8月13日(月) 午後
散歩に出た途端、うずくまるクルミ。
ナオとサンゴが声を掛けると、クルミは突然駆けだしていってしまいました。
慌てて後を追いますが、クルミの姿は見えなくなってしまいます。
自宅に連絡を付け、必死にクルミを探す2人。
ナオの家まで戻ってきたそのとき、ようやくクルミが帰ってきました。
ところが、駆け寄ったナオに向かって、意識を失ったクルミが倒れかかったきたのです。
クルミの身体を受け止めたナオは、血の匂いがすることに気が付きました。
灰色の景色の中、倒れたクルミは楽しげなサーカスの中で目を覚ましました。
万国旗が飾られ、色とりどりのスポットライトが輝いています。
通り過ぎる人たちは、制服や背広を着ていますが、顔には大きな着ぐるみの頭をかぶっていました。
クルミは哀しそうに呟きます。
「これはウソの世界。 クルミは変な子。 最初から知ってたよ」
歩き出したクルミは、両親も弟も、ナオもサンゴもメロスも、みんな嫌いだと言います。
みんなきっと、居なくなってしまうから…。
「ウソで良いの、本当のことなんていらない!」
悲鳴と共に、クルミは再びその場に倒れてしまいました。
8月13日(月) 夜
アキガワ先生はクルミの両親に、新薬の治療は成功だったと言います。
原因として考えられるのは、情報量の増大に対する拒絶反応しかない、と。
生命優先で処置を施しても、今の状態なら五分といったところです。
何故、もっと早くそれを教えてくれなかったのかと詰る母親。
それを押しとどめた父親は、娘を受け入れられなかった自分たちをかえりみます。
そして、クルミが戻ってきたら、今度こそ受け入れてやろう、と言い聞かせるのでした。
ナオは、明日が人面ガラスの呪いから数えてちょうど100日目だということに気が付きます。
あと100日で誰か死ぬ…。
まさか呪いで死ぬのは、クルミなのではないでしょうか。
不安になったナオは、サンゴに電話で呪いのことを伝えようとします。
しかし、サンゴは冷たい態度。
戸惑うナオに、現実を見ろと言い放ち、電話を切ってしまいました。
これで全部オシマイ、と呟くサンゴ。
このまま、すべてが終わってしまうのでしょうか?
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