PSPの 『ダンガンロンパ』 なるゲームの体験版をやってみました。
なかなか面白いゲームですね。
多分、買っちゃうなぁ。

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超高校級の人材ばかりが集められた特殊な高校が舞台です。
特別入学したはずなのに、一生そこで暮らせと言われてしまった主人公たち。
そこから出る方法は、学園の秩序を乱す、すなわち他者を殺害すること。
しかも、ただ殺すだけではなく、誰にも知られないようにしなければなりません。
この条件の審査として行われるのが、“学級裁判”。
学級裁判の結果、獲得票数の多かった人物が、“犯人(クロ)” となります。
正しい犯人が指摘された場合、その犯人は条件を満たせなかったため、お仕置きを受け、
誤った犯人が指摘された場合、犯人の1人勝ちとなります。
勝った犯人は、晴れて卒業となり、残された全員が、お仕置きされることに。
ここで言うお仕置きは処刑を意味するようです。
ハチャメチャな世界設定に見えますが、このルールによって、共犯の可能性が否定され
単独犯に限定されるわけですから、よくできていますよね。
それに、普通の裁判と違って、全員が容疑者かつ証人で、自分の弁護も、
他者の糾弾も、1人でやらなければならないのが面白いです。
裁判オンリーだったら、『汝は人狼なりや？』 っぽいところがあるかも。



では、体験版の感想をチラホラと…。
まず、学園生活パートとして、生徒たちとの会話が行われ、
殺人が起こると、捜査パートとして、聞き込みや現場検証が始まります。
移動できる部屋はいくつかありますが、選択式ではなく、徒歩移動なので、
簡易地図に他メンバーの所在を知らせるアイコンが欲しかったですね。
誰が何処にいるか…とは言いませんが、ここに人がいますよ、という程度の情報は、
地図上から読み取れると、良かったと思います。
※生徒手帳？のマップのようなものでは、所在と人物まで見られるようです。



捜査パートに時間制限はなく、必要な情報が得られた時点で、裁判に移行するもよう。
裁判は、まず 『ノンストップ推理』 として、主人公以外のメンバーが、
どんどん自分の意見を述べ、議論を展開していきます。
手持ちの情報と照らし合わせて、その発言におかしなところがあれば、
そこに “言弾” を撃ち込んで、指摘しなければなりません。
矛盾点を見逃しても、指摘できるまで、議論がループしますが、
全体を通じての制限時間は設けられているため、もたもたしていると時間がなくなります。
ミスをすると制限時間も減るようなので、当てずっぽうが効かないのは良点かと。

続いて、『マシンガントークバトル』。
これは、主人公の話に聞く耳を持たなかったり、強硬に自分の意見を主張する相手と、
口論して、言い負かし、こちらの話を聞いて貰う、というシステムです。
プレイ前は楽しそうだと思っていたのですが、実際にやると、かなりのガッカリポイント。
リズムゲーのように、マーカーに合わせて、タイミング良くボタンを押すことが必要で、
そちらに集中するため、一応、激しいやりとりが行われているにも拘わらず、
その台詞に、充分に目を通すことができません。
もうちょっと工夫できなかったんかな？
せっかく、相手の台詞を撃ち落とすんですから、マーカーでリズムを刻むのではなく、
喧嘩番長のタンカみたいに、効果的な台詞を選んで落とすとか…。

『閃きアナグラム』は、重要なキーワードを、自分で穴埋めするというシステムです。
選択肢と違って、総当たりできず、プレイヤー自身の理解が必要である点は好感触。
ただ、問題は難易度です。
体験版は、誰でも解るような簡単なものでしたが、これが本編においても、
大した難易度ではない場合、選択肢を選ぶのと大差ないということになりかねません。
理不尽ではなく、考えずとも解るほど簡単でもない、適正な難易度を設定できないと、
残念なシステムに終わってしまいそうです。



推理ゲームですから、魅力は難易度調整に掛かっていると思います。
プレイヤーが、ある程度、頭を悩ませるくらいの難しさは必要ですが、
答えがわかったときに、“スッキリ” するような調整ができなければ、推理ものとしては駄作。
逆に言えば、そこが素晴らしいできならば、他のところはある程度目をつむれます。

推理以外の魅力としては、可愛いキャラクターに似合わないダークな世界でしょうか。
PVでは、生徒の1人がお仕置きを受けている様子が垣間見えますが、
“お仕置き” という言葉の印象からは掛け離れた真っ黒な内容です。
特に、学園長のモノクマは、言葉の端々から、黒さが滲み出ていて、素敵なマスコット。
残酷なことを、可愛く言っても誤魔化されんぞ(;´Д`A





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