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2011年01月30日

第13話 『通報者』


相棒 9th season 第13話 『通報者』 (11/01/26放送)
 病気の母と幼い妹と3人、生活保護を受けながら暮らしている少年。
 高校進学も断念し、家事を一手に引き受け、生活費のやりくりに頭を悩ませる日々。
 ある日の夜、スピード証明写真を撮りに家を出た少年は、女性の悲鳴を聞きつけます。
 恐る恐る顔を覗かせると、そこには首を絞められ、助けを求めている女性の姿が…。
 慌てて公衆電話から通報する少年ですが、名前を問われて口ごもり、そのまま受話器を置いてしまいました。




殺害されたのは、生け花教師という立場を活かし、上流家庭を標的に恐喝を行っていた笠井 俊子さん。
彼女の部屋が物色され、パソコンが盗まれていたことから、恐喝被害者が犯人ではないかと考えられます。
特命係は、スピード写真のボックスに落ちていたレシートを元に、通報者・藤吉 祐太くんを割り出しました。
彼に事情を聞くと、犯人は長いダウンコートを着ており、顔も性別も解らなかったとのこと。
また、被害者についても知らないと言った祐太くんですが、彼の伯母・美里さんは、
笠井さんと祐太くんが2人で話しているところを何度か目撃していました。
美里さんは、祐太くんが妹と図書館に来るうち、文化センターで生け花講師をしている笠井さんと
知り合いになったのではないかと言いますが、神戸くんは恐喝の存在を疑います。
祐太くんを呼び出し、問い詰めたところ、彼は万引きを目撃されて脅されていたと告白しました。
ところが、裏を取ったところ、どうやらその告白にも嘘があるようです。

 万引きをして脅されていたのは、お母さんの美奈子さんかもしれませんね。
 祐太くんは万引きの理由を、「生活に必須ではないものがあることで、“自分も妹も母親も” 安心する」
 と言いましたが、それは母親が万引きしてしまった理由なのでは?
 祐太くんは昨年9月頃に万引きをしたと言い、お母さんが寝たきりになったのも同じ頃。
 笠井さんに脅されたことで体調を崩してしまったのではないでしょうか。
 もしくは、お母さんが背中しか出てこなかったのが気になります。
 姉が居ると聞いたときには、もしかしたら2人が入れ替わったりしているかもと疑いましたが、
 美里さんの口ぶりを聞く限り、あまり踏み入られてまずいこともなさそうですね。
 彼女が出てくるまでは、お母さんは本当は寝たきりではなく働いているのではないか、とか
 本当は姉の美里と名乗っているのがお母さんなのではないかと思っていたのですが。


一方、祐太くんの通う中学校で聞き込みを行った右京さんは、彼がイジメを受けていたことを知ります。
以前は殴り返すこともあったそうですが、2学期になって、決してやり返さないと決意していたもよう。
そして気になることがもう1点。
この学校では昨年9月に、女子更衣室の盗撮事件が起こっていたのですが、丁度その期間、
華道部の指導役として、笠井さんが出入りしており、盗撮犯を知っているようなことを仄めかしたそうです。
それを聞いた神戸くんは、祐太くんが盗撮に関与しており、笠井さんに脅されたのかもしれないと考えました。
さらに、右京さんは笠井さんのブログと現場写真を照らし合わせ、犯人がパソコンだけではなく、
中学校の文化祭のパンフレットも持ち去っていることに気が付きます。

 うーん…これを聞くと、学校関係者が犯人っぽいなぁ。
 祐太くん以外で学校関係者として登場しているのは、担任と華道部顧問の女性教師だけ。
 でも、神戸くんが藤吉家に行ったとき、意味ありげに出てきた男性も気になりますね。
 自分に苛立つ神戸くんが地面を蹴りつけたところ、小石が道路に飛んで、車がブレーキを掛ける…という
 特にこの車を出す必要のないようなシーンで出てきた運転者の男性…。
 チラリとしか見えませんでしたが、少なくとも担任ではなかったと思います。






