山崎哲夫 隠しシナリオ『奇石の真実』

2008年02月25日 17:58

『晦~つきこもり』 プレイ日記 vol.48
山崎哲夫 隠しシナリオ『奇石の真実』

 6つの石がそろったら、ようやく隠しシナリオが現れます。
 当然ながら、6人全員の話に、同じような石が出てくることを不思議に思う葉子ちゃん。


1. 疑心暗鬼
 皆がグルになって、悪戯を仕掛けているのではないかと疑った葉子ちゃん。
 取り敢えず、酷い酷いと怒りだし、拗ねてみせました。
 すると、皆は 「葉子ちゃんは、人を疑うような子じゃないのに…」 と冷たい反応。
 おまけに、和子おばさんの発言が元で、由香里がおばさんに食って掛かります。
 その2人を乱暴な言葉で怒鳴りつけたのは泰明さん。
 いつの間にか、この場の誰もが目をギラギラさせ、一触即発の雰囲気になっています。
 葉子ちゃんは、皆の背後に蠢く黒い影を見ました。
 その影は部屋いっぱいに膨れあがり、葉子ちゃんの心にも彼らへの憎しみと殺意が……

2. 数は正義
 全員で自分をからかっているのではないかと探りを入れる葉子ちゃんですが
 反応がないので、涙を浮かべて怒ってみせました。
 これで白状するだろうと思いきや、「こんなのは葉子ちゃんじゃない」 と言われてしまいます。
 そのとき、哲夫さんが葉子ちゃんを庇ってくれました。
 ここに居る親戚は皆、葉子ちゃんのことが好きなんだから…と。
 ところが、哲夫さんはだからこそこれは自分の好きな葉子ちゃんじゃないと思う、と言いました。
 偽物だと決めつけられてしまった葉子ちゃんは必死で誤解を解こうとしますが、
 彼らは偽物を消してしまおうと刃物を取り出して……

3. 復活の媒体
 葉子ちゃんは、同じような石の話が偶然に過ぎないと考え、怪談をお開きにしました。
 客間を出るとき、じっと石を見つめていた泰明さんが気になりつつも、寝室へ戻ります。
 疲れていたのか、すぐに眠りに落ちてしまう葉子ちゃん。
 夢の中、泰明さんが葉子ちゃんに 「お人形になりたくないかい?」 と問いかけました。
 泰明さんは、あの石が元々1つの人形だったと話します。
 そして、この石を再び人形に戻すためには……
 次の瞬間、葉子ちゃんの首筋に熱い衝撃が走りました。
 真っ赤に染まった石を見つめ、血が足りないのか…と呟く泰明さん。
 今度は子どもの良夫を使ってみようと部屋を出て行くその手の中で、
 石はカタカタと音を立て続けていました。

4. 体が石に
 葉子ちゃんが自分の代わりに別の人に話してほしいと言ったそのとき、
 いきなり良夫の 「大発見だ」 という叫び声がそれを遮ります。
 騒ぐ良夫の手元を見ると、良夫と哲夫おじさんの石は断面がぴったりくっついていました。
 それを見た泰明さんが自分の石を取り出すと、これもぴたりと当てはまります。
 結局6つの石はすべてきれいに並べられ、出来たのは1体の石人形…。
 由香里は、自分たちが石に利用されたのではないかと言い、皆もそれを否定できません。
 全員が不思議そうに石を眺める中、哲夫さんはこれが元々人間だったと言い出しました。
 哲夫さんが 『石の秘境』 と呼ばれる場所を探して山々を渡り歩いていたときのこと。
 ある宿で、これとそっくりな石人形を見つけたそうです。
 宿の主人に尋ねると、何とこの人形は、初代の主人が姿を変えたものだと言うのです。
 奇病により、体が石のようになってしまった初代を祀っているのが、この石人形。
 結局、『石の秘境』 を見つけられず、哲夫さんは宿を後にしました。
 その後、宿は遺産相続問題で離散してしまい、石人形は6つに分けられて、
 6人兄弟がそれぞれ所持することになったのだとか。
 哲夫さんの話を葉子ちゃんの代理として、一同は怪談をお開きにしました。
 眠りに落ちた葉子ちゃんは、自分の体がどんどん冷たく、硬くなる夢を見て……

4. 一瞬の恋
 最後に自分の話をして終わりにしようとした葉子ちゃんを良夫が邪魔します。
 見れば、6つの石が1体の石人形になっているではありませんか。
 皆が不気味な思いに駆られていると、突然哲夫さんは人形を可愛いと言い、
 頬ずりまでし始めました。
 すると、その石から綺麗な女の子…の霊が現れます。
 どこか寂しそうにうつむく彼女に驚く一同と、見とれる哲夫さん。
 部屋を飛び出し、花を手に戻ってきた哲夫さんですが、女の子は
 それを差し出す哲夫さんを見ても、また哀しそうにうつむくだけ。
 そして、すうっと消えてしまったのです。
 あっという間に失恋してしまった哲夫さんは、今まで以上に冒険に
 のめり込むようになりましたが、そのポケットには常にあの石人形が…。

バッドエンドにならないのは、殺し合いルートと、哲夫さんの恋ルートです。
しかし、どちらも苦労して辿り着いた隠しシナリオとは思えないほどの出来映え。
一番それらしいのは、石の秘境の話ですが、それにしても貧弱な印象はぬぐえません。
学怖の 『仮面の少女』 はまさに隠しシナリオにして、最高のシナリオでしたが、
晦の場合は、手間が掛かる割に…といった感じ。
和子おばさんの6~7話の方が遙かに出来が良く、期待していただけに残念です。





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【WEB拍手御礼】
2月25日 12:36の御方
 拍手コメントありがとうございました。
 『晦~つきこもり~』 『四八(仮)』 共に読んでいただき、感謝感激です(*´∇`*)
 『四八(仮)』 はトロくさいながらもプレイ中で、日本列島の半分くらいを制覇しました。
 順次、書きためたプレイ記を上げていく予定ですので、宜しければまた
 遊びに来てやってくださいまし。

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