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2009年11月14日

第4話 『錯覚の殺人』


相棒 8th season 第4話 『錯覚の殺人』 (09/11/11放送)
 差出人不明の怪しい手紙に白い粉が入っていた、と通報してきたセントラルテレビ。
 その調査結果を持ってきた特命係は、粉が単なる “うどん粉” であったことを報告します。
 恐らく、子供向け番組の小さな視聴者が、番組のストーリー上、無くなってしまったうどん粉を送ったのでしょう。
 何にせよ、大事にならなくて良かった、と特命係は退散することに。




大学教授・好田 究は、出演する番組のプロデューサー・大岡さんに電話を掛けました。
渋滞で遅れるが、11:30には着けるので、リハーサルには間に合うだろうという連絡です。
しかし、電話を終えた好田教授の車は、既にセントラルテレビに着いていました。
『LUNA CRISIS』 と書かれたスタッフジャンパーを着込んだ好田教授は、機材搬入のスタッフに混じって
建物内に侵入し、無人のスタジオで山名 絵美さんと落ち合います。
受け取って欲しいと指輪を渡した教授ですが、肝心の指輪がケースに入っていません。
教授に倣って、階下を見渡した絵美さんは、それらしきものを見つけ、身を乗り出しました。
その瞬間、教授は彼女の足を持ち上げ、転落死させます。
絵美さんの殺害に成功した教授は、駐車場を抜けて、外へ出ようとしますが、
そこには、『LUNA CRISIS』 のファンと覚しき女性たちがたむろしていました。
困った教授は、一計を案じ……

 コロンボタイプですね(*´∇`*)
 明らかになっていない点は、教授がどうやってテレビ局から脱出したか。
 それが解れば、自動的に教授が犯人であることが確定するわけですね。
 何か、掛かっている服を見ていたようですが…。


テレビ局のエントランスに降りてきた特命係は、局に “到着した” 好田教授と行き会わせます。
そしてその直後、Aスタジオで女性が転落した、と慌てている警備員たちがエントランスを横切っていきました。
手すりの指紋と、遺体の傍らにあったリップから、事故死の可能性が高いと考える捜一ですが、
右京さんは総務課の彼女が、使用していないスタジオで転落死したことに疑問を覚えます。
仕事中は髪を結んでいた絵美さんが、死亡したときには髪を下ろしていたことから、
あのスタジオで男性と会っていたのではないか、と考える神戸くん。
総務部の社員から、それらしい情報は得られませんでしたが、彼女のカレンダーには意味ありげな数字が。

 Aスタジオの隣が、好田教授が出演する番組のスタジオだったんですね。
 しかし、関係者でもない好田教授が、よくここまでテレビ局のことを熟知していますな。
 隣にあるAスタジオだから、使われていないことが解っていた、ということでしょうか。






アリバイを尋ねるために好田教授に接触した右京さんは、彼の専門分野・錯視に強い興味を示します。
明晰な発言をする右京さんに、好田教授も気をよくした様子。
一方、教授にやり込められた神戸くんは、少々、不機嫌になってしまいました。
教授が立ち去った後、神戸くんは右京さんに囁きます。
興味があるのは、錯視ではなく、好田教授本人だろう、と。
右京さんがエントランスで教授に覚えた違和感は、上等なスーツに似合わぬスニーカーでした。
好田教授が、打ち合わせなどでテレビ局を訪れた日時と、絵美さんのカレンダーに記されていた数字が
完全に一致したことで、教授に対する右京さんの疑いは益々強まります。
更には、絵美さんの同僚から、彼女が “先生” と呼ぶ人物と恋愛関係にあり、
それを理由に交際を断られてしまった、という事実が明らかになりました。

 ここまでボロボロと不利な証拠が出てくるのに殺害したということは、
 教授は、このトリックに絶対の自信を抱いているのでしょうか。
 しかし、あの最後の部分だけは、予想外の出来事でしたよね。
 そこがキーポイントになるとしたら、あのハプニングがなければ、教授の犯罪を立証するのは困難?


