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2021年05月31日

過去を受け入れ、恐怖に立ち向かう


『Lobotomy Corporation』 プレイ日記 vol.135
 長い長いループを経て、ついに49日目に戻ってきました。
 このループも、職員の “再雇用” もゲームシステムの一部かと思うと感慨深いものがあります。




DAY49 【ストーリーパート】
 Aの記憶から抽出した研究室は、もはや原形を留めぬほどに崩れています。
 真っ白な長髪と白いローブの若い男・アダムは、とても長い間、退屈し続けていました。
 この世界は翼の生み出す特異点によって、瞬く間に変化し、故に翼たちの統制なくしては成り立ちません。
 それが非倫理的な妥協の産物であることに気づきながら、人々はそれに目を瞑るのです。
 過去を振り返り、現在を見つめ、未来を目指すような人間の成長という概念は廃れてしまいました。
 そんな中、人間が心の奥深くに秘めて忘れ去ってしまった光を見出したのがカルメンです。
 その光……抑圧されていた自我を解き放った人間本来の姿こそがアブノーマリティ。
 アブノーマリティこそ、この時代に相応しい真の人間の姿だと言うアダムは、
 カルメンの “遺志” を継いで、すべての人間の殻を破るために、光の種を蒔こうとしていました。
 自分の至った結論とその結末を管理人に見せようとするアダム。
 ……Xはビナーの言葉を思い出します。
 人は皆、未知の領域に対面する当然の対価として、不安を抱えながら生きています。
 しかし、ビナーはこの世界で生き残るため、恐怖を受け入れるのではなく、自分自身を飲み込みました。
 それは最初で最後の悪行ではありましたが、生きるための選択であり、後悔はないと言います。
 そして、ガリオンを “分解” するときの表情で、Aも自分と同じだと理解しました。
 ビナーは、鎖を断ち切りたいなら、忘れていた恐怖に向き合うべきだと助言します。
 彼女の言葉を思い出したXは、「鎖を断ち切り、恐怖に向き合う眼」 をアダムに向けました。

 セフィラたちが皆、カルメンやL社と深く関わっているのに対し、ガリオンは “頭” の “調律者” です。
 襲撃してきて、そのまま捕らえられ、セフィラにされてしまったというとんでもない経歴。
 それでも、Aに対する好意が何となく見て取れるのは、自分と同類だと思っていたからなのでしょうか。

 今まで無視していた恐怖に今更向き合うことに意味を見いだせないアダム。
 それに、恐怖に向き合う行為を奪うことが罪だと思っても、気に病むことはありません。
 何百もの善がなされるなら、たった一つの罪くらいは快く許されるでしょう。
 人間の殻を剥ぎ取ることが、どれほど偉大な善であるか……。
 アダムは、人間たちにとっては 「私たち」 の救済が必要であると説きました。
 ……Xはホクマーの言葉を思い出します。
 ホクマーがAを前に進ませようとしたのは、例え貧弱な翼だとしても自身の力で羽ばたいて欲しかったから。
 もし、2人がもっと本心を打ち明け合っていたら、状況はもっと好転していたかもしれません。
 けれども、過去を変えることは決してできません。
 人間は生まれた瞬間から死ぬそのときまで、絶えず葛藤し、後悔する存在なのです。
 そして、その過程を経ることで成長し、未来へ進んでいくのでしょう。
 彼の言葉を思い出したXは、「過去を受け入れ、未来を創り出す瞳」 をアダムに向けます。
 管理人の準備ができていないなら、自分だけでも先に行く、と言ったアダムの顔色が変わりました。
 アダムにも、管理人がここに留まるのではなく、アダムを止めるつもりだということを悟ったのです。

 確かにベンジャミンは生前、過去ばかり見て、それを取り戻そうとするAに、前を見るように進言していました。
 ホクマーの試練は時を留めることに対して、大きな対価を支払わせるというものでした。
 それを乗り越えたことで、管理人Xが前に進む意志を手に入れたなら、ようやくBの望みも叶うのでしょうか。
 そんでもって、このビナーとホクマーのくれた答えって、ロボトミーコーポレーションの社訓じゃないですか……。
 「恐怖に向き合い、未来を創る」 でしたよね。
 世界の人たちが忘れても、L社には社訓として遺っていたものを、A自身が捨ててしまっていたのかぁ。

