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2009年01月31日

第13話 『超能力少年』


相棒 7th season 第13話 『超能力少年』 (08/01/27放送)
 「銀座コンパル通りのクラブに泥棒が入る」 と警察を訪ねてきた女性・縄手 順子さん。
 その根拠は、何と息子・拓海くんの予知でした。
 彼女の対処を押しつけられた右京さんは、該当するクラブを調べることにします。
 しかし、ちょうどそのとき、銀座コンパル通りのクラブで強盗殺人が発生したという報せが…




拓海くんの予知は、いつも頭の中にお告げの声が聞こえてくるのだそうです。
その声によれば、「クラブのママが夜1人になるときを狙って泥棒に入る」 「一晩で何百万も儲かる」 と。
事実、銀座のクラブで起こった強盗殺人事件は、クラブのママ・芦田 真紀さんが、
閉店後、いつものように1人で売上げを確認している最中に起こりました。
ママは突然押し入ってきた強盗に縛り上げられ、彼女を迎えに来て強盗と鉢合わせた夫が撃たれたのです。
ところが、店の売上げが一晩で何百万にもなったことは、開店以来、1度も無いそうです。

 予知…というには明確すぎますよね。
 しかも、“お告げ” というには、犯人視点なのが不可解です。
 拓海くんが、どこかで犯人の計画を知ってしまった、ということなんでしょうか?


順子さんは、息子の超能力が証明されたことに大喜び。
拓海くんは2週間程前から、近所の人の事情を度々言い当てるようになったようです。
順子さんがこれほどまでに、拓海くんの超能力を信じているのには理由がありました。
彼女自身も、かつて超能力少女として騒がれ、テレビ出演も果たしていたのです。
ところが、本人曰く、生放送のプレッシャーから超能力がうまく発現せず、
テレビ局側が用意したトリックを使ってしまったうえ、それがバレて、散々批難されていました。
自分にも、そして自分の子どもにも超能力があるはずと信じていた順子さんは、
拓海くんにも異常なまでの “超能力教育” を施し、それが原因で1年前、夫と離婚したそうです。

 超能力じゃなくても、「自分の子だから、これが出来るはず、あれが出来るはず」 ってのはねぇ…。
 確か 『剣聖』 のときにも書いたような気がしますけど、親が出来ても子どもが出来ないことはありますし、
 逆に、子どもに出来ても親には出来ないこともあるわけですから。
 子どもが親と同じ道を歩みたいと言うならともかく、親がそれを強制するのはどうだろう、ってことですね。


拓海くんに離婚を言い当てられたという女性の家を訪ねた右京さんは、
彼女がその当時、嫉妬深い夫から、盗聴器を仕掛けられていたという話を聞きます。
受信器があれば、様々な盗聴電波を拾い、それを使って予知を仕立て上げることも可能。
右京さんは、鑑識・米沢さんを伴って、縄手家を調べさせて貰いますが、
出てきたのは受信器ではなく、発信器でした。
そこへ帰宅してきた拓海くんは、自宅に盗聴器が仕掛けられていることを知っていました。
これもお告げで聞いたと言う拓海くんの持ち物には、受信器らしきものは見当たりません。

 盗聴器を仕掛けたのは、拓海くんのお父さんでしょうか。
 仕掛けられたのが1ヶ月前、お父さんが最後に拓海くんと会ったのも1ヶ月前ですからね。
 拓海くんがこっそりお父さんと連絡を取っていたりするのかな?
 でも、お父さんが近所の人の事情を受信してしまったとしても、息子にそんな話ししませんよね。
 つーか、モンスターハンターやってるんですか、米沢さん…(;´Д`A
 今回は、米沢さんが相棒役になるのかな?
 いつも、要所要所で出てくる助っ人キャラなので、こういうのも新鮮ですね。






