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2022年09月25日

シアトルのスーパーヒーロー


『Coffee Talk』プレイ日記 vol.23
2020年10月18日(日)

 トップニュースは、「クーチェラがシアトルの巨大な観光資源であると証明」。
 他は、「モリス氏の発言は「すべて嘘」を多くの女性たちが主張」「クーチェラで疱瘡蔓延の恐れあり」とまだまだクーチェラが話題。
 さて、このゲーム、ロード画面がカレンダーになっていて、最終日が10月18日であることは解っていました。
 しかし、前回が10月4日だったので、まだ2週間くらい遊べるのかと思っていたら、いきなり「2週間後」というテキストが……。
 すなわち、今回が最終回です。




 マートルとアクア、ベイリースがいる店内に元気よく飛び込んできたフレイヤ。
 カフェを訪れなかったこの2週間で、彼女の小説は出版の承認を得たのだそうです。
 出版社は小説の内容を驚くほど気に入ってくれて、売れたら2冊目も契約をしようと約束してくれたのだとか。
 フレイヤは、自分がいなかった間、このカフェで起きた出来事を聞きたがります。

 ここにはいませんが、ハイドが韓国での仕事から戻ってきているようです。
 お土産は直接渡す主義らしく、バリスタへのお土産はもらいましたが、フレイヤへのお土産は預かっていないもよう。
 マートルとアクアは、約束どおり楽しい週末を過ごしたみたいで、えがったえがった(*´∇`*)
 SNSのプロフィール写真のことを話題にしていたので、アクアの「Tomodachi!!」を見てみるとプリクラの写真になっています。
 なんでも、例のゲームイベントに日本のプリクラがあったので、そこで2人で撮ったんだそうな。
 2人が仲良くなっていることが伝わるすごく良い写真です。
 マートルとアクアが店を出て行った後は、ベイリースの元へ仕事終わりのルアがやってきました。
 今まではお互い友達とルームシェアをしていましたが、ようやく2人で住み始めるのだといいます。
 また、ルアの両親にも挨拶に行っており、歓迎はされないまでも追い返されることもありませんでした。
 恋人たちはそのまま、『フルコン』映画化作品の試写会を見るため、店を出て行きました。

 バリスタと2人になったフレイヤは、自分の本のモデルになってくれた他の客たちのことを尋ねます。
 ここでエンディングとして、各キャラクターの "その後”が、写真のような1枚絵とともに語られました。
 ルアとベイリースは先ほど聞いたとおり同棲を始め、その家はルアの会社やカフェからも近い場所。
 そのため、今まで以上に頻繁に店を訪れるようになったそうです。
 ハイドはお土産を抱えて韓国から戻ってきました。
 今後ですが、事務所の許可が出れば、居住地をシアトルに移したい、と考えているようです。
 ちなみに1枚絵にはガラにお土産を渡している様子が描かれていました。
 山ほどのショウガは良いのですが、ふわふわの毛で覆われた手錠を渡しています。
 恐らく、変身時に暴れないように、手を傷つけない手錠を……という意図でしょうが、明らかにいかがわしいアイテムです。
 こいつ、また誰かに騙されたんじゃないのか……?(´Д`;)
 前にも「そんなのAVの中だけの話だ」と言われて、騙されたことを悔しがっていましたよね。
 アクアは大学での研究を続けながら、インディーズゲームの製作にも意欲的に取り組んでいるようです。
 そして、その傍らには、パートナーとしてマートルの姿が……。
 ニールはあの後、クーチェラからの絵はがきと、それに続いてニューヨークからの絵はがきを寄越したきり、行方がわかりません。
 今も、ヒーローを誕生させるための任務を遂行中なのでしょうか。
 レイチェルは現在、初のソロアルバムを作成中。
 ヘンドリーが新マネージャーとして、彼女の芸能活動を支えているそうです。
 最後にフレイヤの本の売れ行きですが、非常に好調で映画化やら2作目やらの話も出ているもよう。
 たぶん、バリスタの提供した飲み物によって、彼らの運命が変わり、このエンディングも変わっていったんでしょうね。



