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2009年01月24日

第12話 『逃亡者』


相棒 7th season 第12話 『逃亡者』 (08/01/20放送)
 松下 綾香さんが、歩道橋の階段から突き落とされて死亡する事件が発生。
 捜査に加わった所轄署の左 勇馬刑事は、捜査一課志望とのことですが、
 伊丹さんは彼の不遜な態度が鼻につくもよう。
 綾香さんが男性と争っていたという情報と、彼女の恋人・志茂川 真さんの冷静な態度から、
 左刑事は、彼が犯人だと決めつけ、勝手に尋問めいた質問をして、伊丹さんの怒りを買います。




怒りの収まらない伊丹さんに追い出された左刑事は、芹沢君と共に鑑識へ。
公衆電話からの119番通報と、被害者が死亡時刻に発信した携帯電話の情報を得ました。
そこへふらりと入ってきた右京さんは、困惑する左刑事と、厭な顔をする芹沢くんを余所に、
携帯電話の電源ボタンについていた被害者以外の指紋と、
その携帯電話から掛けられた、無言の110番通報に言及します。
件の通報を録音したものをよく聞いてみると、かすかに外国語を話す男女の声が…。
やはり電源ボタンの指紋は、犯人のものである可能性が高いようです。
更に右京さんは、芹沢君たちに、入国管理局に登録されている指紋を調べるよう助言しました。
芹沢君が飛び出していった後、残された左刑事は、右京さんの正体が気になる様子。
窓際部署の特命係だ、と聞かされ、戸惑いを隠し切れません。

 今回は、左刑事が臨時の相棒になるんでしょうか?
 空回りしすぎというか、確たる証拠もないのに、決めつけすぎる人のようですね。
 しかし、あの110番通報、音量を上げない段階でも、微かに何か聞こえていましたが、
 通報受けた担当の人は、何も気づかなかったってことですか。
 まぁ、悪戯や、安直な110番通報が多いと言いますからねぇ。
 札幌地区では1日700件くらいあるらしいですよ。
 ちなみに、函館・旭川・釧路方面が100件前後、北見地区が30件くらいだそうな。
 内地の都会じゃ、もっともっと多いんでしょうね。
 

指紋によって判明した容疑者は、日系ルベルタ人のマルコ・イノウエさん。
彼の職場を訪ねた右京さんは、そこで不審な女性を目撃します。
彼女を尾行し、辿り着いたのは、経営しているらしい雑貨店。
そこには、日本の草木染めを使ったミサンガなど、彼女こだわりの品が並べられています。
右京さんが警察手帳を出すと、彼女―エリ・コバヤシさんは、すべてを話してくれました。
エリさんは、マルコさんの恋人でしたが、あの夜、別れを告げたことで、彼と揉めたと言います。
それを目撃して、止めようとした被害者を、マルコさんが突き飛ばしてしまったのだと。
彼女が死んでしまったことで怖くなったエリさんですが、放ってはおけず、公衆電話から救急車を呼んだそうです。
一方、当のマルコさんは、警察の手が及ぶ前に、自国へ逃亡。
犯罪人引渡条約がないため、まず彼が日本に引き渡されることはないでしょう。
捜査員も、被害者遺族も、憤りを隠せません。

 予告を見た段階の予想では、真犯人は別に居ると思ってたんですが、犯人は確定のようですね。
 角田課長も、日本は引渡条約を色々な国と結んでいる、と勘違いしていましたが、
 色々な国と結んでいるのは寧ろルベルタの方で、日本はたった2ヶ国、と。
 本当に 『相棒』 って、問題提起が上手ですよね。
 外国が日本と条約を結んでいないのではない、日本が外国と結んでいないんだ、と。
 日本のその姿勢にも、大いに問題がある、というのがよく伝わってくる仕上がりになっています。






