%ポジティブ」 と出たため、フィオナは疲れを押してダンスをするためクラブに行くつもりなのだとか。
フィオナが自分の気持ちを蔑ろにすることや、アプリを使うことに多少の違和感を覚えている様子が気になるリナ。
提案するのはアプリですが、少なくともそれを選ぶのはフィオナ自身です。
だったら、ダンスも楽しんで!と励ませば、フィオナは少し笑顔を見せて車を降りていきました。
【第6夜:サーボ地域】
サビーから送られてきた位置情報へ向かうと、そこは輸送用コンテナでした。
コンテナに明かりや寝具を持ち込んだサビーの隠れ家は、わずかにセージの香りがしています。
彼女は、リナがパスフレーズを入手したことを聞くと、嬉しそうに微笑みました。
リナがウーナに解読してもらったパスフレーズを音声入力すると、目当てのファイルが開きます。
ところが、サビーは特定の情報を目的にしていたわけではなく、「何かあるはず」 という不確定な考えで計画を実行したもよう。
彼女らしい行動力に呆れつつ、リナが 「ソフィー・ルミュー」 という検索キーワードを提案すると、多くのファイルがヒットしました。
『ソフィー・プロジェクト』 と名付けられた資料には驚くべき内容が記載されています。
まず、Feelgridは密かにCapraによって買収されており、Feelgridのデバイスで取得された感情情報はすべてCapraに収集されていました。
そして、その感情を利用して各人に効果的な宣伝広告をしかけていたようです。
それだけではなく、学習したトリガーを使って、逆に使用者をうまく希望の感情にシフトさせる手法も平然と使われていました。
恐らく、ソフィー法案が成立するかどうかの投票にも、この感情操作が利用されることでしょう。
Capraの計画を阻止するために、誰かを通じてリークしようと提案するサビー。
しかし、指名手配されているサビーに、外へ出てデータの受け渡しができるとは思えません。
データを渡すのは自分がやる、と提案したリナですが、サビーは何故かリナを信じ切れないようです。
そのとき、リナは不意にウーナの最後の言葉を思い出しました。
リナがサビーのパソコンに 「信託基金ウジ虫」 を検索させたところ、リナの名前が入ったいくつものファイルがホロスペースに出現。
そこには、リアム、ウーナ、カルロス、クラウスとマレクなど、リナの客の名前も記載されていました。
サビーはFeelgridを通じて、リナを監視していたのです。
会話の録音までされていたことにショックを受けるリナに対し、サビーは自分の思いどおりに事を進めようと説得を始めました。
ここで、リナのFeelgridが哀しみの青に染まっている一方、サビーのネックレスは冷静の緑を保ち続けています。
リナにとってサビーは、自分以上に自分のことを理解している相手。
恐らく、そのことを利用して、適確に心を支配しようとしてくるはずです。
一方、リナもサビーのことは彼女以上に理解していると自負していました。
リナにとって効果的な言葉を投げかけて、彼女の意見を変えさせなければならないようです。
最後の最後まで、会話によって解決していく物語なんですね。
サビーは先ほど 「録音はしていたけれど、それを聞いてはいない」 と言っていましたが、それは真っ赤な嘘。
リナがLOPDに賄賂を渡して自分を曲げたこと、カルロスに無料でカウンセリングしてもらいながら寄付の1つもしなかったことを責められます。
本来であれば、ここで反論すべきなのでしょうが、今の精神状態が真っ青なせいか、うまい反論を選ぶことができません。
リナは心の中で 「サビーと戦う材料がない」 と考えていますし、こちらが多少言葉を返しても 「どうでもいい」 と言われてしまいます。
カクタス・フラットで喧嘩別れしたことを持ち出した人格批判までされて、リナの心は折れていきました。
最後には反論することもできなくなり、サビーと共にデータを受け渡すためにコンテナを出ることになってしまいます。
【第6夜:コンバイン地域】
リナのタクシーで夜の街を進みますが、2人はすぐに警察に見つかってしまいました。
連行しようとする警察に対し、サビーはCapraのバッジを見せ、「1週間前、このNeo CabにFeelgridを落としただけだ」 と主張。
上司がそれにデータを保存していたことも知らなかったし、単に盗られたものを取り返そうとしていただけだ、と言います。
うわぁ……こうなっちゃうか……(´Д`|||)
1周目ですし、ここは反論せずに大人しくしましょう。
Feelgridにデータが入っていることを認め、サビーと知り合いであることは否定。
これでリナは警察に連行されることになりました。
車から引きずり下ろされたリナですが、サビーがFeelgridの記録を提出したことで容疑は晴れました。
しかし、Feelgridが没収されたことで、Capraの罪も闇に葬られます。
結局、ソフィー法は可決され、リナは職を失いました。
釈放された後、サビーから 「迎えに来て」 というメッセージが来たとき、リナには 「わかった」 と返すことしかできませんでした。
なるほど、サビーは記録を利用して、リナは落ちていたFeelgridをネコババしただけのタクシードライバーだと証明したのか。
何事もなかったかのように、ロス・オジョスを出る車に乗り込んでくるサビー。
彼女の方はCapraの社員だったこともあって、無関係では通らなかったようです。
ただし、Radixの情報と引き替えに釈放してもらったもよう。
「もうCapraもRadixも過去のこと。ここにいるのはリナとサビーだけ」
そう言うサビーの言葉に対して頷くしかできないリナの心は哀しみに染まっていました。
うーん、ビターなエンドだ。
まったくサビーを説得できていませんでしたからねぇ。
2周目はどうしようかな。
まずは会ったことのない客を乗せて、情報を多く集めてみましょうか。
もっとサビーの心を怒りでも何でも揺さぶれるような言葉が必要です。
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