 
 「最後の最後まであなたは、この物語に私が入ることを望まないのですね。
 あなたと最後を共にする者たちの中に、やはり私はいなかったのですね」

 Aにとってのアンジェラは、あくまで台本を管理し、舞台を調整する役回りで、決して役者ではないようです。
 最初は、アンジェラのコア抑制が最終戦になるのでは、と思っていましたが、
 他のセフィラと違って、クリファ顕現することすらも、彼女には許されていないのでしょう。
 きっついなぁ……。
 これがエンディングにどう関わってくるのか、今から怖いですよ。




DAY49 【運営パート】
 今回のミッションは、『自由と救済』 クリフォト暴走レベル10達成&エネルギー精製 または調律者を鎮圧。
 開始当初から調律者が出現するわけではなく、クリフォト暴走レベルが5になったタイミングで出現しました。
 当初は、ビナーのコア抑制で使ったウサギチームに援護してもらおうと思っていたのですが、大問題が1つ。
 ビナーのコア抑制と違って、抽出部門にも暴走が発生するため、封じ込め作戦が取れません。
 じゃあ、高ステータスに物を言わせた足止め作戦はどうでしょう?
 ALEPH装備で身を固めた職員でビナーを足止めして、その隙に暴走を鎮圧するというのは。
 (*´ェ`) ………全然、ダメでした。
 調律者の足止め中は目を離しても大丈夫だと思ったのですが、あっさりパニックにさせられて壊滅状態。
 だったら、地道に暴走対処をして調律者を弱体化させるしかない!
 ぐぬぬ……うまくいかん………(´Д`|||)
 どうしても、クリフォト暴走ゲージがゼロになる前に、全部の暴走に対処できません。
 言い訳すると、マウスがさっぱり思いどおりに動いてくれない……。
 普段の操作は何ら問題が無いのですが、素早く正確な動きを……となると途端にダメ。
 マウスがいかんのか、デスクがいかんのか……。

 そして、もの凄くもの凄く悩んだ結果、犠牲無しでクリアするには、ここから相当時間がかかると判断。
 対価を払いながら攻略する方針に切り替えました。
 まずは開始直後、対価を支払って一時停止を行います。
 幸い、ユメカがパニックになっただけなので、近くの職員にWHITE武器で鎮圧するよう指示。
 そして、特殊暴走がついている収容室に作業指示を出します。
 特殊暴走鎮圧によって弱体化・停止した調律者にあらかじめ待機しておいた選抜職員が猛攻撃!
 第1段階の体力を削りきり、調律者の体力が全快したら、次の特殊暴走が発生するため、再び一時停止。
 今度は、イェティとソロモンが死亡してしまいました……。
 第2段階の特殊暴走への鎮圧指示を出しましたが、その中にいくつか、危険なツール型アブノーマリティが含まれています。
 作業指示を出しただけではなく、管理してきちんと使用中止や返却をしなければ……。
 そう考えて一時停止を解除したところ、一気に特殊暴走鎮圧が進むと共に、すごい速度で調律者撃破。
 即座に次の特殊暴走へ移行してしまいました。
 Σ( ̄ロ ̄lll) まだクールタイム終わってないんだけど!!?
 作業完了後のクールタイム中の収容室にもいくつか暴走が付いています。
 しかし、第3段階では確か一時停止は不可だったはず。
 そのまま可能な収容室に作業指示を出していきます。
 クールタイム中にも、無情に調律者の周囲に柱が溜まっていきました。
 そして、それが発射され、数名の職員が死亡……。
 その代わりに、柱が発射されたためか、調律者の耐性が低くなっています。
 な……(#゚Д゚) 殴るしかない!!!
 そのまま懸命に殴りまくり、調律者撃破。
 しかし、10名もの職員の犠牲を出してしまいました……。
 やり直そうかとも思ったのですが、何となくここで、「過去を受け入れる」 というホクマーの言葉が頭を過ぎります。
 クリアできなくてのやり直しはともかく、犠牲を出してクリアしたのは受け入れなければならない事実なのかもしれん……。
 多分、違う日にやったら、「犠牲者なしまでやり直す!」 と思ったかもしれませんが、この日はそういう気分になり、そのままクリアしました。





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Posted by 黴 at 21:08│Comments(0)Lobotomy Corporation
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