ゴシップ誌がマルコさんの犯罪を書き立て、彼の自宅の写真まで掲載した直後、
志茂川さんがルベルタへ飛び、マルコさんが階段から突き落とされ、殺害されました。
現地警察の手が伸びる前に、志茂川さんは飛行機に乗り、帰国。
空港で待ちかまえていた捜一に、志茂川さんは 「自分が殺した」 と自白します。
しかし、右京さんはスペイン語も出来ない志茂川さんが、短時間に写真1つで、
マルコさんの自宅を探し当て、彼を殺害したことに疑問を抱きました。
そして明らかになったのは、左刑事が密かにルベルタへ渡っていたという事実。
容疑者が逃亡し、自分たちは手も足も出せないことに、強い怒りを示していた左刑事。
予想外の不祥事に、部長や官房長は、その事実を徹底して隠すことを決めました。

 今回、右京さんが事ある毎に小野田氏と食事をしています。
 1度目は、現地でのマルコ容疑者逮捕に、外務省側から圧力を掛けられないか、という打診。
 2度目は、志茂川さんが逮捕前に帰国したことへの警鐘。
 3度目は、左刑事の関与を隠蔽することについての糾弾。
 その度に、事件は進展していますが、根本的な問題は、一切発展がありませんね。


帰国した左刑事を、捜一が問いつめている頃、右京さんは雑貨店に居ました。
現地での捜査資料にあった、マルコさんの指の青いライン。
追加資料で、それが草木染めに使われる染料だということが判ったのです。
そして、彼女の腕にあった青いミサンガが無くなっている…。
エリさんは、ルベルタに帰国し、マルコさんに自首を勧めたのだと言います。
しかし、それを拒否するマルコさんと揉み合いになり、彼は転落死。
自分も、マルコさん同様、怖くなって逃げてしまった、と嘆きます。
これから何が出来るだろうと言うエリさんに、右京さんは言いました。
あの夜、綾香さんに何があったのか、被害者遺族に真実を伝えてあげることだ、と。


【総評】
 うーむ…彼女が犯人になるには、少し時間が足りなかったかなぁ…。
 もう少しだけ、彼女に関する描写が欲しかったところです。
 あと1回くらい、右京さんが彼女に話を聞きに行くシーンがあっても良かったのでは?
 一方、志茂川さんの展開は良かったと思います。
 世間の注目を事件に集め、乱暴な問題提起をすることに成功しましたが、
 当然、批判も多く、自分が間違っているということも自覚している志茂川さん。
 ある意味復讐のためにルベルタへ行った彼を、親切なルベルタの人が助けてくれた、というのも良いですね。
 そして、そのことについて志茂川さんが感謝しているという類の発言をしていないのも暗示的で良いです。
 志茂川さんが、“ルベルタの人、皆を憎む” などという短慮なことはないんだろうなぁ、と思わせてくれて。
 対して、左刑事の扱いが、ちょっと半端だったなぁ…。
 左刑事抜きで、容疑を志茂川さんに集中させた方が、エリさんの描写も増えたんじゃ?




【来週の相棒】 超能力少年
 これはかなり期待できそうな話ですね。
 予知としか思えない自体が巻き起こるわけですか。
 それが、本当に予知なのか、それとも何かの裏があるのか…。
 今から楽しみで仕方がありません。
 しかも濱田マリさんじゃないですか。
 益々、楽しみです( ̄∀ ̄*)

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Posted by 黴 at 15:36│Comments(2)相棒
Comments
指に巻くお守りの名前を思い出せず誰に聞いてもわからなかったので助かりました。ミサンガですね

こういった個人趣味を全面に押し出したページは思いがけない場所で役に立つのでこれからもがんばって下さい
Posted by とおりすがり at 2011年02月05日 18:06
Re:
>とおりすがり さま
 コメントありがとうございます。
 ご覧のように、趣味だけで構成されたブログですので、
 そのようなお言葉をかけていただけると、大変嬉しく思います。
 またの機会がありましたら、遊びに来てやってくださいまし。
Posted by at 2011年02月07日 09:46
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第12話 『逃亡者』
    コメント(2)