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2022年01月16日

アンドロイドのアイデンティティー


『Detroit : Become Human』 プレイ日記 vol.8
Chapter04 ~画家~ 2038年11月5日 AM09:58 マーカス

 ※このゲームは、初回は事前情報なし・リトライなしでプレイすることが推奨されています。
  プレイ記にはネタバレが含まれておりますので、未プレイの方は閲覧注意。




【何かすることを見つける】
 テレビを見ながら食事を始めたカールに、「食べている間は好きなことをしていて良い」 と言われます。
 待機させるのではなく、自由時間を設けるというところにも、カールとマーカスの関係性が窺えますね。
 さてさて、何をしようかなぁ。
 部屋を調べ回ると、ピアノを弾く、本を読む、チェスをする、などが選べそうです。
 うーん……ピアノを弾くがどういう操作になるのか気になるので、やってみましょうか。
 椅子に座ると、どんな曲を弾くのか選ぶことができました。
 「情熱的な曲」 を選んでみたところ、タッチパッドを押すよう画面指示が出ます。
 タッチするとマーカスがピアノを弾きますが、すぐに停止。
 ………ん?
 ちっとも動かないマーカスを不審に思い、もう一度タッチしたところ、またちょっとだけピアノを弾き始めました。
 タッチ連打だったのか……(´Д`;)
 序盤は連打がぎこちないため、マーカスの動きも何だかカクカクしており、非常に不自然。
 ひたすらタッチしまくると、滑らかに情熱的な曲を弾いてくれましたが、思わぬところでアンドロイドっぽい動きをしてしまった……。
 マーカスの弾くピアノの音色がいつもと違うと感じるカール。
 人間よりも人間らしいところのあるマーカスを案じ、自分亡き後は、己で生きる道を見つけなければならないと諭します。
 己の身を守り、どうなりたいかを考える必要がある、と。

 「何者になりたいのか」 という台詞は英語音声だと副題にもある 「become」 が含まれているのでハッとしますね。
 そして、カールの思いが何となく見えてきた気もします。
 プログラムと規則と人間の命令に従うだけの存在ではなく、自ら考え決断する者になれ、という方針なのでしょう。
 日常的に娯楽に接するようにしているのも、感受性を育もうとしているように思えます。
 それだけ、マーカスを大事に思ってるんだなぁ。
 でも今の世の中では、カールが亡くなった後、マーカスが1人暮らしってことにはなりませんよね、きっと。
 その辺、カールは何か策を立てているのでしょうか。



【カールをスタジオに連れて行く】
 車椅子を押してアトリエへ移動すると、そこに設置されたアームに、車椅子の座面がドッキング。
 そのままカールを高く持ち上げます。
 カールに促され、カーテン状のシートを動かすと巨大なキャンバスに青で描かれた人物が。
 カールが絵を描き始めると、小目標が 「新しい指示を待つ」 に変わりました。
 「掃除をする」 という小目標が達成状態になったので、どうやら本来この段階でアトリエを片付けるようですね。
 いやぁ、マーカスの家事スキルが有能すぎてすまん。
 おかげでまったくすることがなくなってしまったので、カールが絵を描く様子を注視モードで観察し続けていました。
 待つことしばし、筆を止めたカールが機械のアームを下げて戻ってきます。
 意見を求められたので、色づかいが好みだわぁ、と 「好き」 を選択。
 すると、マーカスはカールの絵に秘められた何かを感じる、と言います。
 一方のカールは、老いた自分の絵に先を見いだせないもよう。
 死を想起させる言葉を出すたびに、マーカスが苦しそうな顔をしますが、もしかしたらこれは覚悟させるためなのかも。
 死期を予感しているカールが、敢えてマーカスに心の準備をさせているようにも見えます。



【心に浮かんだ物を描く】
 カールは話題を変え、マーカスに絵を描いてみるよう勧めます。
 戸惑いながらもマーカスがキャンバスに向かったところで、絵の題材を選ぶことができました。
 「カールの絵」 を選んでみると、無造作に筆を横一文字に走らせるマーカス。
 あまり絵を描いているモーションには見えませんが、出来上がったのはそっくりそのまま写し取ったカールの絵です。
 完璧なコピーではありますが、絵画とは感じたものを、己の中で再構築して表現するもの。
 そのようなプログラムを組み込まれていないと言うマーカスですが、カールは尚も絵を描くように求めます。
 目を閉じ、存在しないものを思い浮かべ、感情の赴くままに筆を走らせる……。
 アンドロイドにとって難しい要求ですが、マーカスはカールの言葉に応えようと意識を集中させ始めました。

 まずは、「アンドロイド」 「人間性」 「アイデンティティー」 からテーマをチョイス。
 うーん……、「アイデンティティー」 にしてみましょうか。
 これからのマーカスにとって必要なものになるでしょうし。
 すると今度は、「アンドロイド」 「絶望」 「疑念」 「囚人」 という微妙にネガティブなワードが並びます。
 この中だと、「アンドロイド」 が見てみたいかな。
 他のものは何となく想像がつきますが、マーカスがアンドロイドというアイデンティティーをどう解釈するか見てみたいです。
 Σ(゜Δ゜*) 操作方法が変わった!
 これはゲームシステムをうまく使った表現ですね。
 先ほどはタッチパッドを横にスワイプする単調な動きでしたけど、スワイプ方向が上になったり左右にこすったりと多彩です。
 そして、目を閉じたままLEDを黄色く点滅させつつ絵を描き続けるマーカス。
 できあがったのは、マーカス自身の顔と思われる絵で、目から下は青、目の周りは肌色に近いオレンジで描かれていました。
 パッと見た印象として、人間そっくりな皮膚の下にある無機質なアンドロイドを表しているのかな、と感じます。
 同時に、冷たい皮膚の上で目は炎のように燃えている、という感じにも見えました。
 意図するところが正確に解らないということは、マーカスが見えないものを描ききったという証拠ですよね。


 マーカスの描いた絵を見て、感嘆をもらすカール。
 そのとき、不意にアトリエに若い男性が入ってきました。
 カールの息子であるレオは、薄笑いを浮かべながら、父親に金の無心をします。
 おぼつかない足取りと焦点の合わない目に、クスリの使用を疑うカール。
 金を渡すことを拒むと、レオはその原因を、カールの愛情が自分よりアンドロイドであるマーカスに向いているせいだと感じたもよう。
 マーカスに当たるレオに、カールは家から出て行くよう言い渡します。
 レオはそんな父を、自分と自分の絵以外何も愛したことがないと罵り、アトリエを後にしました。

 さり気なく、レオの役者さんの演技がすげぇと思いました。
 扉が開き、一歩アトリエに入ってきただけで、「こいつクスリやってるな」 と気づけるんですよ。
 そして、「金の無心でもしそうなバカ息子だ」 ということも一目でわかるんです。
 いやぁ、感動した。
 それはさておき、最後のレオの捨て台詞に対するカールの反応からして、心当たりがないわけでもない、といった感じでしょうか。
 先にも述べましたが、邸宅の造りがどう見ても誰かと暮らすことを想定していません。
 レオが独立してから建てたと考えても良いのですが、どう見ても独立できているようには見えないんですよね。
 これで、レオがこの邸宅に住んでいて、いつまでもふらふらしているろくでなしというなら納得できるんですけど。
 何か事情がありそうな気がします。




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Posted by 黴 at 21:16│Comments(0)Detroit:Become Human
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