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2010年01月27日

第13話 『マジック』


相棒 8th season 第13話 『マジック』 (10/01/27放送)
 たまきさんと共にマジックショーを見に来た右京さん。
 マジシャンのミスター・アキの舞台は、観客を笑わせる巧みな話術と舞台構成が人気のようです。
 ところが、その舞台の最終演目で、スタッフが1名転落死するという事件が起こりました。




死亡したのは、ミスター・アキの弟子である澤田 郁也さん。
消失マジックに使う黒い布を落とすために、照明用の足場に上り、そこから転落してしまったようです。
舞台の上には、トリックに使うはずだった布と、転落防止の目印にしていたケミカルライトが落ちていました。
そして、澤田さんの手のひらには、三本の引っ掻き傷が…。
捜一が駆けつけるも、ミスター・アキこと秋川 満さんは激しく同様しており、話を聞ける状態ではありません。
代わりに聴取を受けるのは、彼の妻・秋川 香奈恵さん。
ミスター・アキの所属する芸能プロダクション・オフィスイリュージョンの取締役社長です。
彼女の証言によれば、澤田さんは住み込みでミスター・アキの弟子をしていたとのこと。
ところが香奈恵さんは、澤田さんの本名が田中 慎一郎であることを知らなかったようで…。

 普通に考えれば、誰かがケミカルライトの位置をずらして、足を踏み外させたんでしょうね。
 澤田さんの本名を知っていた秋川さんが犯人か、知らなかった香奈恵さんが犯人か…?
 秋川夫妻は、息子のくんをマジシャンにするか否かで、揉めているようなので、
 その辺の親子関係も絡んでくるのでしょうが…うーん……。


澤田さん…もとい田中さんの部屋を見せて貰った特命係は、気になる2つのものを見つけました。
1つは、トリックカードと呼ばれるトランプで、何故かスペードのエースが見あたりません。
そしてもう1つは、一見普通のボールペン…ですが、実はICレコーダーになっており、
香奈恵さんと田中さんの不倫の証拠と思われる会話が録音されていました。
状況から考えて、これを録音したのは田中さん自身。
右京さんは、遺品の携帯電話から、彼が調査会社の社員であることを突き止めました。
どうやら彼は、「問題のない夫婦を離婚させるために、わざと妻と恋愛関係になる」 仕事をしていたもよう。

 当然、依頼人は秋川さん…と思いきや、本人は激しく否定し、右京さんも追求はしません。
 でも、秋川さんではないなら、元くんくらいしか該当人物がいませんけど…。
 4年前に秋川さんの弟子が事故で亡くなったという事件も気になりますね。
 例えば、田中さんがその弟子の身内か何かで、別れさせ工作をするうちに真相を知ってしまったとか。
 そのことに気づいた誰かが、先手を打って彼を殺した?
 そうなってくると、父親を守ろうとした息子の元くんが…という線も考えられますね。






4年前の事故を調べてみると、亡くなった早見 浩さんはマジックの練習中に、ネクタイに炎が燃え移り、
水場へ向かうために駆け下りた階段を踏み外して死亡したようです。
更に、ちょうど早見さんが亡くなった日、彼のオリジナルトリックカード100組が納入されていたのですが、
そのうち1組が見あたらなかったとのこと。
資料と照らし合わせる限り、田中さんの部屋で見つかったカードとよく似ています。
そして、肝心のカードから検出されたのは、早見さんと秋川さん、そして元くんの指紋…。
元くんに話を聞きに行った特命係は、彼の部屋で、端が焼け焦げたスペードのエースを発見しました。
4年前のあの日、偶然塾帰りに父親らしき後ろ姿を見かけた元くんは、その人物が公園のゴミ箱に
捨てた紙袋から、カードを見つけて持ち帰ったのだ、と言います。
もしかしたら、これは父親が早見さんを殺した証拠かも知れない…。
そう考えた元くんは、誰にも言えないまま、それを日記に綴り、スペードのエースを挟んでおいたのだとか。
どうやら、勝手に元くんの日記を読んだ田中さんは、そのことで秋川さんを脅迫していたようです。
慌てた元くんは、田中さんの部屋に侵入しましたが、カードは田中さんが常に持ち歩いているもよう。
そこでショーの当日、彼の荷物を漁り、ようやく取り戻したのだと言います。

