2021年12月25日
さらば友よ
『Neo Cab』 プレイ日記 vol.15
これで 『Neo Cab』 のプレイ日記は完結です。
最初から最後まで、「会話と感情」 が命のゲームでした。
何度も乗客を乗せ、彼らと会話をするうちに仲が深まっていく様子や、彼らの問題が解決していくのは、プレイしていて、とても楽しかったです。
アクションがあるわけでも、謎解きがあるわけでもなく、ひたすらに 「人間と人間」 のぶつかり合いを描いていた面白い作品。
これで 『Neo Cab』 のプレイ日記は完結です。
最初から最後まで、「会話と感情」 が命のゲームでした。
何度も乗客を乗せ、彼らと会話をするうちに仲が深まっていく様子や、彼らの問題が解決していくのは、プレイしていて、とても楽しかったです。
アクションがあるわけでも、謎解きがあるわけでもなく、ひたすらに 「人間と人間」 のぶつかり合いを描いていた面白い作品。
【第6夜】
姿を消したサビーは、ずっと輸送用コンテナに隠れて生活していたようです。
リナが入手したパスフレーズでファイルを開くと、そこには 『ソフィー・プロジェクト』 の情報が入っていました。
Feelgridを通じて人々の感情データを収集していたCapraは、感情を利用した効果的な宣伝や、購買誘導をしかけていたのです。
さらには、顧客の感情をうまく操作するといった戦略も……。
恐らく、ソフィー法案に関する投票も、感情操作によって有利に進めようとしているのでしょう。
……というところまでは、「Capra許すまじ!」 とサビーに同意できる内容なのですが、ここからがいただけません。
口を滑らせたのか、サビーはウーナの素性を知っているような発言をしました。
しかも、指名手配されているサビーが動くことを懸念したリナに対して、「手柄を横取りしようとしている」 とでも言いたげな態度。
あくまで自分が計画の中心で、リナは支援をしているに過ぎない、というのが彼女の考えのようです。
サビーもリナを信用していないようですけど、リナとしてもサビーが信用できなくなってきました。
サビーに不信感を抱いたリナは、ウーナに助言された 『信託基金ウジ虫』 というキーワードで彼女のパソコンを検索します。
すると、リアムやウーナを初めとした乗客たちの名前がフォルダに出てきました。
サビーはCapraと同じ手法で、Feelgridからリナを監視していたのです。
何かあったときに助けられるようにしていただけだ、と主張するサビーですが、チャーリーに接触した途端、警告してきましたからね。
逐一、発言を見張っていたことは明らかです。
さて、ここからサビーとの “対決” 開始。
やるべきことは第1に感情を哀しみ(青)にしないこと。
1周目は、リナの心が折れてしまったので、サビーに反論出来なくなってしまいました。
第2にサビーの感情を平静(緑)から動かすこと。
何とかして彼女の感情を揺さぶらなければなりません。
リナが乗客とのやりとりで、倫理にもとることをしていると、ここでサビーがそれをネタに責めてきます。
今回はほとんどしていないので、サビーの攻撃材料は、暴動の夜にジェイスを迎えに行かなかったことくらい。
身勝手さを責められたので、自分のために引っ越してきた親友を切り捨てることこそ身勝手では?と反撃。
ロス・オジョスまで来たリナに助けを求めておきながら、不要なときには存在が見えていないように無視をする……。
リナの知る限り、最も身勝手で、最も自己中心で、誰よりも自分のことしか考えていないのがサビーだ、と。
過激な言葉をぶつけたためか、サビーが冷静さを失い、こちらに噛みついてきました。
リナは感情的で、それゆえに危なっかしいし、乗客だって怖い思いをしているだろう、と言うサビー。
そういうことを言うなら、こちらもちょっと本題からはズレた罵りをしてみますか。
サビーはまるで自分が感情的ではないように言いますが、だったら彼氏と1ヶ月も続かず、相手が逃げていくのは何故でしょう。
それとも、彼氏すら利用するだけ利用して、不要になったら捨てていただけなのかも?
