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2010年11月24日

第5話 『運命の女性』


相棒 9th season 第5話 『運命の女性』 (10/11/24放送)
 友人の結婚式に参列していた陣川 公平警部補。
 捜査一課の経理担当にして、指名手配書の暗記が日課である彼は、
 ホテルのロビーで、その記憶に合致する人物を発見します。
 ところが、それは単なる他人の空似であり、大慌てで退散せざるを得なくなりました。




地元から帰ってきた陣川さんは、そのまま 『花の里』 で飲んでいた特命係の元へ乱入。
散々、酔っぱらって家路についたのは良いものの、タクシー乗り場に引き出物を忘れてしまいました。
その翌日、彼は1人の女性と出会います。
彼を置き引き犯呼ばわりした豪快な女性・シノハラ ナオさんに運命を感じる陣川さん。
ところが、その “運命の出会い” の後、家に帰ると部屋が荒らされていたそうです。
それを聞いた特命係は、陣川さん宅を調べてみることに。
右京さんは、部屋の中に、一昨日持っていた引き出物が見当たらないことが気になります。
すると陣川さんは、引き出物を紛失したこと、シノハラさんのおかげで、忘れた場所を思い出せたこと、
昼にでも警察署の遺失物係を訪ねるつもりだったこと、などを口にしました。
右京さんも神戸くんも、犯人の狙いは引き出物袋で、シノハラさんは家捜しの間、
陣川さんを引き留めておく役だった、犯人の協力者であると推理します。
その推理は、シノハラさんが先回りをして、遺失物係を訪ねていたことで、
ほぼ確定的になりましたが、肝心の引き出物は、陣川さんのものではありませんでした。
どうやら、『花の里』 に来たときには、既に取り違えていたようですが…。

 陣川さんが出てきた時点で、彼の思い人が犯人側なのは確定ですけどね(;´Д`A
 また、引き出物を取り違えたのは、冒頭の勘違い事件のときで間違いないでしょう。
 ただ、初めは彼の持っていた引き出物こそが、犯人たちの狙いで、陣川さんは
 とばっちりを受けているだけ…と思っていたのですが、シノハラさんのいう財布は、
 袋に入っていなかったんですよね?
 ということは、陣川さんの本来の袋に、その財布が入っている?


陣川さんに誘われて、シノハラさんの働くレストランへ向かった右京さんは、そこで彼女の指紋を採取。
警視庁へ戻り、指紋を照合したところ、彼女には前科がありました。
本名は、桧原 奈緒
一流ホテルの客を狙った掏摸を繰り返し、複数回逮捕されています。
そして、陣川さんが結婚式に出た当日、同じホテルに居たことも確認されました。
恐らく、ホテルに警官が居たことから、盗んだ財布を陣川さんの引き出物袋に滑り込ませたのでしょう。
次に3人は、本物の引き出物袋を探すべく、指名手配犯に間違えられた男性の元へ向かいます。
ようやく見つけた目当ての財布は、通し番号のついたプレミアもので、777のぞろ目番号でした。
しかし、中身は現金のみですし、そこまで大がかりに探す品とも思えません。
そんな中で気になるのは、真っ二つに破れた1万円。

 ちょっとおかしいなぁ。
 桧原さんの考えでは、陣川さんの引き出物袋に財布を隠して、後で取り返そうってことですよね?
 だとしたら、何故、結婚式場からの帰り道や、東京への移動中を狙わなかったの?
 陣川さんに接触したのは、結婚式の翌日の夜ですよ。
 自宅に帰って、引き出物開けて、中に知らない財布が入っていたら、
 翌日には、警察に届けられてしまう可能性が高いじゃないですか。
 それなのに、陣川さんの自宅にあると思って、空き巣に入ったというのは…。
 きっとネコババしただろう、と予想したのか?
 ロビーでは、陣川くんの警視庁トークで盛り上がっていましたが、桧原さんはその会話を
 まったく聞いていなかったってことでしょうか。