好田教授は、絵美さんが数年前まで自分のゼミ生であったことや、
セントラルテレビに行くので、久しぶりに会おうと連絡を入れたことを、事も無げに告げました。
そして絵美さんは、自分を訪ねてスタジオを間違え、事故に遭ったのかもしれないとまで言ってみせます。
疑惑を捨てない右京さんに対し、神戸くんはすべて辻褄が合っているうえに、
セキュリティの厳しいテレビ局に、人知れず出入りするなど不可能だ、と指摘しました。
ところが右京さんは、『LUNA CRISIS』 のポスターに着目し、ちょうど11時前後に、
アルバイトも含む多数のスタッフが、搬入口を自由に出入りしていたことを突き止めます。
ただ、人目に付かずに外へ出られそうな駐車場付近には、『LUNA CRISIS』 の生ライブを見るため、
朝早くからファンの女の子たちが並んでいました。
女の子たちが目撃したのは、有名な水色の制服を着た、宅配便の配達人だけ。
では、好田教授は、配達員になりすまして、テレビ局を脱出したのでしょうか。
それを証明するかのように、出口付近に置いてあった衣装が、1着無くなっていて……

 好田教授から、更に詳しい話を聞こうとした右京さんを遮って、強引に揺さぶりを掛けてしまう神戸くん。
 物証のシャツを処分する時間はないと判断し、教授を動揺させることで処分を急がせようとしたもよう。
 教授に対する敵愾心を指摘されると、「自分が他人より頭が良いと思っている人間が嫌い」 と言います。
 …何だか意味深ですねぇ。
 プライドを傷つけられて教授に敵意を抱いているのか、はたまた右京さんをチクリとやっているのか。
 深読みをすれば、かつてそのような考えに関係して、何かがあったのかもしれませんな。






神戸くんの推理は完全に外れてしまいました。
教授にしてやられた神戸くんは、右京さんに諭されても、負けを認める気にはなれないようです。
そんな彼に右京さんは、頭の善し悪しで人を判断したことはない、と言いました。
そして、「犯罪を犯した人間は等しく罪を贖う」、それだけが重要なのだ、と。
そのとき、右京さんの元へ、無くなったシャツの色を知らせる電話が入りました。
この情報と、好田教授の著書から、右京さんにはシャツの隠し場所が解ったようです。
…例の駐車場に好田教授を呼び出した特命係は、彼にすべての推理を告げました。
それを状況証拠にすらならない、と歯牙にも掛けない好田教授。
ところが、立ち去ろうとした教授を、“黄色い” 照明が照らし出しました。
右京さんが教授の背広を脱がせると、灰色だったはずのシャツが、水色に染まっています。
「背景が黄色い場合、灰色のものにもフィルターのように黄色が重なっているはず」
脳がそう判断すると、人間の目は灰色から黄色を取り除いた色、すなわち水色を認識するのです。
事実、黄色い照明が消えた後、教授のシャツは、どこから見ても灰色でした。
このシャツを調べて、盗まれたものだと解れば、もう言い逃れはできません…。



【総評】
 最後の最後で持って行かれた感じです。
 右京さんも言ってたけど、これは錯視じゃないよな~。
 錯覚、錯覚って、何か意味が違うし、こじつけすぎじゃないの?
 とか思っていましたが、しっかりラストは錯視でケリをつけてくれましたね。
 錯視をちりばめるのではなく、ここぞというポイントで使ったことで、インパクトが大きくなりましたな。
 それまでは、「心理的盲点」 によるトリックばかりだったからこそ、右京さんも、
 ギリギリになるまで、専門分野である錯視が利用された可能性に気づかなかった、と。
 しかも、使用したシャツをそのまま着用していたという大胆さも、このトリックを際だたせていますね。
 黴なんか、教授の着ていた服には注目もしていなかったので、なおさらです。

 右京さんの推理に、思いつく反論を次々と述べられるところや、
 突然の奇行が、何を意図しているものなのか、大凡掴めているところなど、
 明晰な部分が顕わになってきた神戸くんですが、やはり依然として引き立て役に見えてしまいますね。
 正反対だった薫ちゃんと違って、効果的な魅せ方に困るキャラクターでしょうが、
 そろそろ、これだ!というポイントを確立して欲しいかな~。




【来週の相棒】 
 5年前、ある事件に関与した人物が、その前日に撮影されたDVDに映っていた。
 で、一体その人物は何故そんなところに…という調査をするも、
 ここに国土建設省なんつーもんが関わっているから大変大変。
 …というお話。
 さて、今度の神戸くんは、どちらに付くんでしょうか。

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Posted by 黴 at 19:40│Comments(0)相棒
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