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2017年02月02日

捜査完了


『遠隔捜査 ~真実への23日間~』プレイ日記 vol.21
12月3日(木)

 釈放はされましたが、まだ事件は終わりません。
 三浦刑事ができないなら、光志くんが沼崎弁護士自身と対決するしかないのかな。
  ※無実の罪で囚われ、留置場の中から協力者に捜査を依頼し、真相を暴く推理物。
   かなり古いPSPソフトということで、容赦なくネタバレをしておりますので、ご注意ください。




12月3日(木) 警察署前
 翌日、検事聴取が終わり、釈放された光志くんを待っていたのは、暗い表情の法子さん。
 光志くんが辿り着いた答えについて報告を受けた沼崎弁護士は、「あとを頼む」 と言ったそうです。
 釈放された後の光志くんのことを言っていると思った法子さんですが、その真意は別にあったもよう。
 接見を申し込むも、すぐには会えないと知り、光志くんは水谷探偵事務所へ向かいます。



12月3日(木) 水谷探偵事務所
 水谷探偵事務所は、やはり無人で、車もありません。
 置き手紙に、ずっと捜していた人を見つけた、と書いていた水谷所長。
 恐らく、その人物とは移植手術を担当した播磨医師でしょう。
 しかし、播磨医師がどこにいるのか、検討がつきません。
 ……とそのとき、法子さんの携帯電話に着信が入りました。
 宮上大付属病院の樋口さんに頼んでおいた播磨医師の写真が手に入ったという連絡です。



12月3日(木) 宮上大付属病院
 樋口さんは光志くんと面識があり、懐かしむような声をかけてきました。
 そして、信じて貰えないかもしれないが、あの心臓移植は佳代さんの意思だった、と言います。
 佳代さんは夫を殺した白川一朗に接触しており、自身が口封じされることも予感していたもよう。
 それ故、学者肌で権威や金に無関心な播磨医師に、自分の死後の移植を依頼していたそうです。
 彼が一番興味を持っている 「心臓移植と記憶の継承」 について確かめてみたくはないか、と持ちかけてまで。
 そんな播磨医師が、数日前、病院に現れたので、写真を撮っておいたという樋口さん。
 写真を見せられた光志くんは驚愕します。
 樋口さんから播磨医師の居場所を聞き出すと、急いで彼がいると思われる郊外の別荘へ向かうことに。
 光志くんは播磨医師が、敢えて足取りを追えるようにしたと確信します。
 うぅん……播磨医師が、七芝さんだというのは、回想シーンのときから予想がついていたんですが、
 プロローグの人影は、播磨医師なんですかね?
 それは予想外もいいとこだなぁ。
 もし、水谷所長と共犯なら、今になって水谷所長が、「捜していた人を見つけた」 というのはおかしいし、
 だとすると、播磨医師の単独犯?
 白川一朗の死に際の台詞からして、動機は復讐だと思ったんだけど……。



12月3日(木) ???
 薄暗い建物の中で向き合う水谷所長と播磨医師。
 水谷所長は、彼に銃を突きつけます。
 余裕の表情で笑う播磨医師に、娘のユミを白川一朗に会わせたことを非難する水谷所長。
 どうやら彼は、ユミが白川一朗に父親の面影を見るかどうか実験していたようです。
 水谷所長が、斉藤佳代さんの記憶を受け継いだように見えなかったのに対し、
 弟・真二さんの記憶を継承しているように見える白川一朗。
 歓喜した播磨医師ですが、彼の研究心はそれだけでは満足できませんでした。
 本人への影響だけではなく、第三者がレシピエントにドナーを感じるかどうかを試したかったのです。
 復讐のために、そして光志くんの釈放のために、播磨医師を殺そうとする水谷所長ですが、
 飛び込んできた光志くんと法子さんの姿に、思わず振り返りました。
 その隙を突いて、播磨医師……七芝伊月は、逆に水谷所長に対して発砲します。
 留置場で話したことのほとんどは嘘。
 逮捕されたのも、自分を捜す水谷所長から一時的に逃れるためだったと言います。
 水谷所長の変化を観察したかったと言う播磨医師は、撃たれて苦しむ彼女を指し示しました。
 慌てて救急車を呼ぼうとしたところに飛び込んできたのは、拳銃を構えた三浦刑事。
 素早く窓から逃走した播磨医師を追っていきます。

