佐竹 孝昭くんは、久しく会っていなかった旅行好きの伯父・
原町 徹さんの家に招待されました。
おじさんは旅の写真を見せるのが好きで、今もテーブルの上にはアルバムが積み上げられています。
しかし、おじさんが取り出したのは剥き出しになった5枚の写真。
促されるままに目を通すと、阿蘇大橋の映った写真の中に、1枚奇妙なものが映っていました。
口を開けた女の顔が写真いっぱいに広がっているのです。
そのとき、不意に鐘を鳴らすような奇妙な音が聞こえました。
次におじさんは、平和の滝で撮ったという写真を5枚、手渡しました。
今度は、こちらを睨み付ける女の顔が大写しになったものが1枚混じっています。
そして、またも聞こえる奇妙な音……。
1. 後遺症 (契力40獲得)
心霊写真について尋ねると、おじさんは突然、お茶を飲まないかと言い出しました。
佐竹くんの前には、お茶のたっぷり入った湯飲みがあるにも拘わらず…。
その様子に不穏なものを感じた佐竹くんは、おじさんが台所に立った隙に、こっそり家を抜け出しました。
しかし家を出た途端、目の前が暗くなり、そのまま気を失ってしまいます。
気付いたときには病院のベッドの上でしたが、もはや佐竹くんには母親の声も聞こえません。
ただ酷い耳鳴りと、水音だけが響いています。
おじさんの溺死体が見つかったことについて考えることも、今の佐竹くんには出来ませんでした。
2. 背後にいるもの (契力70獲得)
台所に立ったおじさんは、急須に新しいお茶を煎れて戻ってきました。
湯飲みから溢れるのも構わず、どんどんお茶を注ぎ、それが終わると次の写真を見せようとします。
佐竹くんが心霊写真について言及しようとすると、またお茶はいらないか尋ねてきて、埒があきません。
異常な状況に、言いしれぬ不安を覚える佐竹くん。
そのとき、不意におじさんが言いました。
「後ろにいるよ」
佐竹くんの肩越しに何かを見つめているおじさんは、手にしたカメラのシャッターを切ります。
そして聞こえる例の奇妙な音。
気付いたときには、すべて遅すぎたのです。
3. アルバムの中の海 (契力60獲得)
異常な行動を取るおじさんとの間に流れる沈黙に耐えきれず、佐竹くんは机の上のアルバムを手に取りました。
すると、アルバムは異常なほどにずっしりと重く感じられます。
不思議に思った佐竹くんがアルバムを開くと、中から溢れ出してくる大量の水…。
水の中から、ふやけた写真を拾い上げると、そこにはおじさんの顔が映っていました。
海は、佐竹くんとおじさんを飲み込んで、水底へと沈めてしまったのでした。
4. 海からの呼び声 (契力50獲得)
先ほどから耳につく音について尋ねると、おじさんは事も無げに、誰も居ないのに2階から聞こえると言います。
おじさんの制止を振り切って、2階へ音の正体を確かめに行く佐竹くん。
すると、天井のあちこちから、雨漏りのように水滴が落ちてきます。
それは2階へ向かうほどに酷くなり、階段を上がりきる頃には、至る所からザァザァと水が流れていました。
その水はどこか潮の香りがします。
畳が水を吸って膨れあがっている和室に入ると、そこに横たわっていたのは、おじさんの溺死体でした。
おじさんの手にはカメラが握られ、絶え間なくシャッター音が響いています。
佐竹くんはすべてを思い出しました。
大学に合格した春休み、おじさんと共に海釣りに行ったこと。
そこで船が転覆したこと。
おじさんは還らぬ人となったこと。
佐竹くんは、おじさんに向かって言いました。
「まだ、そっちにはいけないんだ」
早速、ランダム分岐が出てきました。
おじさんの写真を5枚見ていくのですが、どこで心霊写真が現れるかはランダムのようです。
初回プレイで5枚目に出てきたので、1~4枚目は大丈夫と油断しており、不覚にも、ちょっとビビった黴でした。
ストーリーは、ホラー色が強く、初めて怖さを感じられる内容になっていたと思います。
佐竹くんが死亡してしまう結末もあるので、すべての分岐を網羅するためには、最低1回は
住民回復で、彼を生き返らせなければなりません。
ちなみに、何故写真に女の顔が映っていたかは、シナリオ中では明かされず、関係があるのやらないのやら。
【住民情報】
佐竹 孝昭(さたけ たかあき) 18歳 男性 滋賀県/秋田県 生存or死亡
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