桧原さんを自宅へ招いた陣川さんは、待ちかまえていた特命係と共に、彼女を問いただします。
すると、桧原さんは “友達の話” として、事情を話し始めました。
真剣に人生をやり直そうと考えていた彼女は、何とか職を見つけて、懸命に働いていたそうです。
ところが、浅野 亘というかつての知人が、職場に前科をバラされたくなければ、
石井 久雄なる人物の財布を掏摸取ってこい、と脅してきました。
仕事は成功したものの、顔見知りの警官が居たため、咄嗟に財布を隠したのだといいます。
皆から 「警視庁」 と呼ばれていた、唯一身元の判る陣川さんの引き出物袋に。
浅野が石井の財布を欲しがる理由は解りませんが、リミットは明日の午後。
それを過ぎてしまえば、彼女は居場所を追われることになるでしょう。

 陣川さんが警察官だと解っていたら、益々隠し場所に使うなんて有り得ないでしょう。
 だって、警察官なら財布が紛れ込んでいるのを見つけたら、自宅に置いておいたりしないですよ。
 職場に持って行って、担当者に任せるなりすれば良いんですから。
 引き出物に財布を紛れ込ませて、それが丸一日経っても、まだ自宅にあると思うのがおかしいって。
 ストーリーを考えた人は、引き出物貰ったら、開けもしないで、放りっぱなしなんだろうか。


石井について調べていると、角田課長から情報がもたらされました。
石井は近々、象牙の大規模な密輸取引を行うと見られ、生活環境課の内定対象だったのです。
しかも、浅野は石井貿易の元幹部。
あの半分になった1万円札は、密輸取引の “割り符” なのではないでしょうか。
浅野の目的は、割り符を手に入れ、密輸品を横取りすること…。
密輸の現場を押さえ、ルートを解明するためには、石井に割り符を返さなければなりません。
しかし、返すことは容易でも、それは桧原さんを犠牲にすることに他なりません。
そのことを告げられ、憤る陣川さんですが、当の桧原さんは明るく振る舞います。
引っ越して、別の土地でやり直す、と言い放ち、出て行ってしまいました。

 彼女が洩らした言葉から察するに、浅野の計画を知らないというのは嘘だったようですね。
 もしかすると、自分の手で、もう1度財布を盗むつもりで動き出したのでしょうか。
 というか、割り符を手に入れたとして、浅野が安全に密輸品を横取りする方法ってあるの?
 例え、割り符が浅野の手にあっても、場所や時間は石井も知っているし、
 それを浅野が変更することはできないですよね?
 浅野は、運び屋の前に姿を現したが最後のような気がするんですけども。
 まさか、割り符がないからって、石井たちが現場に行かないはずはないし…。


結局、石井は密輸取引の現場を押さえられ、何故か偽の割り符を持って現れた浅野も逮捕されました。
ホテルに現れた桧原さんの仕業です。
彼女は、石井の財布を盗み、同じ形の財布に中身を入れ替え、また戻すという荒技をやってのけました。
割り符の番号を知っている石井には、偽の財布と本物の中身を、
番号を知らない浅野には、本物の財布と偽の中身を渡すことに成功したのです。
桧原さんの目的は、初めから浅野を陥れることにありました。
掏摸の仕事にプライドを持っていた彼女は、それを軽んじる浅野の発言と、
自分を脅迫するその態度に怒りを感じたのだそうです。
しかし、浅野に偽物を渡すだけではなく、リスクを冒してまで石井に財布を戻したのは、
陣川さんの立場を考えてのことだったのでしょう。
そんな桧原さんに右京さんは言いました。
あなたが、“あなたの友達” のように、本当に人生をやり直そうと思っていたなら、
陣川さんの気持ちにも応えられたのかもしれない、と。




【総評】
 突っ込みたい部分はありましたし、色々と綱渡りなところもありましたが、面白かったです。
 ラストで桧原さんが、掏摸は技術だ、みたいなこと言い出して、常ならば犯罪は犯罪、と
 きっぱり言う右京さんが、特に指摘もしなかったので不安になりました(;´Д`A
 しかし、「あなたの友達のように…」 と伝える辺りで、ホッと安心。
 いつもより、表現がやわらかかっただけで、その辺のことはしっかり示されていますね。
 『相棒』 は一貫して、どんなに素晴らしい理由や辛い事情があっても罪は罪、という
 スタンスを保ち続けているので、少しでも賛美が入ってしまえば、それが全部崩れてしまうような
 そんな気がするんですよね。




【来週の相棒】
 銃の暴発による死が、実は暴発ではなかった?
 予告を見るに、警察内部の問題が絡んでくるみたいですね。

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Posted by 黴 at 23:57│Comments(0)相棒
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