 水谷所長を抱き起こすと、彼女はかすれる声で、光志くんを逮捕させてしまったことを謝罪しました。
 白川真二さんを心臓移植のために殺害した白川一朗と播磨医師。
 水谷所長は彼らに復讐心を抱くも、娘のことを思って実行できませんでした。
 ところが、播磨医師の策略により、ユミは白川一朗と引き合わせられ、そこに父親の気配を感じます。
 仇である白川一朗を父親だと思う娘という異様な状況に耐えられず、殺害を計画しました。
 そして、あの夜。
 VIPルームで銃を突きつけられ、命乞いをする白川一朗ですが、腕を銃弾がかすめると、不意に様子が一変しました。
 それは白川真二さんそのものだったと言います。
 吉本澄香さんへの愛を伝え、白川一朗の心臓を止めたのは、真二さんの意思だったのでしょうか。
 真実を告げた水谷所長の声は、みるみる弱くなっていきます。
 必死に励ます光志くんに、笑顔を見せて欲しいと言う水谷所長に、佳代さんが重なりました。
 「彼女」 は助けてみせる、と言う “佳代さん”。
 意識を失った水谷所長の名前を、光志くんは懸命に呼び続けました。





 数日後、法子さんとユミちゃんと共に、退院する水谷所長を迎えにやってきた光志くん。
 ユミちゃんは母親と一緒に暮らせると喜びますが、水谷所長は現在拘留中の身。
 退院後は留置場へ行かなければなりません。
 罪状は殺人未遂。
 弁護は法子さんが担当する予定です。
 そして光志くんは、証言させるために七芝伊月こと播磨医師を見つけてみせると意気込みました。

【光志を酔わせた理由とは?】
 最後に、復習の意味も込めて、水谷所長に対して、事件の全容を解き明かすことになります。
 あの夜、水谷所長は酒に弱い光志くんを泥酔させて、ライトブルーに連れていきました。
 その理由は、拳銃に指紋をつけるためと、怪しい影の正体である近藤刑事を近づけるため。

【店内に響いた銃声の正体は…】
 その後、店内に銃声が響き渡りますが、これは銃声が録音された外部音源
 プレイヤーに接続し、再生したもの。
 水谷所長によれば、これには30時間の録音が可能なボイスレコーダーを利用したそうです。
 ちょうど24時間の無音部分をつくり、その直後に銃声を録音。
 これを前日にしかけておき、ボイスレコーダーの電源を入れておいて、任意の時間にリモコンで音源を切り替えたのです。

【従業員の間で問題になっていたのは?】
 その話を聞いた光志くんは、従業員が事件の前日、ライトブルーの鍵
 開けっ放しになって問題になった、と言っていたことと結びつけます。
 これによって、当日は施錠と鍵の管理が厳重になされ、一時はスピーカーへの細工が否定される結果となりました。

【ライトブルーに来た想定外の2人は…】
 しかし、すべてが水谷所長の計画どおりだったわけではありません。
 沼崎栄太郎弁護士と、水無月幸司さんが現れたのは予定外でした。
 白川一朗は、不正について2人で話をしようと持ちかけられた際、防衛策として沼崎弁護士を呼び、
 カモフラージュとして、兼ねてから和解を勧められていた幸司さんを呼び出していたのです。

【当日の各人の行動】
 水谷所長は、近藤刑事を呼び出した餌である不正の証拠を置いていき、彼が光志くんに近寄るように細工。
 予想外の邪魔者である沼崎弁護士を遠ざけるために脅迫電話をかけました。
 この間に、近藤刑事が不正の証拠を回収しています。
 幸司さんが帰ったのを確認した水谷所長はVIPルームへ向かいました。
 そこで白川一朗を殺そうと試み、結果として “真二さん” が自ら心臓を止めるという結果に……。
 その後、水谷所長は予定どおりVIPルームから出て、あらかじめ盗んでおいたリモコンで
 プレイヤーを外部入力音声に切り替え、凶器を捨てて席へ戻ります。
 そして、酔った光志くんをあらかじめ手配しておいた白タクに乗せ、時間を見計らって店内へ。
 そこへ録音の銃声が鳴り響き、沼崎弁護士や近藤刑事と共にVIPルームへ向かいます。
 扉を開けるために、鍵束を手に入れ、110番通報をするという名目で事務所へ行き、証拠を回収。
 これが事件の真相です。
 ……凶器についていた光志くんの指紋って、銃身とかについていたのか?
 水谷所長が使用した後で、光志くんの指紋をつけて、凶器を捨てたと思っていましたが、
 今の推理を聞くと、撃ったときには既に指紋がついていて、それをそのまま捨てたんですよね?
 グリップ部分についていたら、水谷所長が使用したことで指紋がかすれてしまうでしょうし……。
 ちょっとそこだけ謎だなぁ。


