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2012年02月09日

第10話 『ピエロ』


相棒 10th season 第10話 『ピエロ』 (12/1/1放送)
 クリスマスに警官が、一撃で脳幹を撃ち抜かれ、死亡した事件。
 関係各課が捜査に追われる年の瀬に、特命係は警視庁内の正月飾りの配置に追われていました。
 正月の飾り付けが終われば、オペラホールから預かってきた証拠品の返却が待っています。
 神戸くんは一足先に出発し、右京さんは紅茶を飲んでから向かうことに…。




オペラ 『道化師』 の開演が迫り、人で賑わうホールのロビーに、子どもたちの集まる一角がありました。
オペラを鑑賞する両親から子どもを預かり、別のイベントに引率するサービスです。
引率の高野 恭子さんは、子どもたちをバスに乗せようとしますが、彼らはロビーに居たピエロに夢中。
すると、ピエロはバスに子どもたちを誘導するように、戯けた様子で歩き出しました。
実はこのピエロ、誘拐犯の一味であり、送迎バスは既に犯人グループに乗っ取られています。
バスに乗るなり豹変し、子どもたちを脅しつけるピエロ。
そのとき、バスに乗り込んできたのは、ピエロに違和感を感じて追ってきた神戸くんでした。
しかし、犯人は銃を持っているうえに複数人で、神戸くんもバスに押し込まれてしまいます。
劇場関係者を装うことで、何とか警察官だということは隠し通しましたが、子どもたちと共に誘拐されることに…。

 もの凄く気になるのが、もう1人、とばっちりで誘拐されてしまった青年。
 出産予定日を明日に控えた奥さんを残し、夜間清掃の仕事に出たところ、
 送迎バスを間違えて、人質になってしまった…というのですが、不自然すぎます。
 実は、犯人グループの1人とグルで、知られざる実行犯とか、
 子どもたちの1人と何らかの繋がりがあって、一緒に誘拐しなければいけなかった、とか。
 とにかく、何か必然的に誘拐されてしまったと見るのがスジですよねぇ。
 あ、そうそう。
 道化師で犯人役の人、SIREN2の一樹くんですね。


遅れてオペラホールに到着した右京さんは、神戸くんが行方不明になっていることを知り、
彼が追っていったキッズクラブの子どもたちもまた、行方が知れないことを突き止めます。
送迎バスの運転手のものと覚しき血痕も発見され、警視庁には直ちに対策本部が設置されました。
まず、右京さんは劇場のチケットの半券を調べようと考えます。
スタッフの出入りはIDカードで管理されており、部外者の立ち入る隙はありません。
ならば、犯人はチケットを購入し、観客として入場しながらも、客席に居なかった人物のはず。
空席だったにも拘わらず、受付に残っているチケットの半券を探せば、何か解るかもしれません。
また、右京さんは送迎バスが止まっていたと覚しき場所に落ちていたボタンを発見。
この2つの手がかりからは、別々の指紋が検出されました。
前者は、かつてフランスの傭兵部隊に所属し、テロリスト候補としてマークされている草壁 彰浩
後者は、傷害容疑で逮捕歴のある速水 智也という人物です。
速水の部屋を捜索した右京さんは、裏面に 「ニセモノの青空と白い雲」 と書かれた写真を発見しました。
けれども、写真には青空も雲も写ってはいません。
引き出しの中からは、古い日付の区民便りと1冊の手帳が出てきました。
手帳の中には、日付と時間、そして何かの略称と覚しき文字列が記載されています。

 これ、速水が草壁を陥れようとしてませんか?
 チケットを使って入場したピエロは速水なのに、草壁の指紋だけが付いていたわけですよね。
 速水が指紋が検出されないように用心したなら、1回表面を拭って、それから指紋が付かないように
 注意するのが普通じゃないかな~。
 そのチケットに、草壁の指紋だけ付着したというのは、どうも不自然です。
 わざと草壁を容疑者にしたてあげようとしているなら、何かの復讐とか?






マイクロバスは廃倉庫で乗り捨てられ、人質は別の車で山奥の廃墟に運ばれます。
神戸くんは、自分を庇ってくれた聡明な少女・島村 加奈ちゃんの手を借りて、
人質と犯人の情報を書き付けたメモを、マイクロバスに残すことに成功しました。
また、潜伏場所に閉じ込められた後も、僅かな隙を突いて、現状把握と情報取得に尽力します。
加奈ちゃんも気丈に振る舞いますが、就寝のために電気を消そうとすると、激しい怯えを見せました。
暗所恐怖症の加奈ちゃんを励まし、暗闇で光るキーホルダーを手渡す神戸くん。
それに安心したのか、加奈ちゃんは灯りを消すことを了承してくれました。
皆が寝静まった後、監視カメラの視界を封じ、室内の探索をする神戸くんは、地下へ続く抜け道を発見。
目を覚ました青年・平野 亮太さんと共に、地下道を調べます。
しかし、出口は鉄格子で塞がれており、腐食はしているものの、すぐに破壊できるようなものではありません。

