さぽろぐ

ゲーム・アニメ  |その他北海道

ログインヘルプ


*TOP*

2009年01月20日

第11話 『越境捜査』


相棒 7th season 第11話 『越境捜査』 (08/01/13放送)
 神奈川県川崎市で誘拐事件が発生。
 攫われたのは、藤堂 亜里紗ちゃん。
 その30分後、父親の藤堂 俊作さんは、犯人から身代金5億円を要求する電話を受けます。
 藤堂家からの通報で、すぐに早川 仁志刑事率いるチームが、藤堂家にやってきました。




その頃、右京さんは角田課長たちの手伝いで、拳銃を所持したまま逃走中の長峰という男を追っていました。
神奈川県警からの連絡で、長峰が川崎市の緑ヶ丘に居るとの情報を得た一同は、現場に急行します。
住宅街に逃げ込んだ長峰を捕らえるべく、神奈川県警と合同で、付近一帯を虱潰しに探していくことになりました。
程なくして右京さんが、長峰の潜んでいる家を発見。
特殊班の配置と、付近住民への避難勧告が行われます。
この大騒動をニュースで見た犯人は、警察が尋ねてきても、居留守を使うよう、指示してきました。

 気になることが2つばかりあります。
 1つは、犯人の女性がアリサちゃんに対して、堂々と顔を見せているということ。
 もし、藤堂家に関わりのある人物だとしたら、解放されたアリサちゃんの証言から、
 犯人の目星が付いてしまいますよね?
 初めからアリサちゃんを殺すつもりなら解りますが、そうではないとすると、
 顔を見られても問題のない、あるいは顔が解ったくらいじゃ捕まらない人間、ということに?
 もう1つは、どうして長峰の事件と、誘拐事件が、情報無しにかち合っているのか。
 県警内の情報伝達がどうなってるのか詳しくは知りませんけど、
 誘拐事件って、報道規制されるくらいデリケートなのに、こんな事態……?
 それに、本部と連絡取れるなら、あっちの指揮官に連絡入れて貰えば良いのに。


長峰は無事に確保され、発見したのが右京さんということで、角田課長の面子も保たれました。
一行は警視庁へ戻ることになったのですが、右京さんは1軒の家が気になる様子。
避難勧告のため、訪問した際は留守だったはずなのに、今はエアコンが稼働しているのです。
その不審な家・藤堂宅の周囲をぐるりと回る右京さんは、庭で見つけた何かを携帯のカメラで撮影しました。
更に、勝手口から家の中を伺っていたところを、家政婦の江波 和江さんに見つかり、大騒ぎになってしまいます。
飛んできた早川刑事は、犯人に見とがめられてはいけない、と右京さんを藤堂家に留まらせることに。

 面白い入り込み方ですね。
 それにしても、早川刑事は随分と右京さんの口出しに寛容です。
 神奈川県警の森岡さんの協力的な態度を、角田課長が有り難がっていたところを見ると、
 それほど神奈川県警と警視庁の仲が宜しいとは思えないんですけども。
 まぁ、情報が共有出来なければ、話が進みませんからね。






事件の概要を教わり、犯人からの電話を聞かせて貰った右京さん。
気になる点として、最初の電話が少々早すぎることを挙げると、早川刑事は右京さんを廊下に連れ出し、
自分たちは、藤堂さんと彼の愛人による狂言誘拐も疑っている、と告げました。
そして、彼が愛人と連絡を取らないよう、携帯の電波を妨害している、とも。
次に右京さんは、台所でお茶を入れていた江波さんに話を聞くことに。
江波さんから、藤堂さんの会社では派閥があること、藤堂さんが株で大損したこと、
アリサちゃんのことは両親よりも江波さんの方が詳しいこと、などが明らかになります。

 早川刑事はアリサちゃんが誘拐された現場を地図で示してみせましたが、
 江波さんは 「その場に行けば解るけれど、地図では解らない」 と言いますし、
 両親はアリサちゃんが何処を通って学校に行っているか知らないはず。
 となると、早川刑事に通学路を告げた人物が犯人?
 それとも早川刑事が犯人なんでしょうか。
 そうなると、何食わぬ顔をして捜査班に加わっている…?


