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2010年12月10日

第7話 『9時から10時まで』


相棒 9th season 第7話 『9時から10時まで』 (10/12/08放送)
 たまきさんと2人で映画を観た神戸くんですが、苦手なホラー映画だったことで心身共にダメージ。
 帰りに寄った 『COTTON CLUB』 というラウンジでも、まだ青い顔をしています。
 そのうえ、映画の内容を思い出させるようなことをたまきさんが言うものですから、吐き気がこみ上げてきました。
 急いでトイレに駆け込むと、そこには会話の途中らしい2人の男性が…。




一方、右京さんは殺人事件発生の報せを受けて、現場に向かっていました。
殺されたのは、現場となったビルの一室を借りていた奥田 徹さん。
銃で撃たれて即死だった奥田さんですが、何故か口の中には納品書が入っています。
株式会社 北野貿易に宛てたもので、納品したのは景徳鎮の 『明永楽青花葡萄紋様皿』 2000万円。
また、現場にはチョコレートの銀紙と箱が落ちていたのですが、肝心の中身はビルの外から見つかったそうです。

トイレから戻ってきた神戸くんは、ラウンジ内に先ほど会った男が居ることに気が付きました。
1人は中国の陶磁器・景徳鎮と覚しき立派な骨董皿を前に、客と商談中。
そして、もう1人は何故か離れたところから、その様子をじっと見つめています。
どうしてもそれが気になる神戸くんの様子を見て笑ったたまきさんは、仕事の邪魔をしないようにと、1人で帰宅。
残された神戸くんは、通りすがりの骨董好きを装って、商談中の2人に話しかけました。
客である坂本さんは、すっかり神戸くんを気に入ってしまい、二つ返事で同席を許可してくれます。
美術商だという伊藤さんの方は渋い顔ですが、客の坂本さんに押し切られてしまいました。

 9時から10時、放送時間と同じ尺度で事件が進んでいく…ということだったので、
 もっと時間に追われた事件になるかと思ったのですが、今のところの印象は、「いつもと変わんないな~」 。
 多分、神戸くんサイドと右京さんサイドに別れているのも原因の1つですね。
 時間制限があって、捜査をするには、2人が別々に動くしかないとは解っているのですけど、
 画面が切り替わることによって、今ひとつリアルタイムで動いているという印象が薄いんです。






チョコレートはトイレの窓から、外に投げ捨てられたようです。
そして、その窓から見える位置には、被害者のものと覚しき車が停められていました。
車の中には、今日の正午に北野貿易の社長と会う旨が記された手帳。
現在、北野貿易には捜査一課が、納品書の件で話を聞きに行っています。
米沢さんからの情報を元に、北野社長を問い詰めますが、社長ははぐらかすばかり。

伊藤さんが席を外した隙に、坂本さんに探りを入れる神戸くん。
陽気で楽天家の坂本さんは、完全に伊藤さんのことを信用しているようです。
伊藤さんが席を外した隙に、盗品を売りつける詐欺もあると世間話のように警告すると、
坂本さんは、美術商としての伊藤さんを試してみようと言い出しました。
ところが、多少、骨董に知見のある神戸くんも舌を巻くほどの知識量。
坂本さんの信用を勝ち取ったばかりではなく、神戸くんが疑念を抱いていることまでバレてしまいました。

たまきさんから、神戸くんの事情を聞いた右京さんは、彼に電話をかけます。
すると、神戸くんが怪しんでいる景徳鎮は、例の納品書に記載されていた品と一致。
もしや、伊藤さんと仲間の男が、美術商・奥田さんを殺した犯人なのでしょうか。

 北野貿易に誘導するように、情報が撒かれている点を見ると、
 伊藤さんたちが奥田さんを殺して、北野貿易に疑いを向けるよう仕組んだとも取れます。
 しかし、口の中に納品書を詰めるというのは不自然ですよね?
 それならば、奥田さん自身が納品書を口の中に隠し持ったという方が有り得そうなのですが。
 奥田さんは、伊藤さんたちの仲間なのではないでしょうか?
 坂本さん相手の商談は、北野貿易に不利益を与える行為で、それを北野貿易の人間に悟られ、
 ビルに居た奥田さんは殺されてしまったけれども、伊藤さんたちはそれを知らない、と。






