2012年02月11日
第12話 『つきすぎている女』
相棒 10th season 第12話 『つきすぎている女』(12/1/18放送)
かつて、殺された夫の仇である金融会社の社長を銃で撃ち、逃走を図るも、特命係に逮捕され、
真面目に服役すれば、事件に巻き込まれて殺されかかる “ついてない女” こと月島 幸子さん。
模範囚として早期出所し、職も手にした彼女が、右京さんに助けを求めてきました。
かつて、殺された夫の仇である金融会社の社長を銃で撃ち、逃走を図るも、特命係に逮捕され、
真面目に服役すれば、事件に巻き込まれて殺されかかる “ついてない女” こと月島 幸子さん。
模範囚として早期出所し、職も手にした彼女が、右京さんに助けを求めてきました。
出所後、清掃会社に就職した月本さんは、丁寧な仕事ぶりを買われて、個人契約を交わしている
『間宮フーズ』 社長・間宮 清彦さんの自宅を担当することになりました。
間宮社長は、父親の政二郎さん、息子の瑞樹くんと、男ばかりの3人暮らし。
そのうちに間宮社長から、清掃業を辞めて家政婦として働かないか、と誘いを受けたそうです。
ところが、楽な仕事で信じられないような高給を貰い、格安で立派なマンションが斡旋され、
料理をつくれば社の新商品として起用されてボーナスが支払われ、挙げ句の果てに社長からのプロポーズ。
自分がこんなについているはずがない、と不信感たっぷりの月本さんは陰謀説まで主張します。
そんな月本さんに、「それは能力に対する正当な見返りだ」 と説く右京さん。
それを聞いた月本さんは失望し、「杉下さんは変わってしまった」 と言い放ちます。
確かに、いつもよりぼんやりした様子の右京さんは、最近調子がよろしくないようで……。
制限時間に追われるスリリングな攻防が楽しめた 『ついてない女』。
暴力団と渡り合う月本さんのカッコイイ姿とアクションシーンが見所の 『ついている女』。
対して、今回の 『つきすぎている女』 は、どうにもコメディくさいぞ……。
あんなに度胸も機転もピカイチだった月本さんが、すっかり思い込みの激しい暴走キャラになってます。
これが思い込みじゃなく、本当に凶悪事件だったり……しないだろうなぁ(;´Д`A
どう頑張っても小事件だろ、真相も。
社員寮のクローゼットから、瑞樹くんと女性の写真を見つけた月本さん。
写真を見せると、瑞樹くんは泣き出し、間宮社長も過剰な反応を示しました。
特命係の調べによれば、この女性・串田 ユキさんは、前任の家政婦で、約1年前に失踪しています。
月本さんの部屋や、間宮家の室内を調査する3人ですが、肝心の右京さんが振るいません。
政二郎さんの和室で、タタミにこじ開けられた跡を見つけたまでは良かったのですが、
どこを調べても、「何もない」 とあっさり手を引き、ろくに調べもせず、犬と遊ぶのに夢中です。
不覚にも、「田ッキー」 で笑ってしまって、かなり悔しいです。
「君、タッキーって言うんですか。変わった名前ですねぇ」
って言うから、そんなに変わってるかなぁ、と思ったら……。
田ッキーはねぇよ(´Д`;)
翌日、庭で何かを掘り返している田ッキーを見つけた月本さん。
土の中から出てきた箱には、串田さんの写真や通帳が収められていました。
ちょうど帰宅した瑞樹くんはそれを見て、自分が悪戯ばかりするから居なくなってしまった、と泣き出します。
そんな瑞樹くんに、自分が串田さんを見つけ出す、と約束した月本さん。
箱の中にあった 『天体構造学研究会』 なる怪しい名刺を辿っていくと、そこでは
藤原エブラハム美佐男なる人物の主催する新興宗教と覚しき集会が行われていました。
この研究会には間宮社長も所属しているらしく、月本さんは、俄然疑いを強めます。
そして、スランプの右京さんに見切りを付け、自分を送検した刑事・伊丹さんに連絡を取ることに。
一応、『天体構造学研究会』 について調べてくれた伊丹さんは、主催者の男が、
かつて世間をにぎわせたカルト教団 『太陽のしもべ』 のメンバーであることに気がつきました。
