さぽろぐ

ゲーム・アニメ  |その他北海道

ログインヘルプ


*TOP*

2009年10月15日

第1話 『カナリアの娘』


相棒 8th season 第1話 『カナリアの娘』 (09/10/14放送)
 ロンドンから成田に到着した杉下 右京さんを迎えに来たのは、元妻の宮部 たまきさん。
 ところがそこに、特命係の部下である神戸 尊くんも現れ、右京さんを迎えに来たと言います。
 右京さんは、当然たまきさんの車で帰ろうとしますが、たまきさんは神戸くんがせっかく迎えに来てくれたものを
 無碍にしては悪いと言い、ちゃんと職場の部下と仲良くするよう言い残し、さっさと帰ってしまいます。
 仕方が無く右京さんは、相変わらず乱暴な運転のスポーツカーに乗り込みました。




右京さんが空港に着いた頃、サングラスをかけた1人の男が空港の駐車場で不審な行動を取っていました。
男は白い乗用車のナンバーを確かめると、人目を警戒しながら封筒からキーを取り出し、車に乗り込みます。
ダッシュボードに入っていたのは、今宮 幸夫と書かれ、彼の顔写真が付いた免許証。
車で駐車場を後にし、高速道路を走る男ですが、突然、路肩に止まっていた白バイに追跡されます。
しかし、車を止めた白バイ警官は、真っ赤な偽物で、男に今後の連絡手段として携帯電話を手渡しました。
携帯電話には、男の娘を盗撮したムービーが記録されています。
どうやら偽警官・脇田 輝之とその仲間は、娘を盾に男を脅しているもよう。
ちょうどその横を通り過ぎた右京さんは、バイクに 「警視庁」 と書かれていることを疑問に思います。
ここは千葉県内ですから、常識的に考えれば、警視庁が取り締まりをしているはずはありません。
怪しい白バイの後をつけることにした2人ですが、白バイはパーキングエリアに入ったかと思うと、
あっという間に貨物トラックの荷台に乗り込んでしまいます。
わずかにパーキングエリアに入るのが遅れて、隠れる瞬間を見ていなかった2人は、白バイを見失ってしまいました。
…その間に、サングラスの男は目的地へと辿り着きます。
そこには眼鏡を掛けた大仰な物言いの男・高倉 俊司が待っていました。
高倉は、娘を人質に、男 ―本多 篤人― に爆弾を造らせ、それでテロを行う腹づもりのようです。

 タイトルからして、この娘さんが今後の鍵を握るということですか。
 そして、カナリアの娘…ということは、やっぱり今までにも何度か登場している赤いカナリアに関係が?
 本多さんが爆弾を造るんですから、きっと赤いカナリアで活動していた過去があるんですよね。
 そういや関係ないですけど、本来は 「赤いカナリア」 って警察用語なんだそうで。
 被害者を 「ガイシャ」 と言うのと同じように、国際的なテロ組織を 「赤いカナリア」 というらしいです。


白バイのナンバーがデタラメだと判明したため、車の持ち主である今宮 幸夫さんを訪ねることにした特命係。
ところが、あろうことか今宮さんの自宅で、床下に埋められた本人の遺体を発見してしまいました。
当然、事件は捜査一課の担当になり、特命係は勝手に捜査に参加したことで、刑事部長の叱責を受けます。
大人しく、部屋に戻った2人を待っていたのは、警察庁官房室長・小野田 公顕氏。
小野田氏は、右京さんに早瀬 茉莉という女性を守るよう依頼してきました。
赤いカナリアの大幹部・本多篤人と小野田氏は、若かりし頃、共に左翼運動に身を投じた仲。
ニュースで高倉たちが殺人を犯していたことを知った本多さんは、娘の身の安全が確保されないと、
自分がテロを起こさなければならない、と半ば脅迫めいた頼みを持ちかけてきたのです。