 秋川夫妻は離婚することになったようですが、秋川さんが突きつけていた写真は、
 田中さんの会社ではなく、秋川さんが頼んでいたという浮気調査の調査結果ですよね?
 となると、秋川さんが調査会社に依頼して、妻の浮気相手になって貰い、その証拠を別会社に掴ませた?
 じゃあ、田中さんは殺人の証拠かもしれないものを発見した途端、脅迫者に転じたのかな。
 さすがに、高校生の元くんが調査会社に別れさせ工作なんか依頼できるわけはありませんからね。


田中さんが転落したのは、準備されていた黒い布が、穴を塞ぐように被せられていたからだと考える右京さん。
被害者と一緒に落下したはずのライトが観客から見えなかったのは、踏み抜かれた布に包まれたからでしょう。
このトリックならば、舞台で本番中だった秋川さんにも田中さんを殺害することができます。
リハーサルどおりの位置なら、田中さんと衝突していたはずの秋川さんが、無事だったのが何よりの証拠。
ところが、秋川さんは客席の老婦人が躓いたことに気を取られて、立ち位置を間違えたのだと言います。
それを聞いた右京さんは、元くんが口にした矛盾に気が付きました。
彼は躓いた人物を 「女の子」 と言ったのです。
恐らく、元くんは、あのとき舞台の真上に居たのでしょう。
だから、ミスター・アキの声だけを聞いて、躓いた 「お嬢さん」 がお年寄りだとは思いもしなかった…。

 …ってことは、やっぱり元くんが犯人ではないってことですよね。
 このトリックは、現場にいない人間が田中さんを殺すための仕掛けなんですから。
 じゃあ、どうして元くんは、父親の計画を止めるわけでもないのに、ブリッジへ行ったのでしょう?
 それとも、止めようとしたけれど、間に合わなかったと?


あの日、元くんは父親が人目を盗んでブリッジに向かうところを目撃しました。
ブリッジに施された仕掛けを見た彼は、父親が田中さんを殺そうとしていることに勘づきます。
しかし、仕掛けを外すべきか否か、悩んでいる間に本番が始まり、田中さんがやってきました。
そして、物陰に隠れていた元くんに気が付くことなく、そのまま……。
元くんの告白を聞いた秋川さんは、田中さんに脅迫されていたことと、彼を殺害したことを認めます。
4年前、早見さんをその手に掛けたことも…。
理由は、才能のあった早見さんが、自分を追い抜いていくのが許せなかったからだと言います。
更には、探偵社に依頼してまで離婚を成立させ、元くんを引き取ろうとしていたのも、
彼の将来を思ってのことではなく、天賦の才がある息子に、これ以上マジックをやらせないためでした。



【総評】
 トリックは平凡で、ストーリーも取り立てて特徴のないものでしたが、
 最後のどんでん返しは、悪い意味で衝撃でした。
 息子の将来を縛ろうとする妻と離婚したかった…という普通の展開では駄目だったんでしょうか。
 早見さんを殺害した理由も、虚仮にされて発作的に…というのではいけなかったんでしょうか。
 息子の才能にまで嫉妬するという、この唐突な展開で何を伝えたかったのか、よく解りません。
 平凡な展開に、ひと味違うスパイスを加えたかったのなら、大失敗だと思うのですが…。




【来週の相棒】
 病院で出会った幼い女の子が、自分を襲った不審者を代議士だと証言して…というお話。
 たまきさんも虫垂炎で入院ですか。
 右京さんが入院したときの話は面白かったですねぇ。
 小さな女の子が出てくるのも、あのときと同じですが、今回は果たして…。

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Posted by 黴 at 23:49│Comments(0)相棒
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