2011年05月09日
聞こえなければどうということはない
『NO MORE HEROES 英雄たちの楽園』 プレイ日記 vol.30
【ランカー??位 ~ジーン戦~】
両親を殺したのは、かつての恋人だった、という凄まじい展開を迎えた最終局面。
しかし、その怒濤の展開は、それだけに留まりませんでした。
【ランカー??位 ~ジーン戦~】
両親を殺したのは、かつての恋人だった、という凄まじい展開を迎えた最終局面。
しかし、その怒濤の展開は、それだけに留まりませんでした。
トラヴィスが殺し屋になったのは、両親の仇であるジーンを殺すためでした。
シルヴィアと飲み明かしたあの夜、トラヴィスはジーンのせいですべてを失ったとぶちまけていたのです。
それを聞いたシルヴィアは、復讐の機会を与えると言い、この “マッチメイク” を行ったのでした。
何故、両親を殺したのかと尋ねるトラヴィスですが、ジーンは答えません。
答えてしまうと、レーティング上問題があるというのがその理由。
すると、トラヴィスは早送りにしておくので、教えて欲しいと食い下がります。
そうして、早送りで明かされたジーンの秘密。
なんだかんだで、結局2人は兄妹だったのです。
殺害もやむなしと思われる真実を聞いて、ショックを受けるトラヴィスですが、復讐は復讐。
恋人であり、実の兄妹でもある2人の殺し合いが始まりました。
馬鹿すぎる……(´Д`;)
突然、現れた元恋人・ジーンが、実は妹だったという詰め込み過ぎな展開ですが、
この早送りによって、完全なる笑いに昇華されてしまっています。
万一、規制が無く、ジーンが訥々と語っていたら、急展開すぎてちょっと…と思われたでしょうが、
メタ発言から、シュールな光景に繋げるこの手法は、大成功じゃないかな、これ。
ちなみに、後々、日本語吹き替えに切り替えて、録画した早送りシーンを、再生速度を落とすことで、
衝撃の告白の内容を知ることができました。
内容を端的に記すと、トラヴィスの父親は、ジーンの母親と関係を持ちましたが、
子どもができても、籍に入れることはしなかったばかりか、ジーンに性的虐待を行っていたそうです。
自身の境遇を呪ったジーンは、復讐のため、格闘技を習うことにしました。
お金もないため、月謝は当然、自分の体で払います。
そうして身に着けた格闘技を武器に、殺し屋の世界に身を投じ、父親を立派な人物と信じている兄の前で、
ついに復讐を果たすことができた…というのが、事の真相。
うむ…確かに重いうえに、ラストで明かすには、あまりに詰め込んだ内容です。
例え、規制が入っていなくても、これは早送りで良かったですね。
この詰め込み過ぎな告白は、初めから予定の内だったのでしょうか。
それとも、作中に入れられなかったから、こういう笑える展開にしたのでしょうか。
さて、ジーンとの一騎打ちですが、ダーク・スターの武器を使って、ビームのリングがつくられました。
武器を持たない格闘家相手は、雑魚戦以外では初めてですね。
ジーンの連続攻撃は、射程こそ短いものの、非常に素早く、最後の一撃はガード不可です。
終わり際に反撃しようとしますが、圧倒的なスピードで回避されてしまいました。
しかも、積極的に攻撃をしかけたところ、すべてスウェーでかわされます。
時折、連続攻撃の最後に、1発入れられるだけで、攻撃機会を得ないまま進む戦闘。
1度だけ、回り込みに成功し、コンボを決めることができましたが…これは手強い!
相手にまったくダメージを入れられないのに対し、こちらは地味なダメージが蓄積していきます。
大苦戦の最中、ジーンが溜め攻撃をしてきました。
ガード不可で、かなりの距離を一気に詰めてきます。
思いっきり喰らってしまいましたが…これが攻撃チャンスなのか?
この突進を回避して、反撃を狙います。
ところがどっこい、溜めが長いので、タイミングを誤ったり、遠くに行かれて反撃が届かなかったり、
失敗続きで、どんどんこちらのHPが減っていきます・゚・(ノД`;)・゚・
ついに、赤いハートが欠け始めたころ、ようやくちょっとタイミングを掴んできました。
やはり、突進の後は隙が大きいらしく、5ヒットくらい当てることができます。
バッド・ガールと違って、HPは高くないようで、2回ほどコンボを決めると、ジーンのHPは1/3ほど削れました。
ここで、リングが若干狭まります。
まぁ、今までもそれほど広々と戦ってはいなかったので、問題ありませんが……
Σ(゜Δ゜*) 大扇拳!
GOD HANDのジーンも使っていた技が繰り出されました。
大扇拳…だったと思います、多分。
ジーンが赤いオーラと共に、大扇拳を放つと、衝撃波が生じ、ダメージを受けてしまいました(;´Д`A
しかし、これを回避すると、攻撃チャンスみたいですね。
赤いハートが半分になってしまいましたが、積極的に打って出ます!
すると、ここにきて苦手の鍔迫り合い発生。
負けてたまるか!と必死にスティックを回した結果、珍しくも勝利を収めました。
やったぁ!!(*´∇`*)
ところが、ピヨったジーンを前にして、掴み掛かるのではなく、後方回避するという間抜けっぷり。
(´・ω・`) …………
ですが、HPは半分まで減らせました。
…と、ジーンが大きく怯み、再びリングを狭めてきます。
よし、あともう一踏ん張り!
大扇拳を回避し、コンボを決めて…よしっ、スープレックスだ!
(; д ) ゚ ゚ 返された!!?
掴み掛かった腕を、そのまま取られて、関節技を決められてしまいました。
くそっ…スープレックスが効かないとは……。
これでは、大幅ダメージは見込めません。
ひたすら隙を突いて、地道に削るのみ。
この後は、連続攻撃に対する反撃は一切捨てて、突進と大扇拳に焦点を絞りました。
こちらのHPも心許ない状況ですので、無理はせず、行けると確信したときだけ攻撃します。
そして、どちらのHPも残りわずか…という状況で、まさかの鍔迫り合い発生。
(#゚Д゚) うぉぉおぉ!! 頑張れ、トラヴィス!!
…が、奮闘空しく、押し負けてしまいました。
ジーンに手刀で胸を貫かれるムービーが入り、脱力する黴。
心臓への一撃を受け、呆然とするトラヴィスと、静かに微笑むジーン。
そこへ飛び込んできたシノブは、ジーンの腕を叩き折ります。
トラヴィスを兄と呼び、命乞いをするジーンですが、その願いが聞き入れられることはありませんでした。
そして、ジーンもまた、それをよく理解しています。
本心では、もはや疲れ果てていた彼女は、トラヴィスの手によって、眠りにつきました。
……あれ?
最後のは、必ず負ける鍔迫り合いだったの?
すっきりしないぜ…(´・ω・`)
どうせなら、プレイヤー操作でしっかり勝った後、ムービー上で反撃されて欲しかったですな。
達成感が薄いというか……。
しかし、トラヴィスの “殺し屋” としての成長は、このラストシーンのためにあったんですね。
かつての恋人で、実の妹だったジーンの命乞いを聞き入れないのは、単なる復讐心や残酷性ではなく、
ホリィ・サマーズとの一件があり、スピード・バスターとのやりとりがあって、初めて成された、と。
ぶっ飛んだストーリーですが、このシーンに到るための、トラヴィスの心境の変化は、
見事に描かれていると感じました。
一連のランカー戦がなければ、ジーンに情けをかけて、逆に殺されるという結末だったかもしれませんね。
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Posted by 黴 at 23:15│Comments(0)
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