 なるほど…神戸くんはこういう性格で行くわけですか。
 右京さんが勝手に人の家に上がり込んだり、家捜しをしたりするのに、いちいち正論で駄目出しをする、と。
 で、死体に弱いのも特徴的ですよね。
 これが8th seasonを通して、少しずつ刑事っぽくなるんですね、きっと。
 右京さんと薫ちゃんの特命係は、人間関係も、2人のキャラクターもすっかり安定してしまって、
 シーズン全体を通しての変化に乏しかったので、今シーズンは神戸くんの成長物語にも期待が持てそうです。
 そして、冒頭の空港に現れたのが、右京さんを迎えに行くためではなく、たまきさんに会うためだったとは…。
 杉下右京が警察にとって有用か否かを判断するために、私生活まで探るということですか。
 けれども、極秘調査の割に、何となく危なっかしい気がしますね。
 口の軽い角田課長を情報源に使うなんて…。


保護対象の茉莉さんに接触した特命係は、一味に感づかれないよう、彼女を映画館へ呼び出します。
用件が父親絡みだと聞いた茉莉さんは、露骨に反感を顕わにしました。
どうやら、犯罪者の娘ということで、幼い頃からつらい思いをしてきたようで、
本多篤人は、生物学的な父親でしかないとまで言い切ります。
しかし、幾ら茉莉さんが父親との繋がりを否定しても、彼女の身が安全になるはずもありません。
特命係は茉莉さんをホテルの一室に避難させ、自分たちは隣接した部屋で張り番をすることに。
外出は原則禁止で、外に出たい場合は、必ずこちらに連絡をする。
そう約束して部屋で待機することしばし、茉莉さんは薬局に行きたいと電話を掛けてきました。
付き添いのため、彼女の部屋を訪れた神戸くん。
ところが、ドアを開けた瞬間、背後から現れた男に後頭部を殴られ、昏倒してしまいます。
右京さんが異変に気づいたときには、既に彼女は攫われた後でした。
高倉から本多さん、本多さんから小野田氏へ、暴行を受けた彼女のムービーが送られてきて…

 100%共犯だろ、茉莉さん…(´Д`;)
 目の前で神戸くんが襲われて、悲鳴のひとつもあげないはずないし、このタイミングの良さは
 彼女が連絡して、仲間を呼んだとしか思えませんよね。
 右京さんは、茉莉さんのトランクから服を引きずり出して、神戸くんの顰蹙を買っています(´m`)
 服が皺になるのに出していないってことは、その服を着るつもりがなかった。
 つまり、長くここに居るつもりはなかったってことですよね。






小野田氏への釈明を任された神戸くんは、水を向けられて右京さんへの不満を口にします。
更に、目の前に広げられた茉莉さんの衣類に関しても、その傍若無人な振る舞いを報告しました。
性分なのか、小野田氏が退室した後、茉莉さんの服をきっちりたたんで、しまい直す神戸くん。
その最中、ふと右京さんの 「服を出しておかないから皺になっている」 という言葉を思い出します。
この誘拐は、彼女の狂言ではないか。
そう思い至った神戸くんは、電話で右京さんにその旨を伝えました。
すると、右京さんも同じ考えで動いていたもよう。
早速、合流しようと居場所を尋ねたところ、あろうことか 「言いたくない」 と言う右京さん。
挙げ句の果てに、携帯電話の電源を切られてしまい、連絡が取れなくなってしまいます。

 神戸くんは良いキャラしてるなぁ(*´∇`*)
 まさか、あんなにビシッと服をたたみ出すとは思ってもいなかった…。
 そして、右京さんが煙たがるほどの口やかましさというのも新鮮で良いですね。
 どっちかというと、いつでも小うるさいのは右京さんという印象だったもので、
 ド正論で痛いところを突かれているのが右京さんなのは面白いです。