 機転も利き、冷静なので、こういうときは実に活躍する神戸くん。
 どっちも頭脳派の特命係が、ここまできちんと機能しているのは珍しいですよね。
 それに、草壁に 「国の未来を守る」 と語られ、「大変ですね」 と返すあたりが特徴出てるな~と。
 この追従するわけでも逆らうわけでもないけど、馬鹿にしてると取られても仕方のない返答が好きですわ。
 ちなみに、薫ちゃんなら余計なこと言っちゃって、ボコられるシーンくらいありそうな気がします。


翌朝、事態は急変しました。
犯人グループの声明文が発表されたのですが、その内容は草壁のつくったものとは掛け離れていたのです。
草壁の声明文は、国の現状を憂い、皆に子どもたちの未来を案じて欲しいと訴えるものでした。
また、この声明文を全国的に発表すれば、人質はすぐに解放する、と。
しかし、実際に伝えられたのは、政治犯5名の釈放と、20億の身代金、逃走用のヘリを要求するものです。
驚く草壁ですが、仲間を怒鳴りつける間もなく、コーヒーに入れられていた毒によって絶命。
この時点から、主犯は速水へと交替します。
速水は、人質たちの無事を知らしめるため、彼らの様子を撮影し、動画サイトにそれを投稿しました。
神戸くんはそれを利用し、マイクロバスを蒲田で乗り換えたことを伝えようと試みます。
意図に気づいた右京さんによって、蒲田周辺の捜索は始まりましたが、同時に犯人たちにも
神戸くんが小細工をして、蒲田に警察が押し寄せてきたことがバレてしまいました。
尚も悪いことに、ネット上の書き込みから、神戸くんが刑事であることもバレてしまったのです。

 相棒ってネットの使い方が上手ですよね。
 ネットでの匿名性を利用した事件とか、誹謗中傷にばかり焦点を当てるのではなく、
 悪意も何もない人たちの発言による影響も、うまく使えていると思います。
 前にも、心臓移植のドナーを割り出すのに、ブログ記事を検索して突き止めましたし、
 今回みたいに、本人たちには友達同士の世間話みたいな感覚の呟きで、ピンチに陥ったり。
 こういうの凄く面白くて好きですよ。






捜査一課の3人と共に、蒲田のガレージに乗り捨てられたマイクロバスを発見した右京さん。
三浦さんと共に内部を調べていたところ、犯人の1人がマイクロバスの様子を伺いに来ました。
それを追いかけた芹沢くんは、犯人の銃によって腹部を撃たれてしまいます。
このとき、指揮を執っている警備局の指示を聞かなかったことで、捜査を外されてしまった伊丹さんは、
右京さんと共に、速水についての調査を始めることに。
速水は7年間、屋台で珈琲を売っており、近くで仕事をしていた草壁とも、そのとき知り合ったと考えられます。
更には、速水が幼い頃に父親が蒸発しており、偶然にも屋台の近くにある公園で、
ホームレスとして生活していたことが解りました。
速水は、父親が病気で亡くなり、遺体を確認したとき、初めてその事実を知ったそうです。

 速水は確か、自分の取り分で買い物をすると言っていましたよね。
 それって、ホームレスの居る公園?
 炊き出ししている女性が、このままだと公園がなくなるとか発言していましたし。
 個人がそんなもの買って、怪しまれないはずがないですし、10億を無事に奪えたとしても
 身元を隠して公園を買うなんて無理だろ、と思わないでもないですが。
 それにしても、速水は父親に対して何を思っていたんでしょう。
 不憫に思っていたのか、一緒に居たかったのか…。
 父親の居なくなった今、公園を保持してどうしたいのかなぁ?


約束の時刻が近づき、ヘリポートには、ヘリと20億円が準備されていました。
犯人グループも動き始めますが、速水は人質が居なくても金は手に入ると言います。
神戸くんを使って、警視庁に電話を掛けさせた速水は、
犯人が子どもを人質にヘリポートに向かっていると偽の情報を流し、
すぐにアジトへ救出に来てくれるように、とも伝えさせました。
アジト入口には爆弾が仕掛けられ、警察が扉を開ければ建物ごと爆発するという仕掛けです。
その一方で、速水は神戸くんたちが見つけた地下道に気づいても、それを黙認しました。
神戸くんたちが腐食した鉄格子を破壊して逃げられるかどうか…。
速水は、人質が脱出できない方に “賭ける” ことにしたようです。





