目標:ジョイを助ける
博物館の入口は凄まじい力で破壊されており、あちらこちらに悪霊の渦が出来ています。
展示室では、レックスに取り憑いたアビゲイルが、ジョイを絞首刑にしようとしていました。
アビゲイルは300年にわたって悪魔と契約した魔女を処刑し続けてきた、と語ります。
そのとき、騒ぎを聞きつけた2人の警備員が銃を構えて突入してきました。
ところが、アビゲイルはすぐさま警備員の一方に憑依し、もう一方を射殺した上で自殺。
邪魔な警備員を始末すると、再びレックスの身体に戻ります。
ロナンの制止に聞く耳を持たず、ジョイの首に縄がかけられました。
(*´ェ`) ………何、このゲーム性
一体、このムービー後、どんなアクションが……と思ったら、画面に20からのカウントダウンが表示されました。
しかし、やるべきことは床の悪霊の渦を避けて、ジョイとアビゲイルの元へ行くだけ。
あ、アクションの欠片もない……(´Д`;)
そして、アビゲイルが特に何をするわけでもなく棒立ちしている中、ジョイに憑依。
ジョイに思念操作をして、アビゲイルを撃退する方法を思いつかせます。
まぁ、これは彼女の叫び声ですね。
ジョイの絶叫によって、アビゲイルはレックスの身体からはじき出されました。
(*´ェ`) ………だから何、このゲーム性
ムービーでアビゲイルが、倒れたレックス、絞首台の作動装置、ジョイ……と目線を移動させたので、
レックスに取り憑くか、絞首台を動かすか、ジョイに取り憑くか……と考えていたのでしょう。
さぁ、ここからどうなる!と思ったら、また表示されたのは、10からのカウントダウン。
「アビゲイルをつかまえろ」 と出たので、近づくと、□ボタンでアビゲイルの腕をつかめます。
この間、アビゲイル棒立ち。
いやいや………(´Д`|||)
触れたものから霊的フラッシュバックが得られるのがロナンの 「才能」 の一つ。
アビゲイルの腕を掴んだことにより、彼女が絞首刑にかけられたときの情景が広がりました。
図らずも、自分の死の瞬間を見せられたアビゲイルに動揺を与えることができたようです。
アビゲイルを問い詰めると、彼女は以前からレックスを利用していたことを明かしました。
立場があり信頼されている警察官のレックスは、事を運ぶのに都合が良かった、と。
あの日、ロナンを殺したのもアビゲイルによって操られたレックスでした。
しかし、ローズを含め、目撃者の証言では、犯人は青い瞳をしていたはず。
するとアビゲイルは顔を歪め、使ったのは一人とは限らない、と言いました。
バクスターもアビゲイルの使っていた実行犯の一人だったのです。
何故、手駒にしていたバクスターを殺害したのか問われ、利用した者は始末すると告げるアビゲイル。
特にバクスターは真実に近づきすぎていました。
では、あの時点で真実を知らず、手駒でもなかったロナンをわざわざ殺したのは何故か。
それを聞いたアビゲイルは厭な笑顔を浮かべます。
彼女がロナンの腕に触れると、信じがたい一つの情景が浮かんできました。
椅子に縛られて引きずられるソフィア。
可哀想な少女を、残酷な方法で溺死させた犯人は、ロナンだったのです。
Σ(゜Δ゜*) こ、これはすごい展開……!!
レックスとバクスターが実行犯というところが、しっくりきていたのでロナンにまったく注意が向いていませんでした。
そんな中で、ロナンも実行犯だったと明かされて、この納得感。
ストーリーは面白いのに、ゲームシステムが惜しい……。
あの残虐な殺人を自分に犯させていたことに憤るロナンを、悪霊の腕で引きずり込もうとするアビゲイル。
ロナンはそんなアビゲイルを道連れにすべく、腕を掴みます。
すると、再びアビゲイルが処刑される光景が広がり、その精神的動揺からか、悪霊の腕はアビゲイルを捕らえました。
一方、標的がアビゲイルになったことで、ロナンは渦から何とか脱出。
アビゲイルは悲鳴だけを残して、渦に引き込まれていきます。
何も知らないレックスは、法律上、殺人犯ですが、ジョイが彼を告発することはないでしょう。
また、ジョイも母親を捜すための軽犯罪だったということで無罪放免になりました。
あれ以来、『ベル・キラー』 による殺人は起きていません。
セイラムの街は平和を取り戻したようです。
ロナンは生前、父親が言っていた 「死ねばすべて帳消しだ」 という言葉が真実ではなかったことを知りました。
実際には、過ちを正し、借りを返すまでは、死んでも先へ進めないのです。
そして、借りを返した今、ロナンが進むべき場所は決まっています。
自分の名を呼ぶ愛する妻の声に、ロナンは静かにほほえみました。
……ということで、正月企画 『MURDERED 魂の呼ぶ声』 終了です。
個人的には、ストーリーとゲームシステムで評価真っ二つですね。
ゲームシステムは残念極まりないのですが、ストーリーは非常に良かったです。
特に 『ベル・キラー』 の正体という一番重要な部分が、序盤はまったく透けて見えず、
中盤から魔女狩りというキーワードで何となく予想でき、終盤でアビゲイルが出てきたところで確信になり、
それでも最後の最後までロナンも犯人であることには思い至りませんでした。
また、犯人のミスリードもちょうど良い具合だったと思います。
人間としてのミスリードはバクスター、死者としてのミスリードは判事がいました。
随所に魔女狩りに熱心だった判事の情報が出てきていたせいで、黴の中で怪しさは判事>アビゲイルでしたから。
普通の推理物なら、憑依が原因とかふざけんな、と言われるでしょうが、初めから霊ありきのストーリーですし、
主人公側も憑依して事を進めているのですから、犯人側の憑依を疑うのは自然です。
事実、黴は中盤から、真犯人は人間じゃないんだろうな、と思っていました。
ただ、肉体の犯人も霊体の犯人も、ストーリーで答えが出るまで推理しきれなかったのは嬉しい誤算。
これは映画とかで見た方が良いかもしれん(;´Д`A
ラストでちょっと不満なのは、アビゲイルがロナンに負けて、引きずり込まれてしまったのに根拠がないことかな。
何故、ロナンは無事で、アビゲイルが捕らえられたのか、今ひとつ解りません。
例えば、過去や現在で彼女に殺された魔女達が、アビゲイルを引きずり込むような演出があっても良かったかも。