右京さんの言葉から、茉莉さんの自宅にいると推測し、車を飛ばしてきた神戸くん。
先ほどの態度と住居侵入の件、併せて小言を言いますが、右京さんは狂言誘拐に気づいたことを賞賛します。
神戸くんは、茉莉さんが衣服を鞄から出さなかったこと、そして化粧品が見当たらなかったことに言及。
恐らく、化粧品だけは潜伏先へ持って行き、それをあることに使ったのでしょう。
神戸くんが差し出したのは、小野田氏から転送された、暴行された茉莉さんのムービー。
化粧品を使って、殴られたようなメイクを施したに違いありません。
そのとき、不意に玄関の鍵が開き、パーカーを着た若い男が入ってきました。
男 ―脇田― は、2人を見るなり逃げ出します。
逃げる脇田を追いかけていくと、そこへ捜査一課の3人を乗せた車が行き会わせました。
状況把握も出来ないままに、脇田を捕らえるのに協力する捜一。
どうやら彼らは、今宮幸夫が結婚相談所を通じて知り合った女性を虱潰しに当たっている途中で、
早瀬茉莉も、その中の1人だったようです。
有力な容疑者になるかもしれない脇田を取り調べようとする捜査一課ですが、
神戸くんは一体何の容疑で拘束できるのか、と冷ややかな態度。
挙げ句の果てに、右京さんの制止を振り切り、不当捜査はできない、と脇田を自由にしてしまいます。
…ところが、これは捜査一課も含む彼らの芝居でした。
捜査一課の車および神戸くんの車で、脇田の追跡を開始します。





潜伏先まで後を付けられ、高倉・脇田、そして早瀬茉莉は身柄を拘束されました。
茉莉さんの目的は、やはり父親への復讐。
その切っ掛けとなったのは、母の死後に父から届いた、破壊による革命を悔やむ手紙。
復讐を目論んだ茉莉さんは、左翼活動の信奉者であり、本多篤人のファンであるという高倉に誘われ、
高倉は、幼なじみで手先がずば抜けて器用な脇田を仲間に引き入れたのだそうです。
首謀者が拘束されたことで、本多さんがテロを実行する必要もなくなりました。
“友人として個人的に” 本多さんと接触し、アジトと爆弾の場所を聞き出す小野田氏。
しかし、それはすべて捜査員の知るところであり、爆弾を確保したら本多さんを捕らえる算段になっていました。
ところが、アジトには肝心の爆弾がなく、本多さんを追跡していた捜査員も撃退されてしまいます。
本多さんは、小野田氏に1つの提案をしてきました。

 高倉が思ったより小者だった…(;´Д`A
 もっと得体の知れない、怒らせると怖いタイプかと思っていましたが、そんなことはなかったぜ。
 何というか、首謀者3人組が、前半の用意周到ぶりからは考えられないほど
 あっさり捕まってしまったのが、拍子抜けでした。
 実は大した人物じゃなかった高倉の考える作戦だから、こんなもんなんでしょうかね。
 ええっ!?そうだったんだ!という展開は期待できないか。


翌日、赤いカナリアの幹部・本多篤人が逮捕され、世間はその話題で持ちきりです。
そしてこれこそが、本多さんと小野田氏の間に取り交わされた密約でした。
茉莉さんを釈放する代わりに、爆弾の在処を教え、本多篤人という大物テロリストを逮捕させたのです。
テロ未遂の首謀者であり、殺人に関与したかもしれない茉莉さんを無実とすることに反発する右京さん。
あのムービーが、彼女の誘拐が狂言であったことを証明するはずです。
しかし小野田氏は、既に神戸くんに命じて、ムービーを削除させていました。
厳しい目を向ける右京さんに、早瀬茉莉よりも本多篤人の逮捕が優先だと言う神戸くん。
その公安部の考え方に、神戸くん個人は賛同しているのでしょうか。
そう問われた神戸くんは、自分は立場に応じて柔軟に考え方を変えるのだ、と言ってのけました。

