『本陣の怪異 利吉』 (山梨県)

2008年08月07日 23:20

『四八(仮)』 プレイ日記 vol.78
『本陣の怪異 利吉』 (山梨県)
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 『大作家 その三』 から派生するシナリオです。
 小説 「本陣の怪異」 のラストになります。


 藩主・久阪丹後守は、この本陣を江戸へ行き来する際の定宿にしていました。
 いつもの八畳間に寝ていた際、鼠の足音が気になった丹後守は、槍で天井板を何度も突きます。
 すると、隅の天井板が槍で持ち上がり、外れてしまいました。
 短気な丹後守は、主人を呼びつけ、天井板の一枚に釘が打たれていないことを叱責します。
 主人が天井板の釘は天井裏からしか打てず、一枚は外せなければ大工が降りられない、と言ったところ
 丹後守は腹を立て、降りられなくなっても良いから大工を呼んで釘を打たせろ、と命じました。
 藩主の言葉は絶対です。
 そして人身御供に選ばれたのが利吉という身寄りのない年老いた大工でした。
 利吉は棟梁たちに言い含められ、天井裏に上がって釘を打ち、そこで衰弱死を遂げます。
 皮肉にも利吉の遺体を喰らった鼠たちは、前よりも活発に天井裏を走り回るようになったのだとか。





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