右京さんは、届いた5億円の紙幣番号を控えようと提案します。
戸惑う捜査班を余所に、藤堂さんからビデオカメラを借り受けた右京さん。
紙幣番号が見えるように札束をパラパラと捲る様を録画し始めました。
そうしておけば、後から画像解析で番号を抽出できると言うのです。
早川刑事の部下たちが、指示された方法で録画を始めると同時に、早川刑事の無線に連絡が。
リビングを出て行く早川刑事を追うように、扉の前へ移動した右京さんは、
こっそりと角田課長の携帯にメールを送信しました。

 これ、やっぱり早川さんが犯人なんだろうか?
 そして、右京さんが携帯電話を使えたのは何故でしょうね。
 紙幣番号の控え方には感心しました。
 刑事ドラマの誘拐事件と言えば、皆が必死になって紙幣番号を書き写すと相場が決まっていますが、
 防犯カメラをあれだけ解析できるんですから、これくらい容易ですよね。






横浜の赤レンガ倉庫に身代金を持ってくるように電話が入り、藤堂さんが車で横浜へ向かいます。
身代金は奪われましたが、アリサちゃんは無事解放したとの連絡がありました。
後は、捜査員が追跡している、身代金を奪った男を捕まえるだけです。
奥さんはアリサちゃんを迎えに行くため、捜査員と共に横浜へ。
藤堂家に待機していた捜査員たちも、それぞれ次の行動に移るため、一時解散。
…こうしてリビングに2人きりになった早川刑事に、右京さんはある疑問を投げかけました。
犯人は電話で 「“この” 辺りで騒ぎが起こっている」 と言ったこと、
電話の背後に、ちょうど同じ時刻、この辺りでも飛んでいたヘリコプターの音が聞こえたことなどから、
犯人の本当の潜伏先は、横浜などではなく、この住宅街なのではないか、と言うのです。
自分たちの捜査は正しいはずだ、と主張する早川刑事。
そんな彼に、右京さんは言います。
「誘拐犯はあなた方です」 と。

 右京さんが紙幣番号を控えるよう進言したことで、
 焦りを感じた早川さんが、犯人役の仲間に連絡を入れるため、電波の妨害装置を切った隙に、
 あらかじめ作成しておいたメールを角田課長に打ち、潜伏場所を探して貰っていたのだそうです。
 で、いつから気が付いていたのかと言えば、何と最初から。
 家に入る前に写真を撮っていたのは、家の外壁に取り付けられた奇妙な装置。
 それを鑑識・米沢さんに送ったところ、電話をジャックするための機械だったみたいですね。
 要するに、藤堂さんの110番コールは、待機していた犯人に繋がっていた、と。
 凄い話だな、おい。
 それにしても、課長たち、見えないところで随分頑張っていたんですね。


すべてを見破られたばかりか、悠々と逃げ出したはずの仲間たちも、既に皆逮捕されていると聞き、
早川さんは観念したようです。
しかし、自分たちが狙うのは表に出せない裏金など、“存在しない金” ばかり、
誰も傷つけない美しい手口なのだ、という主張は曲げません。
それに対して右京さんは、誰も傷つかない犯罪など有り得ないと言いました。
現に、今回の事件でも、藤堂家の人々の心は、大いに傷つけられているのですから。



【総評】
 非常に “ドラマチック” な真相でしたね。
 個人的に好きな回は、どこか生々しさを感じさせるものが多いのですが、
 今回は、現実味が薄く、しかし、そこが面白い話でした。
 毎度、このテイストだと困りますが、たまに挟む分には、良いスパイスですね。
 そして、前回と違って、ちゃんと “薫ちゃんじゃ駄目” な状況が組み込まれているのも良かったかと。
 角田課長だからこそ、右京さんのメール1本で、たくさんの部下を動かして協力できたんですもんね。
 何人もいる犯人一味を一網打尽に出来たのも、課長たちの働きあればこそ。
 このストーリーなら、元旦スペシャルと違って、「薫ちゃんが居ない状況ならではの話だな」 と思えます。
 

【明日の相棒】 逃亡者
 これは…外国人が容疑者で、それが原因で色々苦労を重ねた挙げ句、
 結局、全然違う人が犯人だった、ってパターンでしょうか。
 何となく、ですけど。

あなたにおススメの記事


Posted by 黴 at 22:55│Comments(0)相棒
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
第11話 『越境捜査』
    コメント(0)