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2008年11月26日

第6話 『希望の終盤』


相棒 7th season 第6話 『希望の終盤』 (08/11/26放送)
 村田 隆西片 幸男の龍馬戦・最終第七局が今日ここで…
 という生中継中に、挑戦者の西片さんが、会場である旅館の屋上から転落死する事件が発生。
 屋上に西方さん以外の靴跡があったことや、指紋が拭き取られていたことから殺人の可能性が高まります。
 




旅館に到着した特命係は、西片さんの控え室が荒らされていたという話を聞き、様子を見に行くことに。
すると、確かに部屋はめちゃくちゃに荒らされ、花瓶の水もぶちまけられています。
ところが、おかしなことに、水が掛かったであろう将棋盤だけは、きれいに拭き取られていました。
また、薫ちゃんが敏感な嗅覚でかぎつけたのは、扇子から漂うお香の匂い。
西片さんの所有していた便箋や封筒からも同じ香りが漂ってきました。
どうやら彼は、この便箋を使って、手紙を1通出したようなのですが…。

 あれ………さっき控え室が荒らされたって話してた報道陣の人、
 「掛け軸も盤も高価なものだろうに」 とか言ってませんでした…?
 この人が荒らしたのか、この人が見たときには濡れていたのか、どっちかじゃないですか。
 あからさまなヒントが、早々に出てくるってことは、犯人ではないのかなぁ?
 ところで、封筒と便箋に対する右京さんのコメントは、彼なりの冗談なのでしょうか(;´Д`A


監視カメラに映っていたのは、大野木 亮さんという奨励会出身の真剣師。
大野木さんは西片さんに面会を求め、どうやら西片さんも前夜祭を抜け出して、それに応じたようです。
しかし、監視カメラに映る大野木さんは、死亡推定時刻より、ずっと前に旅館を後にしていました。
特命係は、日本将棋連盟の山名 悟さんと里見 二三一さん、
そして、将棋新聞社の記者であり、西片さんの同期でもある畑 一樹さんから事件当夜の話を聞き出します。
その証言から解ったのは、前夜祭を退席した西片さんがそのまま戻ってこなかったこと、
龍馬戦の初日、西片さんが二歩で反則負けをしたこと、大野木さんも西片さんや畑さんの同期であったこと。
彼ら3人は、プロへの道を賭けて、年齢制限いっぱいまで奨励会に所属しており、
その最後の年、西片さん1人がプロになることが出来たのだそうです。

 捜一は指紋が検出された村田さんを疑っているようですが、そっちの線は薄そうですよね。
 指紋の拭き残しがあったのは、犯人がそこに触った覚えがなかったからでしょうし。
 畑さんは冒頭で 「掛け軸も盤も…」 と発言していた人と同じような気がします。
 となると、畑さんが部屋を荒らしたのか、あるいは濡れた状態の盤を目撃したのか…。





特命係が大野木さんに話を聞きに行くと、彼は事件当夜、西片さんに会ったことを認めました。
しかし、それは “自分の残した希望” である西片さんが、三冠を狙っている今、
どうしても一目会いたくなっただけだ、と言います。
そして、会ってはみたものの、結局何も言えないまま、帰ってきてしまった、と。
彼の言葉に、微妙な雰囲気を感じた右京さんは、彼らの奨励会時代について調べてみることにしました。
すると、西片さんのプロ入りが決定した対局の相手は大野木さん。
おまけに、勝敗を決したのは、大野木さんの二歩による反則負けです。

 その後、3連勝しているのですから、西片さんがわざとやった…ということはなさそうですね。
 しないようにしないようにと過剰な心配していると、逆にやっちゃうみたいなことかなぁ。
 畑さんは、過去の対戦で、プロになる可能性のある西片さんを勝たせるために、
 大野木さんがわざと反則負けをした、と思っているようですね。
 西片さんが大野木さんの希望、というのはそういう意味なんでしょうか?
 そうなると、西片さんは自殺か、あるいは全然関係のない人が殺したか、どちらかじゃないかと。
 畑さんは大野木さんが殺したと思って、庇っているのか…?


事件解決の糸口になったのは、西片さんの遺体の傍に落ちていた2枚の10円玉でした。
西片さんは、靴の中に10円玉を入れて、匂い消しをしていたそうです。
つまり、遺体が履いていた靴は、何者かが後から履かせたもの…。
畑さんは、西片さんに呼び出され、屋上へ行ったときには、既に彼が自殺していたと告白しました。
残された遺書には、自分は大野木さんがわざと反則負けをしてくれたことでプロになれたこと、
その事実が、6年間ずっと心に影を落としていたことなどが綴られていたそうです。
そして、6年ぶりの大野木さんからの電話、動揺から二歩というミスを犯してしまった初戦、
面会に来た大野木さんの自分を責めるような視線…。
耐えきれなくなった西片さんは、最終日を前に、自ら命を絶ったのだと言います。
畑さんが行ったのは、西片さんの名誉を汚すまいとしての偽装工作でした。

 結局、6年前に大野木さんが反則負けをしてしまったのは、自身の動揺だったからだそうで。
 最初から最後まで、西片さんの勘違いだったわけですよね。
 ちょくちょく 「西片名人は心理戦が得意」 というキーワードが出てきたのが伏線だったんですな。
 多分、西片さん本人も、相手の心理を読むことが得意だ、と自負していたんでしょう。
 だから大野木さんの表情や雰囲気から、勝手に彼の真意を察したつもりになってしまったんでしょうねぇ。




【総評】
 あまり深く掘り下げた感のないストーリーと謎解きだったような気がします。
 前回に引き続き、あっさり終わってしまったのが残念。
 突発的な自殺に対する偽装であって、計画されたものではないですから、謎が浅いのは仕方がないのかな。




【来週の相棒】 最後の砦
 取調中の暴力行為がテーマでしょうか。
 『裏切り者』 や 『編集された殺人』 のような、重い話になりそうです。

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Posted by 黴 at 23:56│Comments(0)相棒
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