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2008年11月10日

第3話 『沈黙のカナリア』


相棒 7th season 第3話 『沈黙のカナリア』 (08/11/05放送)
 議員会館で爆発が起こり、後藤 新次議員の政策秘書・中村 忠是さんが亡くなるという事件が発生。
 どうやら、祝いの品々に紛れて、爆弾が送りつけられたようですが…。




入館するのに厳重なチェックを受ける議員会館に、如何にして爆弾を持ち込んだのか。
そこに疑問を抱いた特命係は、現場へと向かいます。
鑑識・米沢さんから、用いられたのはバイナリ式爆弾であろう、と聞かされた右京さんは、
胡蝶蘭の鉢に、通常は使用されないはずの土が入れられていたことに注目しました。
鉢に入れられた物質Aと、栄養剤か何かに見せかけた物質Bを混合したのではないか、と考えたのです。
もし、この植木鉢が爆弾だったとしたら、怪しいのは差出人よりも、爆発時間を調整できる配達員。
しかし、問題の配達員・種田 正は、物質Bに相当する所持品を持っていませんでした。
見当違いかと思われた推理ですが、右京さんは、種田が入館している時間帯に、
観葉植物メンテナンスの業者が、同フロアで2社も作業をしていたという点に気が付きます。
そこで、フロア中の観葉植物を調べてみると、真っ黒な土が入った観葉植物が数点見つかりました。
そして、土に栄養剤の容器が刺さった観葉植物も、幾つかあります。
ただし、黒い土が入っており、栄養剤を添加してある観葉植物は1つもありません。
ここで浮上した1つの可能性は、種田が持ち込んだ何の変哲もない観葉植物に、
業者Aが土として物質Aを入れ、業者Bが栄養剤として物質Bを入れて、
爆弾と化した観葉植物を、再度、種田が運び、後藤議員に届ける、というものでした。

 やっぱり、モノが爆弾だけあって、頑なに 「土」 と 「栄養剤」 という言い方しかしませんね。
 実際、どうなんでしょう。
 チェック体制的には、現実味のある話なんでしょうかね?
 ところで、冒頭の時点で既に犯人が判っちゃったんですが…。
 何が悪いって、先週流れた予告が悪いですよ。
 あれ観て、登場人物観たら、犯人丸わかりじゃないですか…(;´Д`A


土と栄養剤を持ち込んだ人物はどちらも、派遣会社の偽サイトにアクセスしてしまったバイトでした。
一課は、所謂ワーキングプアである種田が、後藤議員を逆恨みして犯行に及んだと見ているようです。
それを裏付けるかのように、とあるネットカフェで見つかった、種田の荷物から、議員会館の見取り図や、
偽サイトのファイル、そして後藤議員への怒りが綴られた日記が発見されました。
日記に死を仄めかす一文があったことから、一課は急ぎ種田の行方を追い始めます。

 お馴染み、美和子さんのあからさまなヒントが飛び出しました。
 後藤議員の父親は、消えゆく石炭産業の保護に尽力した通産大臣だったんだそうな。
 その息子がワーキングプアに命を狙われるとは皮肉だ、と言うんですが…。
 こりゃ、犯人の動機もこれで決まりですね。
 いつも勘の悪い黴は、ああでもない、こうでもないと頭を悩ませるのが好きなので、今回は残念(´・ω・`)






再度、現場を訪れた特命係は、そこで後藤議員の命で何かを探していた、
議員の公設秘書・松岡 京介さんに遭遇します。
発見された議員会館の見取り図に、不審な点があったことから、内部犯行を疑っていた特命係は、
松岡さんにそれを告げ、更には本当の標的が中村さんであった可能性があると言いました。