拓海くんは、再びあの強盗事件と同じ声のお告げを聞きました。
事件に使用した銃を久我山公園の池に捨てるというのです。
そして、順子さんの連れてきたマスコミが見守る中、本当に銃が見つかりました。
更に翌日、今度は米沢さんの目の前で、拓海くんに “お告げ” の声が聞こえてきます。
突如、頭を抱えて苦しみだした拓海くんは、例の強盗犯が中野のコンビニに押し入ると予言しました。
防犯カメラという言葉も聞こえたようですが、その意味はどうも曖昧です。
最早、拓海くんの予知を信じざるを得ない捜査員たちは、お告げのあったコンビニで張り込みを行います。
ところが、強盗が入ったのは、コンビニから道路1本ずれた不動産会社でした。
その不動産会社は、先の強盗事件の被害者の勤め先。
どうやら強盗は、あの夜奪った財布に入っていた金庫の鍵を使ったようです。

 拓海くんに、盗聴電波が聞こえているってことですか?
 携帯電話を持っていたので、てっきり盗聴をしている何者かとメールか電話の
 やりとりをしているんだと思っていました。
 携帯電話越しのやりとりだから、“お告げ” と称しているのかなぁ…と。


右京さんは、件のコンビニの入口に、“店外を撮影する” 広範囲型の防犯カメラがあることに着目。
拓海くんのお告げは、強盗に入るとき 「コンビニの防犯カメラに注意せよ」 という意味だったのです。
拓海くんがお告げを聞いた通学路で盗聴電波を探ると、それらしい電波を受信。
それは、あの強盗殺人事件の第1発見者であるおしぼり業者・坂本 明さんのアパートでした。
盗聴器が仕掛けられていることを口実に、彼の家に上がり込んだ2人は、
不動産会社から奪ったと見られる大金を発見します。
坂本さんは強盗殺人と不動産会社からの窃盗、そして共犯者の芦田さんの存在を白状しました。
店の経営がうまくいかず、そのことで夫と揉めていた芦田さん、
事業に失敗し、すっかり落ちぶれた生活をしていた坂本さん。
2人は、ふとしたことで互いの境遇を知り、金を手にするため、今回の犯行に至ったのだと言います。

 拓海くんは、今まで1度も、同じ声のお告げを聞いたことがないんですよね?
 それなら何故、坂本さんの部屋から出ていた盗聴電波だけ、何度も受信したんでしょう。
 通学路だったから?
 でも、縄手家自体も1ヶ月前から、ずっと盗聴され続けていたんじゃないんですか?
 通学路を通る時間より、自宅にいる時間の方が長いんだから、
 自宅に仕掛けられている盗聴器の電波こそ、頻繁に受信しているのが自然なのでは?
 ちょっと納得いかないなぁ。


強盗事件が解決し、右京さんと米沢さんの2人は、縄手家へと向かいました。
予知能力に説明をつけるためです。
拓海くんは、少し前に虫歯を治療したばかりだと言っていました。
偶然、上下の歯の詰め物に使用された金属が、別種のものであったため、
その歯が、検波器の役割を果たすようになってしまったのだと推測する右京さん。
盗聴電波を受信するようになったのは、稀に見る事態ですが、これは紛れもない事実。
それでも順子さんは、拓海くんには超能力があると主張します。
母親の言葉に拓海くんは、「自分は超能力者だ、そうじゃなくちゃいけない」 と言い出しました。
米沢さんは順子さんに、突然頭の中に声が聞こえるようになった拓海くんは怖かったはずだ、と諫めます。
米沢さんに、もう大丈夫だと言われ、右京さんに、お母さんのために頑張ったんだろう、と言われた
拓海くんは泣き出してしまいました。
そんな拓海くんに、彼が食べたがっていたチョコレートを差し出す右京さん。
もうこんなことが起こらないように、再度歯を治療するのだから、と
拓海くんは、今まで我慢させられていたチョコレートを、ようやく口にすることが出来ました。


【総評】
 ちょっと期待外れでした。
 超能力の種明かしだけではなく、そこにトリックが欲しかったんですよねぇ。
 そして、人間受信器の原理云々より、拓海くんが犯人の電話ばかりを何度も受信したことと、
 自宅から発せられている盗聴電波を1度しか受信していないことに納得がいかない…。
 何となくすっきりしない感じでした。
 子どもがメインの話では、『目撃者』 に優る傑作はないのかなぁ。




【再来週の相棒】
 帝国帝都歌劇団のお話です。
 相棒お得意の女優ネタに捻りを加えた感じですか?
 ホントに女優と作家が好きですよね。

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Posted by 黴 at 23:18│Comments(0)相棒
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