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2008年11月20日

第5話 『顔のない女神』


相棒 7th season 第5話 『顔のない女神』 (08/11/19放送)
 先週は、DVDレコーダー買って以来、初めての撮り逃しをやらかしました(;´Д`A
 あーあ、観たかったなぁ。




自室で1人、『伊沢 ローラのNever End』 というラジオ番組の最終回を聞いている木下 肇さん。
かつて、自ら死を選ぼうとしたときに、彼女の声に救われたらしく、以来熱狂的なファンのようです。
感傷に浸りつつ、ラジオから流れるクラシックを聴く木下さんの時間を妨げたのは1本の電話。
眉をひそめて受話器を取った伊沢さんですが、突然顔色が一変します。
自宅を出て、ラジオ局の玄関前で、『Never End』 を聞きながら、じっと立っていた木下さんは、
局から出てきた女性の腹部を刃物で突き刺し、「これで良いんですよね…」 と呟きました。
殺害されたのは人気DJの西田 春香さん。
彼女の恋人でプロデューサーの佐久間さんの証言から、局の内部関係者に
情報提供者が居なければ、殺害のタイミングが不自然であることが判明しました。

 西田さんに番組を取って代わられた伊沢さんか、恋人の佐久間さんか、
 はたまたもう1人、意味ありげにクローズアップされている女性か…と言ったところですね。
 でも、木下さんの言動からして、伊沢さん以外には考えられないような気がします。
 例えば、伊沢さんのためになる、と説得されて殺害に及んだのだとしたら、
 「これで良いんですよね…」 という台詞には、ちょいと違和感を覚えます。


聞き込みを続けるうち、幾つかの事実が明らかになりました。
まず、伊沢さんの番組が終了したのは、会社の意向を無視した彼女のプロ意識が原因。
しかし、最終的に降板を宣言したのは伊沢さん自身で、西田さんを後継に推したのも彼女だと言います。
そして、伊沢さんの番組を担当していた女性プロデューサー・神野 志麻子さんは、
かつて佐久間さんの婚約者でしたが、彼が西田さんに心変わりしたため、破局を迎えたのだとか。

 でも、やっぱり伊沢さんが頼んだからこそ、やったんじゃないでしょうか。
 恐らく、冒頭掛かってきたあの電話が、殺害依頼だったんですよね?
 突然、見知らぬ人間から電話が掛かってきたら、いくら伊沢さんの番組がどうこう言われたって信じませんよ。
 電話の向こうから、彼女独特の声が聞こえてきたから、いきなり殺害する気になったのでは?






木下さんは、自殺死体として自宅で発見されました。
特命係は、神野さんと伊沢さんの元へ赴き、木下さんに殺害を指示した人物の可能性について話します。
木下さんへの電話は、局内の公衆電話から掛けられたようですが、ちょうどその時刻、
神野さんも伊沢さんも、相次いでスタジオを離れていたことが判明します。

 うーん、何となく女子アナのときの事件と似ているような…。
 あのときも確か、容疑者になった女性と、被害者の女性が、男関係で揉めてましたよね。
 そして、犯人はもう1人の女性だった…と。


伊沢さんは、木下さんに殺害を依頼したことを自白しました。
しかし、殺して欲しいと頼んだのは、自分自身。
すべてを注いできた番組が終わり、絶望を感じた彼女は、同じ気持ちをハガキにしたためた
木下さんの手で殺して貰おうと考えたのだそうです。
伊沢さんの顔を知らない木下さんに、服装や外見を詳しく伝えたのですが、
偶然、西田さんが伊沢さんとよく似た服装をしていたため、間違えられてしまったのだ、と…。

 気になるのは、伊沢さん・神野さん・西田さんが皆似たような服を着ていたことなんですよね。
 可能性としてあげられるのは、伊沢さんが西田さんを殺そうとしたか、神野さんを殺そうとしたか、
 あるいは伊沢さんの自殺(?)計画を知った神野さんが、それを利用して西田さんを殺させたか…。
 でも、標的が西田さんなら、神野さんが似た服を着ている理由がありませんよね。
 伊沢さんが神野さんを殺したかったのかなぁ?






右京さんは、伊沢さんが番組内で口にした自分の服装と、出退社時の服装が一致しないことに注目。
そんなことをした理由は、神野さんがコーヒーをこぼし、ジャケットを脱いでしまったからでした。
木下さんに、自分と間違えて神野さんを殺害させようとした伊沢さんは、
電話で神野さんの服装や容姿を事細かに伝えます。
しかし、神野さんが服装を変えてしまっては、計画がうまくいきません。
そこで伊沢さんは、番組のトークとして、神野さんとそっくりにした今の服装を伝えることで、
木下さんへメッセージを送ります。
その思惑は成功しましたが、偶然にも西田さんが、似たような服を着ていたことで、
彼女が殺害されてしまうという結末に終わりました。

 序盤で流れていた伊沢さんのトーク、すべてに意味があったんですね。
 これはちょっと凄いなぁ。
 普通、重要なキーワードが1つ2つ隠れている程度だと思うんですが、
 一から十までとは思いもよりませんでした。


殺害の動機は、神野さんの裏切りでした。
10年前、伊沢さんの声を買って、DJとして育ててくれた神野さん。
すべて彼女の言うとおりにして頑張ってきた伊沢さんは、突然の番組終了を言い渡されても、
何とか納得しようと努力したそうです。
しかし神野さんは、伊沢さんの降板と引き替えに、佐久間さんと別れるよう、西田さんと取引していました。
おまけに、それを知った切っ掛けは、彼女が、電話を掛けた伊沢さんを西田さんと間違えたことだったのです。
リスナーや自分への裏切りと、神野さんが自分の声を聞き分けられなかったことへの憎しみ。
それが爆発した結果の犯行でした。
右京さんは、大事なリスナーを殺人犯にした、伊沢 絹江自身が、伊沢ローラを殺したと言います。
そして、伊沢ローラではなくなった彼女の新たな人生は、過酷で長いものになってしまった、と。




【総評】
 静かに動くストーリーは、伊沢ローラの声質とマッチして、味わいがあったような気がします。
 しかし、大きな盛り上がりがなく、するすると事件解決してしまったというのも確か。
 何の躓きもなく、紐が絡まり合うこともなく、すんなり結末が訪れた感がありました。
 もうちょっとだけ歯ごたえがあっても良かったんじゃあないのかな。
 



【来週の相棒】
 将棋のお話だそうです。
 色々なプロが出てきていますが、棋士は初めてですね。

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Posted by 黴 at 23:56│Comments(0)相棒
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