仮面の少女との邂逅が夢か現かも判らないまま、旧校舎の前でぼんやり朝を迎えた坂上くん。
流されるままに日常へ戻ってきたものの、そこは坂上くんの知る現実とはどこか違います。
七不思議特集そのものがなかったことになっており、語り部たちも存在ごと消え失せていました。
そして迎えた夏休み、旧校舎取り壊しの日がやってきます。
1. 心の深淵
旧校舎を見に行く気も無くして、部屋にこもる坂上くんの前に現れたのは、6人の語り部たちでした。
あの七不思議会合は、“学校に住まう者” になるための試験だったと彼らは言います
人が消えても、殺されかけても、ひたすら七不思議を聞き続ける坂上くんは合格だ、と。
「このまま人が消えれば面白い記事になる」
自分の心に、そんな暗い部分を見つけた坂上くんは彼らの手を取りました。
軽くなった体は彼らと共に、旧校舎へ向かいます。
仮面の少女の待つ旧校舎へ。
2. 仮面の少年
学校に足を踏み入れたとき、まさに旧校舎が取り壊されるところでした。
坂上くんは壊れる旧校舎を同じように見つめている仮面の少女に出会います。
「あなたは私」 という彼女の言葉通り、坂上くんの顔にはいつの間にか白い仮面が…。
慌てて引きはがすと、鏡に映る坂上くんの顔はめまぐるしく変化します。
そして見つかる7つの死体。
坂上くんには判っていました。 その死体は、どれも自分のものなのだと。
3. 仮面の向こう
学校に足を踏み入れたとき、まさに旧校舎が取り壊されるところでした。
誘われるように校舎の残骸に近づく坂上くん。
瓦礫の下から現れたのは、死体が6つと無数の白骨…。
この旧校舎は一体、どれほどの命を喰らってきたのでしょうか。
自宅に戻り眠りに落ちた坂上くんの前に現れたのは、白い仮面でした。
仮面をかぶった坂上くんは、旧校舎で起きたあの出来事を、少女の立場で体験します。
4. 終わらない夢
宙に浮かぶ白い仮面に、これは夢だと思いこむ坂上くん。
夢だ夢だと言い聞かせる坂上くんを呼ぶ声。
目を開けたとき、そこは新聞部の部室でした。
そこで日野さんから告げられたのは、七不思議特集を任せるという一言。
確かに白い仮面は夢でしたが、悪夢は未だ続いているようです。
5. 永遠に
就寝前に読書をしていると、突然活字が不気味に蠢き、人の顔が浮かび上がります。
ベッドのシーツ、カーテン、壁紙、机の木目、制服…、あらゆるところに彼らは居ました。
6人の語り部は、いつでも坂上くんを見守り、寄り添う存在なのです。
死ぬまで一緒だと笑う彼らを、必死に追い払おうとする坂上くんですが、
家族には坂上くんがおかしくなったようにしか見えませんでした。
そして、病院のベッドにも、天井にも壁にも。
彼らはいつも坂上くんと一緒です。
これにて、『学校であった怖い話』プレイ日記は終了でございます。
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