【イーサン・マーズ:新しい始まり】
折り紙殺人鬼として指名手配されながらも、真犯人の恐ろしい要求を、知恵と勇気でクリアし、
見事、自身の息子・ショーンを救い出したイーサンは、一躍ヒーローとして報道されました。
警察からも正式に謝罪を受け、容疑は完全に晴れたのです。
そんなイーサンは、ショーンと2人、新しい家を探していました。
これからはずっと2人一緒です。
決して離れないと誓ったイーサンに、ショーンも満面の笑顔を見せてくれました。
(; д ) ゚ ゚ グレイスは!?
いやいや、いけるだろ!
3人で仲良く暮らせるだろ!
ジェイソンの死も乗り越えただろう、イーサン!?
グレイスのグの字も出てこなかったな……(´Д`;)
【マディソン・ペイジ:ヒロイン】
身の危険を冒して、折り紙殺人事件の解決に貢献したマディソンは、
その全容を記した調査記事で、ピューリッツァー賞受賞も囁かれています。
また、著書 『HEAVY RAIN』 は飛ぶように売れ、サイン会は長蛇の列。
そんな中、1人の男性ファンがこう囁きました。
「あなたに釣り合うのは、もっともっと残忍な相手だ」
サインを終えたマディソンが顔をあげると、その男性はもう何処にも居ませんでした。
これは次回作を暗示しているのか、マディソンの心の不安を表しているのか、
あるいは異常なファンに今後、彼女が害される可能性を示しているのか。
どちらにしろ、ちょっと心配になる終わり方ですね。
【ノーマン・ジェイデン:解決】
ほぼ1人で捜査をやり遂げたFBI捜査官 ノーマン・ジェイデンもヒーローとして持ち上げられていました。
そしてジェイデンは1つの決別を果たします。
トリプトケインをすべて破棄したのです。
ところが、ARIを用いた証拠品の調査中、ジェイデンは自身を狙う戦車の幻覚を見ました。
驚いてARIを外すも、小さな戦車は再び姿を現します。
反射的にサングラスを外そうとして驚愕するジェイデン。
戦車は尚も増え続け、砲台の照準をこちらに合わせています。
静かに両手を挙げて降伏の意志を示したジェイデンは……
ジェイデン……(ノд`)
シナリオはこれで暗転して終わりですが、多少予想していたとおりになってしまいましたね。
こうなるだろうなぁと思っていた展開がそのまんま来ましたよ。
イーサンはあんなに幸せそうな結末だったのに、何という格差社会…or2
【スコット・シェルビー:折り紙の墓】
兄のジョンと同じ墓地に埋葬されたシェルビー。
その墓の前に佇むのはローレンです。
確かにシェルビーに好意を抱いていたローレンですが、息子を殺した犯人を許すことは決してできません。
もはやシェルビーには軽蔑しか感じない。
そう言ってローレンは、折り紙殺人鬼 スコット・シェルビーの墓に唾を吐きかけ、墓地を後にしました。
真相は解明できたと自己判断して、クリア後に攻略サイトを覗いてきました。
真エンドがあるならば、やはりこの結末が、もっともそれに近いものらしいです。
ただ、個人的にとても気になるのは、シェルビーの 『完全犯罪』 ルートがあるということ。
3人の主人公が真相に到達できず、シェルビーが犯人だという証拠をすべて隠滅することができれば、
トロフィー 『完全犯罪』 が手に入り、それっぽいエピローグも見られるのだとか。
他の分岐は……良いかな。
確かにこのゲーム、プレイしていて面白かったですし、ストーリーもワクワクしながら見られました。
非常に引き込まれる内容で、サスペンスの要素は素晴らしかったと思います。
まるで映画を観ているかのようでいながら、登場人物として、それに参加できる楽しさ。
細やかな人物描写に、すっかり入り込んでしまいました。
真相に辿り着くと、ストーリー上の矛盾点が見えては来ますが、全体的な雰囲気は非常に良いです。
ただ、ストーリー分岐のシステムが、期待していたものと少し違ったかなぁ、という印象。
コマンド入力や、選択肢が 「成功」 と 「失敗」 に分かれているのがほとんどで、
エンディングも主要キャラクターが死んでいるか否かに依存しているようです。
何というか……プレイヤーが真相に気づいていないといけない、という類のものや、
正しい推理をして選択肢を選ばないと、真相に辿り着けないというものではなく、
コマンド入力に成功すれば、キャラクターが真相に近づけますよ、という仕組みだったのが残念。
もっと、謎を解き明かすのが難しいゲームだと思っていたんです、プレイ前は。
一周目は何が何だか判らないうちに、皆、殺人鬼に殺されてしまって、繰り返しプレイするうちに、
徐々に真相に気が付いて、正しい選択ができるようになる…みたいな。
でも、実際は黴のように初プレイで、真相に辿り着いてしまったわけですし、
乱暴な言い方をすれば、QTEさえミスしなければOKなんですよね。
ジェイデンがブレイク警部補を疑うシーンのような、ああいう要素をもっと盛り込んで欲しかったんです。
今後も同じシステムを用いた作品が出るのなら、是非、推理ものとしての難易度を高くしていただきたい。
アクション部分ではなく、頭を使う方面で、周回プレイ必至のゲームになると良いなぁ。
いっそ、ARIシステムに特化した推理ゲームでも良いかもしれないですね。