説明不要の心意気

2011年11月25日 20:47

『ダンガンロンパ』 プレイ日記 vol.22
CHAPTER6 『不運が殺人と処刑と絶望を引き寄せた理由 学級裁判』

 前哨戦を終えて、黒幕登場。
 本当に最後の学級裁判です。


これまで黒幕・エノシマが動機として差し出したものは、人間関係・思い出・欲望・裏切り。
どれも人が人を殺す動機になりうる “絶望の種” だと言います。
でも、それが動機になるためには、ナエギたちが 「ここから出たい」 と思っていなければなりません。
彼らの記憶を奪ったのは、そのためだそうです。
何故なら、記憶がある状態の彼らが、外に出たいなどと思うはずがないから。
ヒントと称して見せられたのは、信じられないシュールな映像。
どこの怪獣映画かってな具合に、巨大なモノクマが世界中で暴れ回っています。
でも、そんなものを見せられても、記憶がない以上、理解することができません。
ここで気が付いたのは、フカワとジェノサイダーの関係。
2人は記憶を共有していないため、フカワの記憶が失われても、ジェノサイダーは残っているはずです。
ジェノサイダーを起こすことを厭がるフカワですが、トガミがちょっと甘い顔をするとあっさりチェンジ。
完全に躾けられてるな、こいつ……(´Д`;)

んで、結局ジェノサイダーを起こしても、具体的なことは一切述べられませんでした。
ここまで設定つくって話し始めると、冗長になるからでしょうか。
理由とか背景とか、そういったものはまったく解りませんが、とにかく1年前に絶望的な事件が起こり、
今や世界は終わってしまいそうな状況なんだそうです。
長くなりそうなところとか、細かい構想が必要そうなところを全略してしまうところは
シリアス一辺倒のストーリーじゃできない試みですよねぇ。
でも、テンポ良く面白いストーリーにするためには、これくらいのことが必要なのかもしれません。
最近のゲームって、世界観や背景に凝りすぎて、登場人物がやたら説明口調だったり、
ムービーが長かったり、設定集並の情報を読まされたりしますもんね。
このゲームの、「これが現実だ!理由長々語ったところでそれは変わらないだろ!」 という
思い切りの良さは大好きです。




さてさて、ナエギたちは2年前、希望ヶ峰学園に入学し、学園生活を共にしてきました。
1年前に絶望的事件が起こり、世界も学園も、ほぼ壊滅状態に到ります。
そんな中、生き残った78期生たちは、学園長の庇護の元、学園内だけで生活する道を選びます。
ところが記憶を奪われた彼らは、滅びた外の世界に出るため、クラスメイト同士で殺し合いを始めました。
そもそも、超高校級の絶望・エノシマとイクサバが同期を生き残らせたのは、
残された希望が互いに殺し合うという絶望的状況を世界に見せつけるためだったのです。
トンデモな状況ですが、確かに絶望的という意味では、もの凄く効果的かもしれませんね。
何で彼らが生き残ることが希望に繋がるのかは解りませんが、とにかく期待を一身に背負っていたわけで、
そんな希望が同士討ちを始めたら、見ている方は絶望するってもんです。

と、衝撃の真相が解明されたところで投票スタート。
今回は特別ルールとして、“希望” と “絶望” のどちらがオシオキされるべきかという内容です。
しかも、ナエギたちの誰かが1人でも “希望” に投票すれば、一生ここで暮らさなければなりません。
ただ、今までと違ってナエギたちは外の世界が絶望に満ちていることを知っています。
学園内は完全に整えられた環境で、大人しくしていれば死ぬ心配などありませんが、
1歩でも外に出て行けば、死は免れない…と。
エノシマはキリギリにも 「生き延びることこそ学園長の望み」 と揺さぶりを掛けてきます。
更に、よっぽどナエギが気に食わないのか、希望が負けたときにはナエギのみ処刑、と宣言。
絶望が負ければ全員外の世界で死に、希望が負ければナエギを犠牲に皆生き延びる、というわけです。



ここでノンストップ議論開始。
やるべきことは、迷いまくっている仲間たちをロンパし、味方につけることです。
とは言え、複雑なことは必要なく、『希望』 の言弾をセットし、1人1人にぶつけるだけ。
ハガクレは、占いよりも直感を信じると言い、前に進むことを決意します。
アサヒナは親友・オオガミを思い出し、オオガミならきっと困難に立ち向かうことで
希望を掴もうとしたはずだ、と考えます。
ジェノサイダーはトガミさえ居れば、どんな世界でも生きていけるもよう。
エノシマにトガミ家が滅んだと言われ、相当ショックを受けていたトガミは、
自分が居ればトガミ家は再建できる、と信じることで立ち直りました。
皆を引き戻したナエギを、『超高校級の希望』 と評するキリギリ。
議論はここで終了し、エノシマと最後のマシンガントークバトルに移行します。
もの凄い勢いでダメージを受けたものの、何とか勝利。
オシオキは、エノシマに決定しました。
エノシマは自らの敗北に絶望し、その中で死を迎えることに喜びを覚えると言い、
満面の笑顔で、これまで登場したすべてのオシオキを受けて死んでいきます。
うーむ、壮絶。





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