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2021年04月18日

割と無造作に入れられる脳


『Lobotomy Corporation』 プレイ日記 vol.113
 死亡職員26名、生存職員1名、生存率4%という凄まじい状況でゲブラーのセフィラコア抑制を終えました。
 非常に悩んだのですが、リスタートして被害を抑えながらクリアできる自信がありません。
 そのため、もう1度チェックポイントリセットをすることにして、このままクリアすることにしました。




 遅かれ早かれ、大きな苦難に襲われると予想していたカルメンは、便利屋のカーリーに自分たちの元へ来るよう持ちかけました。
 彼女に声をかけたのは、裏路地で老婆の葬儀費用を肩代わりする姿を見たから。
 その優しさに好感を覚えると同時に、それを自分たちに向けてもらえることを期待したと言うカルメン。
 彼女の勧誘を受けたカーリーは驚くほど早く、それを承諾しました。
 自分は優しさとは無縁だと言い張るカーリーを見て、己の人を見る目を自画自賛するカルメンは、確かに他人を見る目が正確でした。
 けれども、他人を見ることに夢中で、自分が見えていなかったのです。
 ………裏路地の生活は正義や道徳とは縁遠いものだったと語るゲブラー。
 カルメンは、そんな裏路地の人々をも見捨てないと言い、どんな弱者でも心構え一つで強い力を持てると主張しました。
 荒唐無稽だと思いながらも、そんな彼女の言葉を聞き流すことはできませんでした。
 カーリーに唯一できる 「自分が生き残ること」 は 「誰かを守る力」 にもなると知ったとき、初めて誇りを感じたと言うゲブラー。
 それゆえに、結局誰も守れなかった事実に苦しみ、怒り、狂っていったのです。
 Aが、自分とBはカーリーのおかげで生き残れた、と言えば、ゲブラーはようやく肩の荷が下ろせそうだと微笑みました。
 セフィラは皆、死の瞬間が、破片のように突き刺さって目覚めます。
 ゲブラーはどうやら、アブノーマリティの怒りに飲み込まれた状態で目が覚めたもよう。
 どんなにカルメンに会いたくても、あのふてぶてしく魅力的な笑顔や、あふれんばかりの光を見ることはできません。
 それでも、彼女の意志と約束が健在なら、死して尚、その中で彼女は生きているのです。

 「守り抜く勇気」 「光の種発芽70%」 と表示されました。
 セフィラは死の瞬間に感じていた感情に引きずられているんですね。
 エリヤは死ぬ間際まで認めて欲しいと思っていたのでしょうし、ダニエルは恐怖一色だったのでしょう。
 そう考えると、死んだ瞬間も尚、怒りと破壊衝動に囚われていたカーリーは、恐れ知らずの戦士だったんだなぁ、と。
 ゲブラーのセフィラコア抑制のご褒美は、E.G.O装備の製造可能数が+1されるというもの。
 これは職員の能力が全体的に底上げされるも同然。
 壊滅の危機に瀕しただけのことはありました。



 ここまで来たのは初めてで、ここから先は未知数だと言うアンジェラ。
 未来について、はっきり言えることはありませんが、「不可能」 ではありません。
 ただ、不可能かどうかと、「可能性がゼロ」 というのは別問題です。
 アンジェラのような機械は、あらゆる可能性を検討し、起こりえなければ 「確率はゼロ」 と言います。
 つまり、Aがすべてを成し遂げられる可能性はゼロということです。
 同時に、アンジェラは機械であるため、この結果に絶望はしません。
 また、再びすべてがなかったことになっても当然のように耐えられるのですから。

 ……何となく、このイベントはエンディング分岐を示唆しているような気がします。
 タイトル画面から見られるコーデックスによって、エンディングが3つあることは判っているんですよね。
 45日目の段階で、この状態だとトゥルーエンドには辿り着けないよ、というような指標なんじゃないかな?
 


 抽出部門の真下には、コギトと呼ばれる死と生命の液体の泉があります。
 コギトはAたちがカルメンの肉体を再構築し、分解・増殖することで創り出した “釣瓶”。
 初めはごく少量しか抽出できなかったものが、何故か無限に湧き出し始め、今では泉のようになっています。
 この奥底では、カルメンが自分たちを見ているというビナーは、時折、彼女が話しかけてくる錯覚も覚えると言いました。
 コギトを勝手に自分に投与したもの。
 泉を覗き込んでしまい、気が狂ったもの。
 自ら身を捧げ、生きることも死ぬこともできなくなったもの。
 耐えきれなくなって “頭” にすべてを打ち明けたもの。
 これこそが、Aとカルメンが創り出した絶望の産物なのです。
 Aは自らが救われたいのか、地獄に閉じ込められた者たちを救いたいのか。
 いずれにせよ、この施設を救えば、それで済んだと思うでしょう。
 しかし、他の支部でも他の翼でも、裏路地でも遺跡でも巣でも外郭でも、多くの人々が苦しみ続け、絶望の中にある事実は変わりません。
 Aが鎖を断ち切っても苦しみが連鎖することに気づき、絶望する姿が待ち遠しい、と語るビナー。
 心が折れて絶望し、壊れてしまったら、この地下で腐る水となって、共に流れていこう、と。
 ………Aたちにとって、カーリーによって致命傷を負ったその女は唯一の突破口でした。
 “頭” の追跡から逃れる方法、“翼” に属する方法、生存者たちが生き残る方法。
 それらを求め、Aたちはカルメンにしたのと同じように、女の頭を掻き出しました。
 地獄を守る番人は、地獄にさえも入れぬように、常に絶望していなければならないのです。

 カルメンの研究であるコギトは、彼女の死体を使って完成されたようです。
 わずかな肉片と脳と謎の触手だけが、コギトの泉にあるのだとビナーは言いました。
 そして、セフィラの作り方も、はっきりとイラストで明示されましたね。
 あの機械の中には、元になる人間の脳が納められているようです。
 ティファレトがプレスで破壊されたときに見えた肉片は中に入っていた脳だったんでしょう。
 ということは、更新のために脳を複製しているのかな?





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Posted by 黴 at 15:35│Comments(0)Lobotomy Corporation
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