 いやぁ、この立ち位置も面白いですねぇ。
 登場時から一本芯が通っていて、曲がったことは大嫌い!な薫ちゃんとは大違い。
 そもそもが、上層部の密命で特命係にやってきたわけですから、小野田氏の味方をして当然です。
 その神戸くんが、果たして8th seasonの最終回までにどう変化するのかが、大いに見物ですな。


憎んでいた本多篤人の行動で釈放された茉莉さんを訪ねる右京さん。
右京さんは、彼女が本当に父親を見限っていたのかが疑問なのだと言います。
もしかすると、父親は茉莉さんにとってのヒーローだったのではないか、と。
夫を愛していたからか、思想に賛同していたからか、はたまた娘を哀れと思ってか、
茉莉さんの母親は娘に、父親は人殺しなどではなく、悪い人たちをやっつけて世の中を良くするために
戦っているヒーローなのだ、と繰り返し言っていたようです。
それを心の支えにしてきた茉莉さんにとって、過去を悔いる父からの手紙は裏切りでしかありませんでした。
憎しみに転じた愛情から復讐を企てた茉莉さん。
希望通りの結末に満足したかと尋ねられた彼女は、唇をふるわせるばかりでした。



【総評】
 8th seasonの第1話としては大満足でした(*´∇`*)
 新たな相棒・神戸くんのキャラクターおよび立ち位置がしっかりと浮き彫りになっており、
 薫ちゃんとの違いが、非常にわかりやすく表現されていたと思います。
 若干心配なのは、右京さんと同じ頭脳派ということで、結局右京さんの推理には敵わない、
 という位置づけになってしまわないか、ですかね。
 補い合うというか、右京さんには出来ない分野での活躍が欲しいところです。
 また、久々にシーズンを通してのストーリーが期待できそうなのが非常に嬉しい!
 ここしばらくの相棒は、安定感はあったのですが、本当に単なる1話完結で、
 全体を通した流れというものが感じられなかったことを、少々残念に思っていましたから。
 スパイであり、刑事畑でもない神戸くんが、特命係でどう変化していくのか、
 そして、最終的にこの密命はどうなってしまうのかに要注目といったところでしょうか。

 一方、1つの事件としての展開には若干不満が残るところでした。
 首謀者たちが、あまりに呆気なく、そしてあまりの凡ミスで捕まってしまった辺りが。
 後半、ストーリーがふわふわしてしまった最大の原因は、相手方のブレインがあまりにも
 不甲斐なかったことだと思いますよ。
 それに、最後に茉莉さんを訪ねた右京さんの態度も不満でした。
 罪を犯した彼女が、「父親の取引で無罪になった」 ことが問題なのではなく、
 父親の取引で無罪になった彼女が、「罪を犯した」 ことが問題なんじゃないのかねぇ。
 そりゃ、父親がその身を賭けて救ってくれたことに目を向ければ、
 自分の罪も見えてくるかもしれませんが、そうじゃないでしょうに。
 あくまでも、父親への失望とかいう個人的なことで、テロを目論んだり、
 何の関係もない今宮さんを殺したことが大問題なんですよ。
 そこをはっきりさせて欲しかったな~と、若干ガッカリしております。




【来週の相棒】
 かつてのジャズ仲間と旅行しようとしていた男性が殺人事件の容疑者に。
 そのアリバイを証明するのが、右京さんと神戸くんの特命係…という話だそうな。
 予告を見る限り、なんか迷子になって、喧嘩してるっぽいんですけど…(´Д`;)
 大丈夫か、こいつら。
 そして、またしてもどっかに泊まるんですか?
 神戸くん、登場してからこっち、お泊まりばっかりですけど、良い御身分ですね。
 ここ何年も、1泊5000円以上する宿に泊まったことがない人間としては、少々嫉妬心が…。

あなたにおススメの記事


Posted by 黴 at 22:58│Comments(0)相棒
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
第1話 『カナリアの娘』
    コメント(0)