【隠しシナリオへの道】
1) 3話目に
福沢さんを選択
2) 花が「好き」で桜の花は「大好き」
3) 桜の木の噂は「怖くない」が切り倒すなんて「そんなことはできない」
4) 桜の木に悪霊が宿っているとは「思わない」
5) 今から桜の木を見に「行く」
6) 幹に顔を近づけても死霊が「見えない」
7) 4話目に岩下さんを選択
部室に戻ろうという福沢さんを、わざわざ戻る必要はないと遮る岩下さん。
彼女の話もまた、この桜の木にまつわる話だったのです。
“嘘”の話をする福沢さんを、作家か詐欺師だのと酷い言い様です。
この桜に宿る怨念は、戦争被害者のものではなく、もっと個人的で邪悪なものなのだ、と。
それが一体何なのか、話す前に岩下さんは話が終わるまで決してこの場を動かないと一同に約束させます…。
この桜の別名は『首吊り桜』。
一本、太く長く伸びたあの枝から首を吊って死ぬ人が多数いたのだそうです。
しかもそれは自分の意志ではなく、桜が選んだ生け贄として…。
それだけではありません。
桜の生け贄となった者は、存在自体が消えてしまうと言います。
家族も、友人も、学校関係者も、皆その人物のことを忘れてしまうのだとか。
もう何十年も前の話。
この桜には縁結びのような言い伝えがありました。
「桜の下で好いた相手と接吻を交わすと永遠に結ばれる」という言い伝えです。
広岡邦夫と
折原初子もそんな言い伝えを信じる恋人同士。
しかし、言い伝えには「その瞬間を他人に見られると2人は悲惨な結末を迎える」という話もありました。
あるとき、広岡くんは折原さんとその儀式を実行する決意を固めます。
ところが、2人はその桜の下で、別の恋人が儀式を行っているのを目撃してしまいました。
思わず逃げ出してしまう2人ですが、何と翌日、件の桜で首を吊っている男女が発見されたのです。
深夜の学校でこっそりと落ち合い、後悔の念を打ち明け合う広岡くんと折原さん。
そのとき、2人の頭の中に「お前たちのせいだ。責任を取れ」という恐ろしい声が…。
1. 炎の向こう
不気味な声を振り払い、逃げ出した2人。
このことは2人だけの秘密にしようと約束しますが、どうにも気になって関係がぎくしゃくしてしまいます。
耐えきれなくなった2人は、もう一度あの桜の下へ行ってみることにしました。
そして、広岡くんは徐に桜の木に火を放ったのです。
驚き、非難する折原さんと、高らかに笑う広岡くんに燃えさかる花弁の群れが降り注ぎます。
自身の体が焼ける中、折原さんは2人の男女が炎の中から見つめているような気がしていました。
燃えたはずの桜の木は、翌日も蕾を付け、再び大きく咲き誇ります。
彼らの命を吸い取ったかのように。
2. 変わらぬ愛のために
桜の精と名乗ったその声は、責任を取りたいと言う広岡くんを呼び寄せます。
桜の根元までやってきた2人に、声は「本来の目的である儀式を実行せよ」と告げました。
声に従い、口づけを交わす2人の足首を、がっちりと掴んだのは地面から伸びた二対の腕…。
土の中から現れた顔は、紛れもなく首吊りをした男女のものでした。
桜は言います。
「永遠の愛を保ち続けたいなら、毎年生け贄を捧げることだ」と。
今も、広岡くんと折原さんは、永遠の愛のため、桜に生け贄を捧げ続けているのだそうです。
3. 次の生け贄
何故岩下さんが冒頭の不可解な約束をさせて話に臨んだのか…。
それは岩下さんが今年の生け贄だからなのだと言います。
話が終わるまでその場を動かない、話を途中で中断させない、と約束させた相手に約束を破らせること。
それが生け贄が助かるための唯一の方法なのだそうです。
岩下さんは、坂上くんを身代わりに使おうと目論んだのでした。
4. しもべ
岩下さんは、広岡くんと折原さんの夢を見続けているのだと言います。
生け贄になりたくなければ、1年に1人の生け贄を捧げろと要求され、それに従ってきた岩下さん。
2人の最後の要求は、今年で学校を卒業する岩下さんの代わりに、新たなしもべを見つけてくること。
そして、それに選ばれたのが坂上くんなのだと言います。
解放されることを喜び、坂上くんに感謝する岩下さんを襲った頭痛は、桜にまつわる記憶が消滅する前触れ。
来年からは、坂上くんが毎年生け贄を捧げていくことに……
実はこのシナリオ、もう1つ罠が仕掛けられています。
初めの約束、「話を中断させない」 というのは、坂上くんのみならず、プレイヤーにも適用されています。
すなわち、スタートボタンを押して 「話を聞き直す」 「他の人の話を聞く」 などを選択しようとした途端、
岩下さんに 「あら、どうしたの…?」 と言われ、即ゲームオーバーへの道を辿ることに。
無限ループのときと言い、岩下さんのシナリオはこちらをギクリとさせる演出が多いです。
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