 どうやら、ここで解除された実績を見るに、黴はすべてのキャラクターのグッドエンディングを見ることができたもよう。
 1つ意外だったのは、登場人物の中で、もっともストーリーが薄いのがガラとハイドだったということかな。
 ガラとハイドは、序盤から2人の出会いが描かれ、他のキャラクターに比べてストーリーが深いなという印象がありました。
 ところが、徐々に悩みが明らかになり、それを乗り越えていった他の客とは異なり、彼らは尻切れトンボで終わってしまったんですよね。
 ルア&ベイリースは、種族間の考え方の違いを理解し、けんか別れの危機も乗り切って、同棲という一歩を踏み出しました。
 マートル&アクアは、自分に自信のないアクアとプライベートを楽しむことを知らないマートルを互いが少しずつ変えていき、良きパートナーに。
 レイチェル&ヘンドリーは、理解し合えない親子関係から、大きな事件を経て、親子として歩み寄り、ビジネスパートナーにもなりました。
 それと比べると、ハイドは彼自身がどのようなことを考え、何に悩んでいるのかなど内面をさらさないまま途中退場。
 ガラは変身という問題は明らかになりましたが、その根底にあるものは断片的にしか見せず、エンディングでもその後が語られていません。
 彼らの実績も解除されたので、見ていないエピソードがあるというわけではないのでしょう。
 さらには、その実績の説明文が「友達以上……?」となっていたので、少なくともハイドはガラに思いを寄せているのではと考えられます。
 ところが、他のキャラクターであればストーリーの題材になっていたであろうそれらの悩みは、結局明らかになりませんでした。
 どうしてかなと考えてみると、作中で彼らは他の登場人物に助言をする立場として描かれていました。
 成熟した大人であり、家族ともうまくやっているジョルジ巡査の悩み事が作中に出てこないように、2人は"導く側”に分類されているのかも。
 彼らのことは、バリスタの飲み物がなくても、彼ら自身で解決できることだから、作中では触れられなかったのかもしれません。
『Coffee Talk』で提供される飲み物は、少しだけお客の運命を変える作用が………



 (*´ェ`) ………本当にそういう仕様だったんだが。
 いや、スタッフロール後にいきなりイベントが始まったんですよ。
 誰もいないカフェに入店してきた白衣に白髪の見たこともない男は、バリスタに久しぶりだと声をかけてきます。
 彼の正体は、移民捜査官から姿を隠すために擬態しているニールでした。
 任務を成功させてしばらくぶりに戻ってきたニールは、バリスタに対し「演技はしなくても良い」と告げます。

 ニュアンスでしかありませんが、ニールが任務によって生み出した「スーパーヒーロー」こそがバリスタだったようです。
 そして、その能力は所謂タイムトラベラー。
 ニールも、自分たちの種族からそのような能力が発現したことに驚いています。
 バリスタの発言を聞くに、彼は何度も異なる時系列を体験しているもよう。
 これは、客のグッドエンディングを見るために、周回プレイをすることを指しているのでしょうか。

 演技がうまいと褒められたバリスタは「知らないふり」をするのを忘れてしまった時系列もある、と言いました。
 するとニールは、そのときの様子を見せてほしい、と要望します。

 ここで、「メインのストーリーを最後まで読みました。しかし、すべてを目撃したわけではありません…」というメッセージ。
 これは、2周目をやれということかな?と思ってプレイしてみると、確かに「知らないふりをするのを忘れた」シーンが挿入されていました。
 有り難いことに、このゲームは既読スキップ機能があるので、ぶっ飛ばしていれば未読のシーンで止まってくれます。
①フレイヤから小説の計画を聞かされたとき、彼女が口に出す前に「エレベーターでお偉いさんと会った」ことを口にしてしまう。
②レイチェルを諭すときに知らないはずのヘンドリーの名を口にしてしまう。
③ニールが地球での名前を名乗る前に呼んでしまう。
 このような失態を犯した結果、フレイヤの小説には「タイムトラベラーが主人公」という要素が加わりました。
 その時系列では、彼女に正体を気づかれてしまった、というわけですね。
 そして、この2周目を見た後のエンディング後は「失敗談をバリスタから聞いたニールとの会話」が追加されています。

 バリスタがカフェを開いたり、人々の縁を結んだりしている理由を問うニール。
 その問いにバリスタはこう答えました。
 すべてが順調に進んでいるか確かめたいというのが1つ。
 そして自分が地球に存在することも確かめたいのだ、と。

 これで『Coffee Talk』プレイ記は終了です。
 レシピを発見するのも面白かったのですが、やはり魅力はストーリーとキャラの会話。
 プレイヤーの選択肢すらないところを、純粋なテキストで勝負しているだけあって、素晴らしい内容です。
 しかも、日本語訳も良いのが嬉しいところ。
 プレイ記内で会話の概要は記載しましたが、本当の魅力は会話テキスト1つ1つを実際に見なければ感じ取れません。
 ぜひ、多くの人にプレイしていただきたいタイトルでした。
 よーし、自分で煎れる濃いだけのコーヒー飲んでくるかー。





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Posted by 黴 at 17:54│Comments(0)Coffee Talk
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