2021年11月16日
NeoCab
『Neo Cab』 プレイ日記 vol.1
体験版をちょっとプレイして、翻訳が素晴らしかったので購入を決意。
ほとんどの車が自動運転となった近未来都市で働くタクシードライバーを主人公としたアドベンチャーゲームです。
体験版をちょっとプレイして、翻訳が素晴らしかったので購入を決意。
ほとんどの車が自動運転となった近未来都市で働くタクシードライバーを主人公としたアドベンチャーゲームです。
人生に行き詰まっていたタクシードライバーのリナ・ロメロ。
そんな彼女の元へ、喧嘩別れして以来、会っていなかった親友のサビーから電話がありました。
大都市ロス・オジョスに住んでいるサビーから同居を持ちかけられたリナは、心機一転、その申し出を受けます。
ロス・オジョスまでは65kmで、必要な車のバッテリー充電に30ドル。
この道中で1人でも客を拾うことが出来れば……と考え、リナはデバイス 『Neo Cab』 を起動しました。
さて、このゲームの舞台はアメリカで、様々なサービスがAIによって提供されるようになり、職を失う人間も多いという状況。
その最先端が、今からリナが向かうロス・オジョスというロボットシティです。
ロス・オジョスにある大企業Capra社が、多くのAIサービスを提供しており、自動運転もその1つ。
そのため、リナのような人間のタクシードライバーは珍しい存在になっているもよう。
リナは田舎町で何とか存続していたタクシー会社Neo Cabに所属しており、客からの配車要請や収支は同名のデバイスで管理しています。
……というのが、概ね把握しておくべき背景。
NeoCabを起動すると、ピックアップリストとしてマップ上に配車要請をしている客が表示されます。
また、“ジャーナル” というリナの手書きの備忘録も閲覧可能なのですが、これが凄いんですよ!
手書きのメモという形で表現されているところを、非常にクオリティ高く日本語化してあります。
ちょっと調べてみましたが、イラストだけ原文のものを使って、文字部分を日本語に差し替えてあるみたいですね。
同じ文字でも微妙に形が違うので、すべて手書きしているっぽいです。
そして、その日本語が原文の走り書きみたいな感じを上手に表現していて、とても自然。
体験版でこのジャーナルを見た瞬間、買おうと思いました。
【第1夜:デザート・アウトスカーツ】 リアム・ベアード
Neo Cabのピックアップリクエストを確認すると、この道の先でロス・オジョスへ向かおうとしている客がいます。
この砂漠と夕焼けしかない場所でのピックアップを不思議に思いながらも進んでいくと、荷物を引きずる人影が見えてきました。
眼鏡をかけ、カメラを携えた男性リアム・ベアードは、その荷物を押し込みながら、後部座席に乗り込んできます。
こうして客を乗せたら、ゲームスタートです。
タクシーで客を送り届けると言うと、運転をするのではないかと思いがちですが、このゲームでは運転の必要はありません。
視点もフロントガラス側から、リナと後部座席の客を捉えているのが基本です。
することは客との会話だけ。
例えば、今乗り込んできたリアムに対しては、
「どうも!リアムさんですよね?」
「行き先はロス・オジョス?」
「今夜は本当に暑いですね」
という3つの選択肢から1つを選んで話しかけることができます。
しかし、リアムは話しかけても不安そうな様子で上の空。
かと思ったら、急に調子が戻ってきました。
どうやら、砂漠で1日中写真撮影をしていたのに、その写真が入ったメモリが見当たらず焦っていたようですね。
こんな感じで、客との会話を進めていくのがメインなのですが、細かくプレイ記を書こうとすると、会話の羅列になってしまいます。
そのため、プレイ記自体はサラッとしたものになりそう。
都市部から離れたところまでピックアップに来てくれたことを感謝するリアム。
リナはカクタス・フラットからロス・オジョスに引っ越す途中の仕事であることを伝えました。
友人と同居することだけを決めて、自分がどこに住むのかも知らないままやってきたリナを、リアムはクールだと感じているようです。
そんなリアムは、仕事を1年休業して、写真家を目指した挑戦をしているところ。
世界中を回っており、今度はロス・オジョスに滞在する予定だそうです。
ここで “精神状態による選択肢制限” のチュートリアルがありました。
リアムが 「ロス・オジョスに着いたらCapraタワーを撮影する」 と言うのを聞いて不快感を覚えるリナ。
肯定的な選択肢と、否定的な選択肢が出ますが、肯定的な選択肢を選ぼうとすると、画面が赤くなって選ぶことができません。
これは、リナが強い怒りを感じているため、その精神状態に反する言葉を口に出来なくなっている、という理由です。
普通のゲームにおける選択肢は、「行動を決定する」 「相手の機嫌をとる」 のが主な役割。
このゲームでは、それに加えて、「自分の感情をコントロールする」 という役割があります。
今回は、感情を抑えられずに選択肢が制限されてしまった結果、リアムの態度が悪化する事態を招きました。
ただ、その後の選択肢でよろしくない態度をとったことを謝れば、リアムは気にしていない、と言ってくれます。
そして、リアムを目的地まで送り届けると、お仕事は完了。
Neo Cabには、☆5段階で表されるリアムからの評価と一言コメントが表示されました。
リアムからの評価は☆5です。
【第1夜:アウターランズ地域】 サビー
リアムを送り届けたリナのデバイスに、サビーからのチャットが届きました。
ロス・オジョスに着いたことを伝えると、彼女は迎えに来て欲しい、と自分の位置情報を送ってきます。
すぐに向かったリナの車にサビーが乗り込み、2人は再会を喜び合いました。
けれども、サビーはこの後、仕事の失敗を挽回するため、キンスリーという男の高級マンションへ向かわなければならないのだとか。
用事が終わったら、サビーの恋人・ジェイスも加えて3人で食事をしよう、と言って、彼女は高層マンションへ入っていきました。
ここで、サビーから最新のバイオフィードバックデバイス 『Feelgrid』 をプレゼントされます。
感情の変化を色で表すというデバイスで、リナのものはブレスレット型、サビーのものはネックレス型。
相手の感情が視覚的に解るコミュニケーションツールとして流行しているみたいです。
ゲーム的に言うと、選択肢制限に関わるリナの精神状態が見えるようになるツールですね。
赤は怒りや不安、黄色は陽気や興奮、緑は冷静や穏やか、青は落ち込みや無気力を示します。
4色ではなくカラーパレットのようなものがあり、中間色や濃淡も表現されていて、濃い色ほど強い感情になるもよう。
さて、プレゼントは良いのですが、サビーが大事な日に仕事を優先したことや、ジェイスの存在にリナは少々ショックを受けました。
2人の関係は親友であり、サビーが屈託なく恋人について口にすることからも、間にあるのは友情だと推察できます。
ただ、恐らくは敢えて、リナのサビーに関する独白には、恋愛感情に見えないこともない表現がたびたび出てきました。
少なくともリナからサビーへは、多少の依存と独占欲を伴った友愛があるもよう。
今回のジャーナルには、サビーが言っていた 「ジェイスからリナにメールで詳細が届く」 という内容が書かれています。
その下にはブリッジをする棒人間の絵と 「もうイヤ」 の端書き。
確かに、久々に再会した友達と何から話そうかワクワクしているときに、相手の恋人が同席すると言われたら、「えっ……」 となるかも。
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Posted by 黴 at 22:14│Comments(0)
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