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2021年09月08日

隠しきれない生存意欲


『絶体絶命都市4 Plus』 プレイ日記 vol.16
朝顔交差点~紫陽花交差点

 何か、今作同じところをぐるぐる回らされますね。
 そのせいか一向に、「前に進んでる」 感じがしないんだよなぁ。




 紫陽花交差点のコンビニに立ち寄ると、比嘉先生と絵里が、店長に世話になった礼を述べているところでした。
 そこへ駆け込んできた秀美が、浩子がビルから飛び降りようとしている、と叫びます。
 外へ出てみると、浩子が窓から身を乗り出していました。
 3人が降りてくるよう呼びかけたそのとき、余震でビルが揺れ、浩子は落下しかかり、窓からぶら下がっている状態に。
 それを見た比嘉先生は、彼女を助けるべく、ビルへと入っていきました。

 杏子もビルへ入ると、比嘉先生は窓から落ちそうになっている浩子を引き上げようとしていました。
 ここで杏子も手伝う選択肢になるのですが、試しに 「手を抜く」 みたいなふざけた選択肢を選んでも、結局は助けられるみたいですね。
 まぁ、ふざけた選択肢を選んでも結末に影響しないのは、このゲームの良いところ。
 普通なら、「ヤバい結果になったら困るから選べない」 選択肢であっても、このゲームについては気兼ねなく選べます。
 そんなこんなで浩子を引き上げると、再び、ビルが揺れ始めました。
 (; д )  ゚ ゚ 浩子が真っ先に逃げてんじゃねーか!!
 「なんで助けたの!」 とか言ってる浩子が、先陣切って走って行くんですけど……。
 こいつ、生存意欲ありまくりじゃん。

 ビルから脱出しようとしたそのとき、一際大きな揺れが起こりました。
 その瞬間、比嘉先生は杏子と浩子を突き飛ばします。
 2人はビルの崩落に巻き込まれることなく、地面に倒れ込みましたが、比嘉先生は瓦礫に押しつぶされてしまいました。
 必死に瓦礫を取り除いた下から現れたのは、血を流し、事切れた比嘉先生。
 生徒たちは号泣し、目撃していた店長も茫然と立ちすくむ中、杏子が拾い上げたのはひしゃげた万年筆でした。

 えぇ……?
 これはちょっと無いなぁ。
 1作目からずっと継続して出ていた比嘉夏海が死ぬなら、そこには相応の理由とシチュエーションが必要だと思うんですよね。
 死ななければその先の展開が成り立たないような状況とか、命を落とすことに納得せざるを得ない場面とか。
 そういったものが感じられない死亡展開は、ちょっといただけないなぁ。
 主要キャラクターの死亡が何が何でもNGというわけじゃないですが、今回のこれはちょっと唖然としちゃいました。
 これ必要か?と。
 しかも、泣き叫ぶ生徒たちを残して、自分だけエリアを立ち去るんですよ、この後。
 ダニーのときもそうでしたけど、関与した人が置かれている状況を放置したまま次のエリアに進むのって違和感ありまくりなんですよね。
 このエリア移動の不自然さが、前作までと大きく違う点の1つだと思います。




 紫陽花交差点はほとんど人が居なくなっていました。
 カーディーラーに向かうと、支配人が笠原弥生さんから預かっている手紙を渡してくれました。
 そこには、空港まで行けば救助活動が行われていることと、ガーベラ大橋のサービスエリアから車が出ていることが書かれています。
 そして、空港行きの車に乗るためのチケットを譲ってくれるという人から宝石店に呼ばれている、とも。
 弥生さんは杏子と2人で脱出するために、チケットを2枚手に入れようとしているようです。

 カーディーラーの支配人が入れ違いだと言っていたので、杏子も宝石店へ行ってみます。
 ところが、宝石店の扉は鍵がかかっていました。
 しかも、中から弥生さんらしき人の悲鳴が聞こえます。
 Σ(゜Δ゜*) 地下鉄の2人組か!!
 野太い声、甲高い声、という表記が、杏子と佳苗さんを縛り上げた2人組と同じです。
 扉は開かないので、また 『アンジェリーナ』 の店内を通って行くしかなさそうですね。
 そう言えば、このレストランの権利書を貰っていたっけな。
 状況的にはそれどころではないのですが、ゲーム的には時間制限がないため、道中、泉シェフに話しかけてみます。
 すると、店の権利書を彼女に渡すことができました。
 事情を話してレストランの権利を譲渡したところ、何だか名誉オーナーとかいうものに昇格。
 まぁ、経営するのは無理ですし、これで良かったのかな。

 それより、弥生さんを助けに行かなければ!
 宝石店に飛び込んだ杏子は、店内で1人うずくまっている弥生さんを見つけました。
 その身体にはいくつもの痣や傷があり、服はぼろぼろになっています。
 震える弥生さんを抱きしめると、彼女は大声で泣き始めました。

 これもまた酷い展開だなぁ。
 確かに、こうした事件も災害によって引き起こされる一面ではあり、それをゲームで表現したかったという点は理解できます。
 ただ、ちぐはぐなんですよね。
 杏子と佳苗さんが捕まったときは、暴行表現ができないので、「捕まえておきながら呑気に巡回する暴漢」 というシュールな演出になりました。
 反面、弥生さんのときは直接描写しなくて良いから、「杏子が駆けつけるまでの間に暴行されてしまった」 という残酷な演出になっています。
 そのゲーム制作上の都合によって起きるちぐはぐさが、弥生さんに対する理不尽に見えてしまうんです。
 不自然なまでに優遇される主人公と、その反動であるかのように酷い目に遭う脇役の対比が、展開に納得がいかない理由の1つじゃないかな。




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Posted by 黴 at 17:16│Comments(0)絶体絶命都市4
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