 おっと、これは予想外。
 てっきり大臣への恨みを、息子にぶつけるのが目的かと思っていましたが、
 なるほど、大臣の秘書であった中村さんに、復讐したいわけですか。


後藤議員が若い頃、常連だったクラブの支配人が、客に大麻を売りさばき、逮捕されていました。
これは大きなスキャンダルです。
そのことをネタに脅迫されていた後藤議員は、戦略的に公表しようという中村さんと意見が対立していました。
中村さん亡き今、あくまでそのことを隠し通すよう、松岡さんに要求する後藤議員。
やってきた特命係に対しても、種田が犯人に違いないと主張し、追い返します。
しかし、松岡さんは密かに特命係に内部事情を告げ、秘書を辞めて故郷に帰るかもしれない、と言いました。

 後藤議員の動機がこれじゃあ、益々、犯人は明らかですよねぇ(;´Д`A
 もうちょっと良いミスリードが欲しいかも。
 まぁ、物語も終盤ですから、真相に近づけようという意図なのかもしれませんが。


松岡さんに、種田が逮捕され、後藤議員の容疑も晴れそうだ、と告げる特命係。
それを聞いた松岡さんは、急いで、とある場所へと向かいます。
そこでは、種田が無惨な姿で死んでいました。
遺体を前に立ちつくす松岡さんの後ろから、特命係が現れます。
種田は例の胡蝶蘭を届けた後、もう1つの観葉植物をこの場所に届けさせられました。
それらが爆弾とは思いも寄らない種田は、この地下で人知れず爆死。
今なお、発見されずに居たというわけです。





犯行の動機は、後藤通産大臣の秘書であった中村さんへの復讐でした。
大臣は、石炭産業を守るため、最新の保安設備を導入しましたが、直後に事故が発生。
原因が設備にあることを知られないため、大臣は犠牲者の1人である松岡さんの父親に、
坑内で煙草を吸って爆発を起こした、という汚名を着せることにしたのです。
当時、大臣秘書であった中村さんに頼み込まれ、松岡さんの母親は、金銭と引き替えに苦渋の決断をしました。
しかし、町の人々から罵られ、責め立てられることに耐えきれなくなり、ついには自殺を…。
母親の復讐のため、松岡さんは大学の政治サークルで後藤議員に近づきました。
ところが、秘書として中村さんの下で働いているうちに、松岡さんは優しく厳しい中村さんを慕うようになり、
彼に次期政策秘書として認められたとき、誇らしさすら感じたと言います。
復讐のために生きてきたはずが、目的を忘れかけていることに畏れを感じた松岡さん。
そうした心の焦りから、今になって計画を実行したのだそうです。
後悔はしていない、という彼に、右京さんは中村さんが松岡さんの素性を知っていたことを告げました。
中村さんは、すべてを承知したうえで、後藤議員に松岡さんを秘書にするよう進言したのだと言います。
それを聞いた松岡さんは、泣きながらその場に崩れ落ちました。

 どうして秘書になってから5年経って殺害を実行したのか、
 その点に関しては、意外な展開で良かったと思います。
 人間、案外と負の感情って長続きしないんですよね。
 ずっと怒ったり恨んだりするためには、常にそれを再確認していないと無理だと思いますよ。
 しかも中村さんが、人間的に悪い人じゃなかったとしたら、松岡さんが復讐を忘れそうになったのも当然かと。
 それに気が付いて怖くなった、という心情は、よく理解できますし、巧い動機付けですね。



【総評】
 予告の 「復讐のための人生は…」 という台詞を聞いてしまうと、冒頭だけで犯人が予想出来ますよねぇ。
 その辺、もうちょっと考えて予告作って欲しかったなぁ…。
 だって主要人物が、後藤議員・中村さん・松岡さん・種田なら、“復讐” に当てはまるのは1人しか居ませんよ。
  



【来週の相棒】 隣室の女
 証言を元に捜査をしていることが誤り…?
 どんな話になるんでしょうか?

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Posted by 黴 at 23:27│Comments(0)相棒
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第3話 『沈黙のカナリア』
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