 さて、留置場にいながら、完璧に真相を解き明かした光志くんを褒める水谷所長。
 戻ってくるまで事務所は守ると言われ、光志くんに元々の夢だった弁護士になる気は無いかと尋ねます。
 確かに弁護士は夢でしたが、探偵にもやりがいを感じていると答える光志くん。
 そんな部下に水谷所長は、一生懸命悩み、そして一度決めたら後悔するな、と説きました。
 佳代さんを感じさせる彼女に、記憶の転移について尋ねてみると、存在を感じるというほどではないが、
 光志くんには家族のような愛情を感じると言います。
 だから、白川一朗が美佐恵さんに一目惚れしたのも、きっと佳代さんに対する真二さんの想いから。
 そんな水谷所長に、光志くんはのぞみさんから預かってきた真二さんの遺品を渡します。
 涙を流してお礼を言う彼女は、いつかのぞみさんにも詫びに行く、と言い、警察へ向かいました。
 それを見送り、法子さんとユミちゃんの元へ戻った光志くん。
 ユミちゃんは何も知らず、おなかがすいたと言っています。
 そこへたまたま通りかかったのは女子高生2人組。
 食事に行くところだと言うと、留置場に居たときに約束した、オゴリのことを思い出したようです。
 いっぺんに4人に奢らなければならなくなった光志くんは、深いため息を吐くのでした。
 ……その後、大学の教授に結婚を報告に行く、のではないかと思われるシーンがあり、
 「Congratulation Ending No.1」 と表示されました。
 No.1ということは、一番良いエンディングと思って良いのかな?
 これにて、『遠隔捜査』 終了です(*´∇`*)


 予想以上に良いシナリオでした。
 途中でも書きましたが、事件発生当初から、真犯人や手口が予想できる……ということがなく、
 さっぱり真相が見えない中で、調査をして証拠を集め、光志くんとほぼ同じタイミングで推理ができました。
 真犯人自体も終盤まで絞り込めず、決め打ちできないままアリバイ調査をしていました。
 ちょっと残念だったのは、最後の最後に、心臓による記憶転移が二重人格のような扱いになっていたことかな。
 もう一人の自分と会話しちゃってるよ……(´Д`;) と思いました。
 それ以外は本当に、情報を出すタイミングがばっちりで、それによって新たな謎が生まれ、
 事件にどう関わるか解らないままに、その謎を調べ、徐々にすべてが繋がっていく面白さを感じられました。
 一方、システムの方は、もう少し難しくても良いかなと思います。
 調査は場所を調べることはほとんどなく、聞き込み対象にすべての選択肢を聞けば良いだけ。
 尋問については、調査後の法子さんとの会話でほぼ推理をしてから挑むので、せっかくの対決にもかかわらず、
 対決に赴く前に、この質問は答えられる、これはまだ……というおおよその見当がついているわけです。
 そのため、「行けると思ったら情報不足だった」 ということはあれど、優勢劣勢も予測の範囲内。
 これはこれで、推理の結果を三浦刑事にぶつけて納得させるという理にかなった方法なんですけど、
 もうちょっとハラハラ感が欲しかったなぁ、と。
 そして、一番がっかりしたのが、真相解明の際の尋問があっさり過ぎたこと。
 あれだけ苦労して集めたクルー、これだけしか使わないの!?と思ってしまいました。
 水谷所長との答え合わせも結構あっさりめだったし……。
 と言う具合に、ちょっともったいないと思う点はあれど、非常に満足です!
 これにて、正月企画2017は完結。
 また、来年もやるつもりですし、夏頃に別のコンセプトプレイもやってみたいとは思っております。
 それでは、捜査完了!





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Posted by 黴 at 18:53│Comments(0)遠隔捜査
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