一緒に暮らそうと言っておきながら、自分の思いどおりにならなかったら敵扱いをするサビーを、どうして信用できましょうか。
勢いに任せて、サビーを侮辱するようなことを言うリナですが、長年のつきあいから、相手が更なる攻撃材料を探していることを感じ取ります。
負けないためには、彼女をもっと怒らせる必要があるみたいですね。
確かに、緑色だったサビーのFeelgridは白っぽくなり、今は薄い赤になっています。
恐らく、リナが悪事を働いていた場合、ここで攻撃材料にされるのでしょうが、突かれるようなことはしていません。
そのためか、サビーはふわっとしたことしか言ってきませんでした。
罵って怒らせることで思いどおりにしようとしても無駄、と言えば、見透かされたことが堪えたのか、彼女のFeelgridが更に濃くなります。
ここがチャンス!と決定的な言葉を放つリナ。
サビーは活動家を気取っていますが、フラッとRadixに現れて、その活動に乗っかっただけに過ぎません。
カメレオンのように周囲に合わせて態度を変え、取り巻きをコントロールしようとするのは、彼女の常套手段なのです。
もはや、サビーのFeelgridは完全に赤に染まり、彼女の怒りを示していました。
リナを怒らせることが無理だと悟ったのか、今度は 「怯えてばかりの弱い人間じゃダメ。正義のために行動を起こさなきゃ」 と説得してきます。
それでもリナは、「確かに怯えているかもしれないけれど、行動の責任を取るために慎重になっているだけ。責任を取るのは勇敢なこと」 と反論。
サビーは責任を取る勇気もなく、アズールやチャーリーを利用しては使い捨てているけれど、と。
怒りで震えていたサビーですが、不意に 「それでも私にはあなたが必要なの」 と涙をこぼします。
しかし、そのFeelgridは、“怒り” を示す深紅から一切変化しません。
嘘泣きを止めるように言うと、サビーの涙はスッと引きます。
それでも、リナが大好きだ、と懐柔姿勢を見せてきました。
もう、ここまで来たらリナが取り込まれることはありません。
自分もサビーが大好きだけれど、それは思いどおりに操れるからじゃない、と切って捨てます。
ここで実績 『心の勝利』 を獲得。
どうやら、これでCapraの悪事をリークするためにリナ1人で動く、ということを強行できるようになったみたいです。
ソフィー法の投票日前日、CapraがFeelgridを利用して何をしていたかが白日の下にさらされました。
ソフィー法は投票で否決され、世論に突き上げられたCapra社は、監視を最小化すると約束せざるを得なくなったのです。
指名手配されていたサビーの容疑は晴れ、リナも職を失わずに済みました。
端末を手にすると、そこにはサビーからのメッセージ。
会いたいと書かれたメッセージに、リナが返信することはありませんでした。
サビーへの愛を過去のものにして、リナはロス・オジョスを後にします。
ここで最後の乗客を1人だけ乗せることができます。
2周目のときにもチラッと書きましたが、リアムとウーナは多分、固定で出てくるんですよね。
そして、イベントを進めた乗客の一部も、このとき出てくるみたいなんですよ。
今のところ黴は、フィオナしか見ていないんですけど、フィオナが他の乗客と比べて特別な扱いをされていたわけではありません。
ただ、同じようにイベントを最後まで進めていたアゴノンなんかは出てこなかったので、全員が出てくるわけでもないと思います。
このラストイベント、出てくる乗客全員分見たいなー。
プレイ記にはしないですが、暇を見て、何度かプレイしてみます。
今回は目的を達成したことですし、その相棒たるリアムを乗せましょう。
リナがCapraの情報を公表するにあたり、協力してくれたのはリアム。
あのとき、情報を受け取って 「確かか?」 とだけ尋ねてきたリアムに、「うん」 とだけ返しました。
その1時間後には、あらゆるSNSに情報が拡散され、24時間以内には連邦政府の調査が開始。
2人は、ロス・オジョスを訪れたときからは想像もできないほど重い結末を迎え、今、その街を後にしようとしています。
リナはリアムとの関係性を 「旧友のよう」 と評しましたが、この短い間に、本当に信頼関係が築かれている様子が解るんですよね。
サビーにある種の依存をしていたリナの様子を見てきたので、リアムとの友情が相対的にとても健全なものに感じられました。
リアムも、普段は旅の間、敢えて友人を作らず一匹狼でいるようにしているらしいのですが、リナと居た時間は本当に有意義だと感じたようです。
あのときと同じようにリナのNeoCabで、でも今度は逆方向へ。
夕陽に向かって、2人を乗せたNeoCabが走って行き、エンドロールです。
すっっごく良かった!!(*´∇`*)
黴のつたない語彙では 「好き」 とか 「何か良い」 しか言えない乗客との関係性!
RPGの仲間みたいな運命共同体ではないんですよ、当然ながら。
たまたま乗り合わせた運転手と客で、基本的にはその場限りの関係です。
だからこそ、ちょっとした打ち明け話があったり、ハプニングがあったり、2度目、3度目の邂逅があったりして。
それに、乗客たちのキャラクターも良いんですよね。
あの短いイベントで、ちゃんとキャラクターごとの “強さ” と “弱さ” が描かれているのが天晴れ。
そういう意味では、アンソニーとリサが秀逸だったかな。
個人的に好きなキャラもいっぱいできました。
アゴノン、フィオナ、ギデオン……。
最後まで謎の多かったドイツ人コンビも気になるんですよね。
やっぱり、ラストピックアップで誰が出てくるのか知りたいので、4周目プレイしに行ってこようと思います。
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Posted by 黴 at 13:24│Comments(0)
│NeoCab