どうやら奥田さんは贋作を扱っていたようで、前科もありました。
本名は藤田 恭二
過去に3度、詐欺罪で逮捕されており、内2回は、横田 幸一という男が共犯です。
また、最後に逮捕された際、肝機能障害のため、医療刑務所に収監されていました。
角田課長からもたらされた情報によれば、北野貿易は暴力団と関係があります。
恐らく、奥田改め藤田さんは、暴力団とは知らずに贋作を売りつけ、それが贋作だと知られたために、
彼らに捕らえられ、ここまで連れてこられたのでしょう。
そして、何らかの理由があって、射殺されてしまった…。
その結論に納得していない右京さんですが、チョコレートの包み紙を見て、何かを思いついたようです。

 10時までという理由は判明しました。
 北野貿易が一文字会に上納する2000万円の期限が今日の10時。
 藤田さんから、景徳鎮の皿を購入し、それを転売することで金を稼ぐはずが、
 贋作だったため、資金繰りができなくなり、坂本さんに贋作を売りつけることにしたようですね。
 …ということは、藤田さんから取り返した金は、2000万円に足りなかった?
 伊藤さんが横田幸一であることは予想がつきますし、だとすれば必然的に彼は藤田さんサイドですよね。
 藤田さんから1000万円しか取り戻せなかったから、横田さんに1000万円稼がせようとしているのかな?
 横田さんが時間を気にしているのは、10時というタイムリミットを告げられているからですよね、きっと。






伊藤こと横田さんと共に居たのは、北野貿易の前川という男でした。
前川は、もはや時間に間に合わないと見切りを付けた会社から連絡を受け、ラウンジを出て行きます。
そうとは知らない横田さんは、坂本さんから、もう一晩考えると言われて青ざめました。
神戸くんが、前川の件を、右京さんに報告しにいった隙を突いて、坂本さんの心を揺さぶります。
その甲斐あって、契約をかわしたまでは良かったのですが、前川の姿は消えていました。
慌てて携帯電話を取り出すと、そこには1件の留守録が。
録音されていたのは、涙ながらに謝り、自分は金を持って逃げると告げる藤田さんの言葉でした。
顔色の変わった横田さんは、坂本さんから現金を受け取ると、早々に店を出て行きます。

本名で横田さんを呼び止める神戸くん。
そこに右京さんも合流し、藤田さんの死を告げます。
すると横田さんは自業自得だと吐き捨てました。
彼を守るべく、必死で穴埋めをする自分を置いて、逃げようとした藤田さんに怒りが収まらないようです。
しかし右京さんの見解は違いました。
現場に落ちていたチョコレートの包み紙は、藤田さんの “贋作” だったのです。
銀紙を刃、箱を柄に見立てた偽物のナイフで襲いかかったため、驚いた北野たちが発砲したのでしょう。
横田さんに、逃げると嘘の電話を入れたうえで、北野たちの関与を示す証拠を用意し、わざと撃たれる…。
今、北野貿易に従えば、一生彼らの手足として働かなくてはならなくなるかもしれません。
藤田さんもまた、横田さんを守ろうとしていたのではないでしょうか。
それを聞いた横田さんは、その場に崩れ落ち、涙を流すのでした。



【総評】
 先入観なしに観ていたら、きっと面白いと思えたストーリー展開です。
 しかし、公式HPの予告で、「相棒をリアルタイムで目撃する!?」 などと煽られていたことで、
 期待外れな印象を抱いてしまいました。
 確かに、10時がタイムリミットだったというのは解ります。
 節目節目に時計を映して、リアルタイム進行ですよ~とアピールしていたのも解っています。
 ですが、前述のように、場面の切り替わりが頻繁であるため、リアルタイムを実感しにくく、
 「リアルタイムというだけあって、今日はいつもと違うな~」 という感想は皆無でした。
 もっと、表現に工夫があっても良かったのではないでしょうか?
 黴の頭では、これぞ!というアイディアは出ませんが、神戸くんサイドのときに、
 右京さんサイドの様子も見られるとか、常にカウントダウン表示がされている、とか…。
 前シーズンの 『右京、風邪をひく』 では、縁というテーマを一風変わった表現方法で、
 見事に描写していたので、今回も、もう一捻り欲しかったところです。




【来週の相棒】 ボーダーライン
 予告を見る限り、また面白そうな…。
 大中小の鍵を持って死んでいた男。
 その鍵の謎が解けていくと共に、事件の真相も明らかになっていくらしいです。
 それに、今年も相棒でお正月の夜を過ごせそうで、嬉しい限り。
 脚本家は 『バベルの塔』 のときの方みたいですね。
 あの話は、序盤の展開も、犯人像も、そしてインパクト抜群のラストも大好きでしたから、楽しみです(*´∇`*)

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Posted by 黴 at 23:31│Comments(0)相棒
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