速水の周辺を洗う右京さんは、彼が動向を探っていたのが、平野 亮太なる人物だったことを突き止めます。
平野 亮太の祖父は、犯人から要求のあったヘリポートの警備を任されている朝比奈警備保障の会長。
そして、この警備会社は都内の百貨店から現金を回収する仕事も請け負っています。
子どもたちの動画は、ニュースを通じて朝比奈会長の目にも入っているでしょう。
そこに、同じ部屋で撮影した孫の姿を送りつければ、脅迫が真実であると、すぐに解るはず。
しかも、通常ならば訓練を受けた警備員を使って、犯人を取り押さえようと考えるかも知れませんが、
主犯は元傭兵の草壁であると報じられています。
つまり、本当の人質は平野さんただ1人で、狙われていたのは百貨店からの回収金。
子どもを人質に、身代金を奪い、ヘリで脱出するというのは何から何まで嘘だったのです。
一方、平野さんから祖父の仕事を聞いた神戸くんも、すぐに犯人の狙いに思い当たりました。
一刻も早く、このことを知らせなければなりませんが、やっとこじ開けた鉄格子からは狭くて出られません。
そのとき、加奈ちゃんが、子どもの自分が隙間から出て、助けを呼ぶと申し出ました。
暗所恐怖症の加奈ちゃんが、1人で暗い山道を下りるのは、相当な恐怖でしょう。
けれども、他に方法はなく、神戸くんは加奈ちゃんにすべてを託します。

 今作の計画、かなり面白いですね。
 あっと驚くどんでん返しな作戦の割に、無理が少ないですし。
 平野さんを呼び出す方法に、若干の不安が残るところと、朝比奈会長が警察に一切連絡無しで指示に従い、
 尚かつ会長の周囲がそれを止めないことが必要ってところが、心配なくらいですか。


下山し、公衆電話から110番した加奈ちゃんによって、アジトの場所と爆弾の存在、
そして犯人が最初に狙う現金輸送車が告げられます。
その情報を元に、現金輸送車を発見した捜査員ですが、犯人は既に別の車に乗り換えていました。
そこへ米沢さんから、芹沢くんを撃った拳銃が、警官射殺事件の凶器と一致した、と連絡が入ります。
草壁が警官を殺害したのには意味があると考えた右京さんは、警官の遺留品を調べ、
無線の基盤が抜き取られていることに着目しました。
無線が傍受されている可能性に気づいた右京さんは、中園参事官の携帯に電話を掛けます。
芹沢くんが撃たれた際、犯人が逃走に用い、乗り捨てた車からは、横浜の港の写真が見つかりました。
犯人は、逃走に港の船を使用するつもりかもしれません。
この可能性に賭けて、わざと穴のある検問情報を流し、犯人の逃走ルートを誘導しようというのです。





右京さんの作戦は見事に成功し、犯人グループの車は、警察に包囲されました。
共犯の2人が投降した後、残された速水はピエロのかぶり物を装着し、拳銃を片手に警官隊の前へ。
そのとき、無線から流れてきたのは、アジトから救出された神戸くんの声。
アジトに仕掛けられた爆弾からは信管が抜かれていました。
初めから、人質を殺すつもりはなかったのだろう、と呼びかける神戸くん。
右京さんも、無線を通じて、自身の推理した動機を速水にぶつけます。
「ニセモノの青空と白い雲」 というのは、速水の働いていた屋台の前にそびえる、
朝比奈警備保障のビルに映った風景なのではないか、と。
富めるものの象徴である高層ビルの中でも、大金を守る仕事を請け負っている朝比奈警備保障。
そこからわずか離れたところには、父親を含むホームレスたちが暮らす公園がある…。
2つの世界の狭間で、屋台に立ち続けていた速水は、偶然出会った草壁の思想と、
これも偶然に知った平野 亮太の身元から、1つの計画を立てました。
それは、富の象徴から奪った大金で、民間に払い下げられるホームレスの居場所を買い取ること。
右京さんは、どんな目的であれ、人の命を奪い、子どもの心を傷つけたことは許されない、と説きます。
現場に到着した特命係が近づいてくるのを、身じろぎもせずに見つめる速水。
その手から拳銃が滑り落ち、彼は押し寄せた警察官に、抵抗することなく連行されていきました。

 自分の真意を声高に主張するわけではなく、右京さんの推理が合っているとも間違っているとも言わない。
 公園を買おうとした本当の意図も明らかにならず、父親をどう思っていたのかも解らない。
 非常につかみ所のない不思議な犯人でした。
 それでもすっきり終われたのは、彼の計画とその理由が明確で、疑問の余地がなかったからかなぁ、と。
 確かに心情的な問題から朝比奈警備保障を狙ったのだとは思いますが、
 ヘリポートに注意を向けている間に、ノーマークの現金輸送車を狙うという手段が
 理にかなっているため、彼の真意がわからなくても、もやっとしないんですよ。
 心理的な背景を考慮しなくても、理詰めで納得できる計画だったからこそ、
 徹底して本心を隠すという希有な犯人でも問題がなかったんだろうなー。
 そういう意味でも凄く面白いストーリーでしたし、特命係の2人がそれぞれに頭脳を使い、
 どちらが上というわけでもない表現になっていたのも好感が持てました。
 これまでのストーリーの中でも、神戸くんの “使い方” に関しては随一だったような気がします。


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第10話 『ピエロ』
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