捜査一課が容疑者と見なしたのは、恐喝被害者の1人である宗像 綾乃さん。
周囲にはアメリカに赴任していると言っていた夫が、浮気の末に、家を出て行ったことで脅されていたようです。
しかし、祐太くんが 「犯人は男物の腕時計をしていた」 と証言したことで、彼女はひとまず解放されました。
祐太くんが宗像さんを庇っているのではないかと疑う神戸くん。
それを右京さんに報告すると、こちらは笠井さんの部屋から見つかったグラスウールを手がかりとして、
文化祭当時、中学校に出入りしていた 『今井造園』 に辿り着いていました。
責任者に話を聞いてみると、中学校での作業をしていたのは赤松 肇という従業員。
彼のロッカーには何と祐太くんの証明写真があり、更に神戸くんには赤松の顔に見覚えがありました。
先日、藤吉家の前で見かけた男性が赤松ならば、既に祐太くんの身元は知られています。

 笠井さんは、あっちでもこっちでも恐喝をしていた…ということなんですね。
 藤吉家にも、宗像家にも、赤松にも脅しをかけて、金をせびっていたと。
 宝石や毛皮をたくさん所持していたので、相当、余裕のある生活をしていたようですが、
 このやり口で、逮捕歴が2回だけというのは、随分と少ないですね。
 てっきり、裕福な家庭だけをターゲットにしているので、なかなか捕まらないのかと思ったら、
 弱みを掴めば見境無しですし…。
 それだけ、“絶対に知られたくないこと” に対する嗅覚が鋭かったのかなぁ。


急ぎ、藤吉家に向かった特命係と捜査一課は、妹を人質にしていた赤松を逮捕。
妹の無事に安堵する祐太くんですが、同時に、彼の重大な秘密も暴かれてしまいました。
それは母親が自分たちを置いて出て行ったという事実。
ばれてしまえば妹と引き離され、施設に入らなければなりません。
祐太くんは、ケースワーカーが来る日には美里さんに身代わりを頼み、他には誰も家に入れず、
親が学校に呼び出されないよう、揉め事も避けて、秘密を守り通したのです。
しかし、それを笠井さんに知られ、母親の分の生活保護費を口止め料として要求されていました。
そして、母親と共に出て行った恋人というのが宗像さんの夫…。
祐太くんが宗像さんの無実を証明しようとしたのも、そのことが理由でした。
春に社会人になるまで、妹を守り抜こうとした祐太くん。
結局、兄妹は施設で生活することになりましたが、生活保護費の件は、立件されずに済みそうです。
周囲の勧めで進学を決意したという祐太くんからの手紙を見た特命係は、安堵の表情を浮かべるのでした。



【総評】
 とても面白かったです(*´∇`*)
 昨年の9月に集中して様々なことが起こり、一体、どれが真相への手がかりなのかと悩ませてくれます。
 確かに殺人事件に関して言えば、その中の1つだけが真相に繋がっているのですが、
 祐太くんが最も隠したかった秘密には、そのすべてが関係していたというのが素晴らしい。
 宗像さんについてもミスリードではなく、はっきりとした関連性があったのが良いですね。
 あっちもこっちも怪しい…という状況が、一本に繋がっていく過程に、不自然さが無く、
 すっきりと観ることができました。
 その複雑な背景をつくり出したのが、妹を何が何でも守るという、1人の子どもの強固な意志だという
 ストーリー性も良質ですが、構成が良かったからこそ、ストーリーが映えるのだろうと思ったり。
 9th seasonは満足した回の方が少ないので、今回はかなりの個人的ヒットです。




【来週の相棒】 右京のスーツ
 次回の職業はテーラー。
 小説家と女優がやたらと多い相棒ですが、こうして新しい職業が出てくるとワクワクします。
 若い女性と、渋い男性、2人のテーラーが容疑者になるのかな?

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Posted by 黴 at 19:08│Comments(0)相棒
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第13話 『通報者』
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