『太陽のしもべ』 は、終末思想を軸として、幻覚剤の使用、過激な修行などを行っており、
教祖が逮捕されるに到っています。
研究会の方も、太陽のしもべの方も、真面目にやる気ゼロだろ(;´Д`A
集会の内容が巫山戯すぎています。
多分、間宮社長犯人説は、月本さんの思い込みですよね。
もしかしたら、後を付けているのは社長で、まだ彼女が諦められないから、とかかもしれないですが。
このコメディ路線で、生贄のために串田さんを殺したとか言われたら吃驚しますよ。
ただ、実際に捜索願を出している以上、失踪は思い込みや勘違いではなさそうです。
頭に靄のかかったような、すっきりしない調子の悪さを感じつつ、右京さんが向かったのは千住信用金庫。
月本さんの隣人が、「嫌いな梅干しを贈ってくる」 と文句を言っていた金融機関です。
話を聞くと、あの高そうな梅干しを贈るのは、相当の高額預金者のみ。
それに、わざわざ離れた港区の住人が、ここに口座を開設することは稀だと言います。
警視庁に戻った右京さんは、角田課長から、ある情報を入手。
その際、角田課長の発した 「奥さんが珍しく機嫌が良かったので調子が狂う」 という言葉を聞いた
神戸くんは、右京さんの不調の理由に思い当たりました。
あぁ、花の里が閉店したからか。
毎日通って、そこで食事をしていたのに、その習慣が無くなってしまったから
調子が狂って、スランプ状態になってしまったというわけですね。
米沢さんに相談したら、更年期障害とか、若年性痴呆症とか散々な見解でしたけど(´Д`|||)
開かずの書斎に侵入した月本さんは、『太陽のしもべ』 と失踪事件に関する記事ばかりを集めた
スクラップブックや、『天体構造学研究会』 の関連書籍などを見て、疑いを強めます。
その夜、間宮社長に話がしたいと言われたときには、完全に自分を殺して生贄にしようとしていると思い込み、
果物ナイフを手にして、逆に間宮社長を脅しつける始末。
そのとき、突如としてベランダから、サングラスの巨漢が乱入してきました。
驚く月本さんの前で、間宮社長の顔面を殴打する巨漢。
あらかじめ月本さんが呼んでおいた捜査一課が駆けつけ、巨漢は取り押さえられます。
とんだ災難の間宮社長は、確かに研究会の会員ですが、串田さんの行方を捜すために入会しただけ。
大事な話というのも、もう1度プロポーズしたいと思ってのことでしたが、
こんなことをされては、もはやその気も失せたようです。
そこへ現れた特命係は、何と失踪した串田さんを伴っていました。
彼女は和室の床下に隠された大金を盗み、自ら行方をくらましていたのです。
その金は政二郎さんが脱税によってつくった隠し金。
盗難届など出せませんが、そうとは知らない串田さんは、身元を隠して逃亡生活を続けていたようです。
口座や住居の名義を貸したのは、元隣人の大崎さん。
右京さんが角田課長に調べて貰っていたのは、大崎さん名義の住居だったのです。
何も起きていないのに、勝手に想像を膨らませ、大事件に発展させた月本さんに呆れる捜査一課。
しかし、突然現れた男は一体誰なのでしょう。
なんと彼は田村 秀明に頼まれて月本さんのボディガードをしていたと言います。
ここで田村も登場とは、サービス精神旺盛ですね。
やり直せると言われて、大金をせしめようとした挙げ句、撃たれて重傷を負った勘違い男ですが、
すっかり月本さんに心酔してしまったもよう。
惚れた “姐さん”に、自分が出てくるまで待っていて欲しい、と決死の告白。
まぁ、「ない」 の一言で済まされてしまったんですけども(ノд`)
それからしばらくして、いつの間にか、右京さんのスランプは完治したようです。
それもこれも、いつもの習慣が戻ってきたからでしょう。
調理師の資格を持つ月本さんは、右京さんの紹介で、『花の里』 の跡を継ぎました。
料理は上手いがおっちょこちょいの女将の元、新生 『花の里』 開店です。
Posted by 黴 at 20:55│Comments(0)
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